今求められる学力と学びとは: コンピテンシ-・ベ-スのカリキュラムの光と影 (日本標準ブックレット No. 14)
- 日本標準 (2015年1月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (78ページ)
- / ISBN・EAN: 9784820805823
感想・レビュー・書評
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ブックレットだが分かりづらい。
今求められている学力とはなにか。
真正な学びとはなにか。
学習が学校の中だけで終わらず、ほかの文脈、特に現実の文脈に転移することが重要。
子供たちにとっての真正の学び、本物の学びとは、学問の先達である学者の思考、学問的探究も重要。
ここが渡辺竜也さんとズレるところ。
教科する学びは子どもにとって真正なのか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パフォーマンス評価や逆向き設計などを支える考え方を、非常にわかりやすい表現で説明をしてくる石井先生ははやり凄いです。共同的な学習の意義や、知識と思考の関係なんかの説明も分かりやすいです。
本書の最大の主張は、コンピテンシー重視の教科教育の授業を考える際に、思考スキルなどをベースで考えるのではなく、プロジェクト学習的、目的的なものとして捉えるべきであるという点。そのためにパフォーマンス評価を生かしつつ、生徒自身が自分の学びのレリバンス(意義、有効性)を感じられるような、本物の文脈を想定した学習を設計すべきという点、の二点に集約できる気がします。
個人的には、本書が、プロジェクト学習的な単元開発をしようとしている点、学習を目的的行為として捉えている点、学習としての評価の視点を強く持っている点、などにかなり共感した。
一方で、教科そのものをなぜ教えるのかという点については不問になっているように感じました。各教科の存在意義などについては、踏み込んで語っていない印象を持ちます。だからこそ、石井先生の言う「真正の学習」というのが、どういう場面だと成立して、どういう場合だとそうでないのか、やや曖昧なような印象を持ちました。例えば、歴史新聞をパフォーマンス課題としてさせるレリバンスと、将来の自分が直面するかもしれない少子高齢化問題を考えさせるレリバンスとでは、質が異なっているような気がします。(そのあたりがあえて曖昧に書かれているのだろうか。) -
学力って何だろう。
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コンピテンシーの育成は、豊かな学習の結果として育むべきと著者は説く。
「無駄」を惜しむばかりに「手間」を惜しんでいては人は育たない、という言葉が印象に残った。
結果を出すことに目がいきがちだけど、大切なのは結果にたどり着くまでの過程です。 -
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375||875
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