日本版WAIS‐IIIの解釈事例と臨床研究

著者 :
制作 : 藤田 和弘  大六 一志  山中 克夫  前川 久男 
  • 日本文化科学社
3.79
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784821063659

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、WAIS-Ⅲの解釈方法と事例紹介です。

    内容はとっても豊富。
    まずWAIS作成の簡単な経緯と
    R→Ⅲに改訂された際に変わった箇所などの説明、
    WAISの所見の書き方や留意点に加えて
    細かいプロフィール分析の解説があり、
    そのあとに数件の解釈事例が載っています。

    正直、ここで紹介されている所見の見本は長すぎるので、
    実際の臨床現場では求められていない限り、
    ここまで書く必要はないように思います。
    でも信頼区間によるIQの見方や、ディスクレパンシーの解釈の仕方、
    解りやすいまとめ方など知っておきたい情報が丁寧に書かれているので
    今でも所見を書くときに参考にしています。

    心理検査の中で知能検査もいろいろあるけれど、これを読むと
    鈴木ビネーとの違いがよくわかる気もするので
    臨床心理士を目指す学生やなったばかりの人にお薦めです。

    ひとつ、惜しいなと思うところは
    もう少し改訂箇所や追加された検査の根拠というか
    脳機能的な説明があると、示唆に富んだ所見が書けるのになあというところでしょうか。

  • 思ったよりさくさく読めた。
    心理士さんからはこんな詳しく説明はないから、とても興味深かった。

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著者プロフィール

吉備国際大学学長。九州保健福祉大学大学院(通信制)連合社会福祉学研究科教授。障害児・者心理学、福祉心理学。
主な著作:『WISC−IIIアセスメント事例集』(共編著、日本文化科学社、2000)、『日本版K−ABC心理教育アセスメントバッテリー』(丸善メイツ、1993)、『長所活用型指導で子どもが変わる』(Part.1〜3、共編著、図書文化、1999、2000、2008)

「2009年 『教育・福祉・医療関係者のための特別支援教育読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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