在日の地図 マンガで巡るコリアタウン探訪記 (ぶんか社文庫 や 6-1)
- ぶんか社 (2009年6月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784821152490
作品紹介・あらすじ
大阪の鶴橋や桃谷はコリアタウンとして有名ですが、在日韓国・朝鮮人の住む街はそれだけではありません。京都市、宇治市、神戸市、相生市、三木市、下関市、福岡市など、西日本各地に今なお彼らの街は息づいています。また、関東であれば上野・枝川・三河島に、川崎市や千葉市など各所で健在です。では、そんな彼らは、いつ、どこから、何のためにそこに来て、住み続けているのでしょうか?在日の街を実際に歩きながらその答えを探すためのガイドです。
感想・レビュー・書評
-
コリアタウンはどこにあるのか?有名どころはもちろんのこと京都市、宇治市、神戸市、相生市、三木市、下関市、福岡市など、西日本各地に今なお彼らの街は息づいています。そんなコリアタウンを描いた漫画です。
『新ナニワ金融道』で「帝国金融」の社長、金畑金三の若いときが描写されておりまして、彼がいわゆる『アパッチ族』をやっていたことに衝撃を受けました。僕が東京にいたころ、新大久保や歌舞伎町の中でも特にコリアンタウンよりのところでさんざ飲み食いしたことや、大学時代に『GO』という映画と小説を見ていたこともあってか、彼らにシンパシーとは行かぬまでも、在日の文化を知りたいな、という気持ちが少なからずあって、それと最近、梁石日の本をよく読んでいるので、彼の小説に描かれているような在日社会を知ることができるかな、という思いで手にとって見た本でした。
この本を読んで思ったのは関東よりも関西にコリアタウンが多いことや、済州島出身で日本に来た人間が多いということが書かれており、あぁ、やっぱり梁石日の書いていたことは本当の事だったんだ、と改めてそう感じました。機会があれば近日中に韓国なんかに行って市場めぐりなんかもしてみたいんですがね。それはいつになることやら…。
この記事を書いていて、新大久保の韓国料理屋でコムタンの豚の背骨にかじりつきながら、マッコリを大いに飲んでいたときのことを思い出して、少し涙ぐんでしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示