マンガでやさしくわかるアドラー心理学

著者 :
制作 : 星井 博文  深森あき 
  • 日本能率協会マネジメントセンター
3.61
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本棚登録 : 1567
感想 : 152
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820719083

作品紹介・あらすじ

老舗洋菓子チェーンで念願のエリアマネジャーに抜擢されたものの、思うようにいかず悩む前島由香里28歳。そんな彼女の前に、ある日心理学者アドラーの幽霊が現れます。アドラー心理学を手ほどきし、さまざまなアドバイスやヒントを授けてくれるアドラー先生、由香里が一方的にライバル視する同期、年上の部下でもあるやり手店長など、さまざまな人達との交流を通じて由香里が成長する姿を描きます。自己啓発の祖、アルフレッド・アドラーの理論をストーリーで体験!×解説で納得!

感想・レビュー・書評

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  • マンガでざっと理解してみた。他者ではなく自己の感情を見つめ直すこと。ベーシックミステイクに陥りがちであり、原因論ではなく目的論で未来志向とすること、他者・自分自身への勇気づけの方法など。とにかく勇気づけられた!
    285冊目読了。

  • 漫画の主人公が「アドラー心理学」をヒントに、明るく成長する姿が描かれている為、実践後の将来へ好印象を持ちました。主人公の前島さんと野村さんの発展性にキュンです。人間 自立した後に楽しいことが待ち受けているのは本当のようですね♪

  • 友人宅から拝借。
    いまの自分に響く内容で、特に心に残った部分を残しておく。

    弟子「何歳くらいになったら、性格を変えるには手遅れなのか」
    アドラー「死ぬ1、2日前かな」

    原因を探ることは、解説にはなるけれど解決に結びつかない。

    過去思考でなく、未来思考に。

    ベイシック・ミステイクス

    人は記憶を作る

    認知の歪み

    〝上手におもちゃを広げたね。同じようにおもちゃを集められるかな?〟

    よい出しをする。
    ダメ出し…私達は超達人レベル。子どもの頃から家庭や学校でさんざんダメ出しを受け、職場に入っても、よい出しの10倍以上ダメ出しを受けている。

  • わかりやすい。
    自己啓発や上に立つ立場の人が読んでもとっても役に立ちそうですね。
    ずっと気になってたアドラー心理学なので、読んでみて良かったです。

  • フロイト、ユングと並ぶ三大心理学者アドラー。日本ではあまり有名ではない。しかしとっつきやすい印象をもった。
    漫画を交えて読みやすく単純に面白かった。概要は分かったが実践するには少し物足りない感も。
    困難を克服する活力を与える→勇気づけがベース。
    過去に原因を求めるのではなく目的、未来志向。
    ・自己決定性:人間は環境や過去の出来事の犠牲者ではなく自ら運命を創造する力がある。
    ・目的論:過去の原因ではなく、未来の目標を見据えている人間の行動には、その人特有の意思を伴う目的がある。
    ☆怒りは二次感情。別の一次感情が根底にある。悲しみ、心配、寂しさなど。これに目を向ける。
    漫画の主人公は見てて痛く感じるくらい感情を周りにぶつけ、突っ走っていたが、勇気づけ、未来志向、建設的対応をもって状況をよくしていった。



  • □漫画は読みやすかったが、解説の内容が読みづらい印象を受けた。個人的に同じアドラー心理学をテーマにしている、『嫌われる勇気』の方が読みやすい印象を受けた。
    □本書で一番面白いと思ったのが、「怒り」の感情に対しての考え方である。怒りというのは二次感情と言われるもので、その下に一次感情と呼ばれるものがある。この一次感情は、悲しみ、心配、寂しいなどがある。怒りの感情の根底には何があるのか、相手に怒りをぶつけてしまう前に一度立ち止まって、自分を見つめ直すことで、良好な対人関係を築くことが出来ると思った。

    以下、本書より

    ◎アドラー心理学の理論 p23
    1.自己決定権…自分を主人公にする。人間は、環境や過去の出来事の犠牲者ではなく自ら運命を創造する力がある
    2.目的論…人間の行動には目的がある。過去の原因ではなく、未来の目標を見据えている人間の行動には、その人特有の意志を伴う目的がある
    3.全体論…人は体も心もたった一つ。人は心の中が矛盾対立する生き物ではなく、一人一人かけがえのない、分割不能な存在である。
    4.認知論…誰もが自分だけのメガネを通してものを見ている。人間は、自分流の主観的な意味づけを通して物事を把握する。
    5.対人関係論…全ての行動には相手役がいる。人間のあらゆる行動は、相手役が存在する対人関係である。
    ・アドラー心理学の重要な価値観「共同体感覚」これは家族、地域、職場などの共同体の中での所属感・共感・信頼感・貢献感を総称したもの。仲間との間の「つながりや絆の感覚 p24
    ・「原因論」…過去の原因が現在に支配的な影響を及ぼしている過去思考の考え方。「目的論」…未来の目標が現在を規定する未来志向の考え方。p50
    ・原因を探ることは、解説にはなるけど解決には結びつかない p73抜粋
    ・アドラー心理学の重要な概念「ライフスタイル」…自分についての信念、自分の周りの世界に対する信念p62
    ○勇気くじきのパターン p71
    1.高すぎるハードルの設定
    2.達成できていない部分の指摘
    3.人格否定
    ○ベイシックミステイク(基本的な誤り)p75
    →自分自身も生きにくく、周囲との間でも摩擦を生じてしまいががちな歪んだ意味づけ
    1.決めつけ(可能性しかないのにレッテル貼り)
    2.誇張(大袈裟に捉えてしまう)
    3.見落とし(ある部分だけみて大事な側面を見落とす)
    4,過度の一般化(仕事で起こった問題をきっかけに全人格まで否定してしまう)
    5.謝った価値観(破壊的な価値観で、生きていても仕方ないと考えてしまう)
    ○ベイシックミステイクの脱出方法 p77
    1.証拠探し(本当にそうなのか証拠を探す)
    2.その瞬間を捉える(あ!やっちゃってる!と危険ゾーンに入る手前で食い止めること)
    3.ユースフル(破壊的・自滅的な方向に行きそうな舵を切ること)
    ・怒りは二次感情。本当の感情は二次感情の下にある。これを一次感情という。(一次:落胆、心配、悲しみ、寂しさ、傷つき)カッとなっても一呼吸おいて一次感情は何か、自分は何に対して怒っているか見つめ直すだけで未来志向で物事を解決できる。
    ・二次感情としての怒り
    →怒りの感情は「支配」、「主導権争いで優位に立つこと」、「権利擁護」、「正義感の発揮」の4つある。怒りの感情は感情の中でも最も対人関係の要素が強い「二次感情」と言われ、別の感情「一次感情」が根底にあることを忘れてはいけないp112
    ○いい人間関係を築くために
    あらゆる行動には相手役がいる。その相手役と良好な人間関係を築く方法は以下の通り
    1.尊敬…人それぞれに年齢・性別などの違いがあるが、人間の尊厳に関しては違いないことを受け入れ、礼節を持って接する態度。
    2.信頼…常に相手の行動にある善意を見つけようとし、根拠を求めず無条件で信じること
    3.協力…目標に向けて仲間と合意できたら、共に問題解決の努力をすること
    4.共感…相手の関心、考え方など置かれている状況に関心を持つことp190
    ○自分自身を勇気づけるカギ
    1.所属感(自分の居場所をもつ)
    2.信頼感(周囲に対する信頼のこと)
    3.貢献感(自分が世の中のために役立っている感覚)
    →3つとも「感」がついている。客観的事実がどうであれ、自分自身で確信することが大切p212
    ・勇気づけをするためには言葉(断言)、イメーシ(断想)、行動(断行)の3つで物事がすでに成就したかのように、肯定的な使い方をする。p214
    ○他者を勇気づける法
    1.ヨイ出し 2.加点主義でかかわる 3.プロセスを重視 4.失敗を受け入れる 5.感謝を伝えるp217

  • アドラーを身近に知ることができる本。
    多少読みにくさや強引さがあるのは、仕方ないか!
    アドラー心理学の概念を知るには、良い。
    しかし誇張されたり史実と異なる記載は、残念。

  • A book signed by the author, Professor Iwai.

  • アドラー心理学初心者の私でしたが、とてもわかりやすくサラサラっと読むことができました。

    知人に「目的志向」に変えた方がいいね!と言われ、本書を手に取りました。その時はアドラー心理学でいう「未来志向」や「感情はコントロールできる」という思想に対して半信半疑でしたが、本書を読んで納得できました。

    「過去志向ではなく、未来志向に変えること」

    言葉で言うのは簡単ですが、いざ実践しようと思うと難しいのではないか、と思っています…。長年かけて習慣化されてしまった私のネガティブな自動思考は、きっとすぐには直らないでしょう…笑 毎日慌ただしく生きていたら、きっとすぐに忘れてしまいそうな気がしているので、メモにまとめて見返そうと思っています。

    また、アドラー心理学に関する別の書も読んでみたいと思っています!

  • 自分を勇気づけるために言霊をポジティブに使おうと思った。自分と他人がプラスになる言葉をはっきりと使う。肯定的に考える癖をつけようと思った。劣等感をいい意味に使って繰り返しトライしようと思う。

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著者プロフィール

1947年栃木県生まれ。早稲田大学卒業。1985年、有限会社ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役。アドラー心理学カウンセリング指導者、上級教育カウンセラー。2つの大学のほか独立行政法人系の看護学校の非常勤講師を歴任。
著書は『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』シリーズ(日本能率協会マネジメントセンター)、『人生が大きく変わる アドラー心理学入門』(かんき出版)、『男と女のアドラー心理学』(青春出版社)など多数。

「2017年 『看護師のためのアドラー心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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