「見える化」勉強法

著者 :
  • 日本能率協会マネジメントセンター
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820717973

作品紹介・あらすじ

「MBA」でも「難関資格」でもない、ビジネスリーダーが本当にやるべき「頭と身体の鍛錬」。外資系戦略コンサルタントの第一人者がその独自の手法をすべて公開。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は"勉強法"と銘打っているが、机に向かって行ういわゆる"狭義の"勉強の方法の解説ではなく、どちらかというと学ぶためのポイントと、学んだ事をどう実践(見える化)するかを解説している。

    著者名&タイトル買いしたので、読んでみて内容が自分のイメージと違う事が分かった。今後はせめて目次くらいには目を通さないと・・・。

  •  数字や論理だけでは観えてこないものを、どうやって観るのかが戦略コンサルタントの腕の見せどころです。「現地現物」によって培われた「筋の良い主観」には、人は必ず耳を傾けてくれるのです。(p.85)

  • 「現場力」「見える化」で有名なコンサルの、「見える化」を切り口にした勉強の指南書。
    とはいえ、短くまとめてあるので、ヒント集的なレベル。
    基本的なビジネススキルを高めるため、①感じる力②考える力③伝える力の3つに絞って、ポイントを解説。
    ①机上の空論ではなく、現地現物を重視し、事実を見ること。
    ②ロジカルシンキングを偏重せず、思い感じたことを、考えとして言語化することを習慣づけること。
    ③コミュニケーションが情報伝達では、行動は生まれない。共有ではなく、共感にまで高めること。
    このほか、感じる力向上のための現場観察の方法として、基準観察と白地観察の使い分けや、人を動かすためには、乾いたロジックより、人間のにおいのするストーリーを語るべし、など有益な情報もあった。
    全体的には、もう少し各章掘り下げて書いて欲しかった。

  • 見える化の説明を期待したが、プロはいかにあるべきかの人生勉強の方法だった。

  • ・「筋の良さ」とは、相手が納得するだけの説得力、現実感、迫力が備わっているかどうか。
    ・ロジックが不十分でも「なるほど!」と。
    ・徹底的に「一次情報」にこだわる。一次情報とは、自ら現場へ赴き、自分の眼で見て、自分の耳で聴き、自分の肌で感じた「生」の情報のことです。
    ・自らの足で稼いだ事実を起点にして、ものごとを考え始める。
    ・木をしっかりと見れば、枝や葉が見えてきます。一本の木をしっかり見ることが、森を見ることなのです。
    ・ビジネスとは「人を動かす」ことです。人を動かすためには、まずこちらが汗をかかないといけません。理屈だけで人を動かすのは困難です。労をいとわない活動量の多さ、瞬発力、持久力、そしてそこから生まれてくる現場感という圧倒的な価値。それに突き動かされて、人は動き始める。
    ・鋭い感性で、「感じる」ことがなにより大切なのであって、論理はあくまでも後付けの講釈にすぎません。
    ・ロジックは重要ですが、現場に赴き、何を見、何を聞き、何を感じたのか。そして、そこから導き出される「主張」は何なのかがまず問われました。
    ・「論理の前に直感」「分析の前に事実」
    ・答えは客観の中にはありません。常に主観の中に存在するのです。
    ・「目の付けどころ」が大切。それを鍛える。
    ・山ほどの「できない理由」を挙げるのではなく、可能性に目を向ける。
    ・小難しいことを並べたって、所詮、ビジネスは理屈ではない。
    ・予測可能な仮説は仮説とは呼べない。ビジネスは電車のダイヤより不確実。
    ・人が動かない三つの理由
      自分の伝えたいことがわかっていない
      自分の伝えたいことが絞りきれていない
      自分の伝えたいことが効果的に伝わらない
    ・乾いた「ロジック」ではなく、人間のにおいのする「ストーリー」を語るからこそ、人は「共感」するのです。
    ・考え方や立場の違いによって無数の「ロジック」が存在するのがビジネスです。ビジネスにおけるコミュニケーションで重要なのは、「どちらが正しいか」を論争することではなく、相手の「共感」を引き出し、動かすことです。
      合理性:「なるほど」と思うストーリーと裏づけ
      実現性:「これならできる」と思わせる根拠と臨場感
      納得性:「やってみよう」と思わせる表現と伝える力
    ・相手に「グサっとくる」相手に「刺さる」言葉を選ぶ。
     (品質を管理するのは現場だ⇒品質をつくり込むのは現場だ)
    ・自分で考えたストーリーを聞いてもらい、それに対して意見をもらう、アドバイスをもらうことが書き手の論理に陥らない方法。 
    ■3つの勉強法
     ①基礎を身につける
      ・原理原則(普遍的な考え方):ドラッカー、松下、本田
      ・ルール:会計や法制度
      ・基本コンセプト:MBA的知識  
     ②アウトプットを生み出す
      ・ビジネスプランや企画書を書く
      ・人前で話す
      ・人に教える
      ・資格をとる
     ③潮流についていく
      ・経済動向や業界動向
      ・畑違いの知識

  • 好奇心を持って自分のアンテナを広げると、それまでは何でもなかったにでも新しい意味付けができる。

    好奇心こそ、自分の引き出しを増やす源泉であり、引き出しとはすなわち発想の源である。

    コミュニケーションが目指す状態は、伝わった結果何かが共有された状態であり、さらには、共有から共感に昇華させることで相手を動かすことである。そこでキーになるのは、合理性、実現性、納得性。

  • この本を読んで実践した事

    3年日記

    とりあえず10年日記を購入しました。

  • 基本的に書かれていたのは「自分の足を使って掴んだ経験はどのようなロジックにも勝つ」というものだった。ロジックはただの武装でしかない。中身が無ければ意味が無い。そのためには常にセンサーを張り、経験したことを言葉に落とし込む作業が必要だと書かれていた。
     コンサルタントの方がこのようなことを発言されていたのはとても新鮮だった。自分の足が少し止まった時に、少し強めに、そしてある意味ロジカルに自分の背中を押してくれる本。

  • ●全体像
    感じる➻考える➻伝える

    ●感じるには
    現場の一次情報をよく観察しろ。観察するときはゼロベースでやる場合と、何らかの基準を想定してやる場合が或る。
    観察している人を観察してみる
    自分の立ち位置を少し変えてみる(いつもと違う駅で降りてみる、とか)
    感じる力を高めるには・・
    ・原理原則、ルール、基本コンセプトに関する不断の勉強と、それをアウトプットすること。

    ●考えるには
    書いて、言語化してみる。

    ●伝えるには
    伝えることではなく、伝わることを考える=相手に届くように。
    コンテンツか、メッセージか、伝え方に問題がある場合が多い。

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著者プロフィール

遠藤 功(エンドウ イサオ)
株式会社シナ・コーポレーション代表取締役
早稲田大学商学部卒業。米国ボストンカレッジ経営学修士(MBA)。三菱電機、複数の外資系戦略コンサルティング会社を経て、現職。2006年から2016年まで早稲田大学ビジネススクール教授を務めた。2020年6月末にローランド・ベルガー会長を退任。同年7月より「無所属」の独立コンサルタントとして活動している。多くの企業で社外取締役、経営顧問を務め、次世代リーダー育成の企業研修にも携わっている。
株式会社良品計画社外取締役。SOMPOホールディングス株式会社社外取締役。株式会社ネクステージ社外取締役。株式会社ドリーム・アーツ社外取締役。株式会社マザーハウス社外取締役。
15万部を超えるロングセラーである『現場力を鍛える』『見える化』(いずれも東洋経済新報社)をはじめ、『現場論』『生きている会社 死んでいる会社』(いずれも東洋経済新報社)『新幹線お掃除の天使たち』(あさ出版)『ガリガリ君の秘密』(日経ビジネス人文庫)など、ベストセラー書籍多数。

「2022年 『「カルチャー」を経営のど真ん中に据える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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