成果を出す会社はどう考えどう動くのか

著者 :
  • 日経BP
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本棚登録 : 66
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822230449

作品紹介・あらすじ

企業風土改革の第一人者が語る「バラバラでへとへと」な組織の再生法。

感想・レビュー・書評

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  • まあ書いてあることに
    何の異論反論もない。
    ただ、どうしても、
    「私に言われてもなあ」
    と思ってしまう。
    そんな立場でもない私には、
    何ができるんだろう…

  • 昔であれば、忠実に仕事をこなせる社員がいれば、
    会社はそれなりに成果を出せていました。

    しかし今は、そもそも何のために何をやっていくべきかを
    「社員レベルで考える」ことができないと、
    なかなか成果を出せません。

    本日ご紹介する本は、
    「社員の考える力」の重要性を紹介した1冊。
     
     
    ポイントは
    「考え抜く」
     
    命じられたから、それをどうやるかを考えるのは普通の働き方。
    与えられた仕事をさばくことばかり続けていると、考える力は弱くなります。
     
    どうやるかではなく、そもそもと意味、目的、価値を
    深く問い直す力が、今の時代、より重要です。
     
     
     
    「アンテナ」
     
    考える意欲があると自分なりのアンテナが立って情報は入ってきますが、
    アンテナがたってない人は同じ環境にいても情報は入ってきません。
     
    そして、考える習慣が十分についていないと、
    無意識のうちに「これはムリだ」と判断してしまいます。
     
    考えるためのインプットを日頃から、どれだけできているかが重要です。
     
     
     
    「自分の市場価値」

    考え抜くことは、視野を広げることにつながるので、
    周りの仲間に関心を持つようになります。

    そして、考える習慣が身についてくると
    「会社全体としてどうなることが必要なのか」
    という原点から物事を考えられるようにもなります。

    その結果自分自身の市場価値を高めることになります。
     
     
     
    部下が優秀な上司の判断に頼っていると、自分で考える力が育ちません。
    人間は失敗する生き物。
    優秀な上司に頼るより、失敗からいかに学ぶかの方が重要かもしれません。
    ぜひ、読んでみてください。

    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    意味や目的、価値やその背景に思いをはせる余裕がないことが、今の状況を生み出している
    何も考えることなく仕事をさばき続けていると、考える力は確実に弱くなっていく
    「何のために」「意味」「価値」を考えず、「どうやるか」ばかりを考える会社はいびつな集団である
    「自分さえよければ」を、「会社のためにはどうか」に変える
    「考える力」を身に付けることは、自分自身の市場価値を高めることにつながる
    問題を見つけて解決するから、進化もする
    いくら良い方針を出しても、現場の社員に考える習慣が根付いてないと、宝の持ち腐れになる
    顧客からの要望にそのまま応じるのではなく、顧客の本当の価値は何かを探る
    営業部が顧客の要望を聞いて設計部に渡すとき、「何のために」という要件が不明なものは突き返してもいい
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    序章 世界で成長し続けるための企業風土
    第1章 「考える力」はなぜ失われたか
    第2章 「そもそも何のために」を問い続ける ISOWA
    第3章 頑張る人より、考え抜く人を評価する 興電舎
    第4章 トップは社員を変えられるか トヨタカローラ秋田
    第5章 「バラバラでへとへと」から自己再生する組織
    第6章 「部活」感覚で新しい仕事に取り組む トヨタカローラ大分
    第7章 「プロセスデザイン」で成果を出す
    第8章 合理的経営の優等生が取り組む「ジブンガタリ」 ヤマトホールディングス
    第9章 ”昭和型” を脱して提案営業で成長 コクヨファニチャー
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  • 2015/7/26

  • 日本企業では"How"に長けた人が優秀とされるが、本来は"Why"から考えなければいけないということ

  • ○”発散の議論”はさまざまな刺激をもたらす。そしてその刺激が関心を呼び起こし、アンテナを醸成する。(129p)

    ○このようにして惰性で回っている仕事の仕方を変えていくためには、業務の日常の中に「考える余裕」をつくり、常に物事の意味や目的、価値を考え抜いて核心に迫ろうとする思考の姿勢にリセットする必要がある。(162p)

    ○今は「何のために」ということが真に問われる時代になり、「何の用に立つのか」を考えることができる企業文化が生きる時代になっている。(202p)

    ★普通は自発的にオフサイトミーティングをやろうなどと思わない。そう思う人間が出てきた時点で企業風土改革は半ば成功している。

  • ■書名

    書名:成果を出す会社はどう考えどう動くのか
    著者:柴田 昌治

    ■概要

    リアリティなき経営から脱却するための自己再生のプロセスデザイ
    ンとは

    社員に頑張りだけを求める「精神論的経営体質」で、リアリティを
    失って迷走する日本企業。「生きた組織」への転換には、どんな自
    己再生のプロセスが必要なのか。

    不確実な時代を生き続けるための「軸」を持って、内在する組織の
    力を引き出し、ゆらぎながら生身の経営に挑戦する6社の考え方、
    動き方を紹介する。

    【本書のキーワード】
    ●リアリティなき精神論的経営体質の転換
    ●生きものとしての組織の自己再生する力
    ●生身の経営で組織を進化させていくプロセスデザイン「5つの軸」
    ●社員の考える力を引き出し鍛えるリーダーシップと環境
    ●「意味・目的・価値」を考え抜く精神的姿勢
    ●経営と社員の信頼関係を基盤にもつダイナミックなチームワーク
    ●自発的な問題解決とイノベーションのための環境づくり
    ●事実・実態に基づき試行錯誤する当事者
    ●たえざる変革とゆらぎのマネジメント
    (From amazon)

    ■気になった点

    ・どういう時に働き甲斐を感じるかは人によって違いはある。
     しかし、間違いなく、「自らの成長を実感できる仕事環境」がある
     とするならば、それはその人が働き甲斐を感じている時、だと
     いうことだ。

    ・大切なのは、その時点で状態のいい会社かどうかを判断するのでは
     なく、今より少しでもよくなろうという「内在的な力が働いている
     かどうか」が判断基準であるべきということだ。

    ・「問題だ」といくら指摘しても、「自分が何とかしよう」という
     姿勢がなければ、単なる評論家に終わってしまう。

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著者プロフィール

株式会社スコラ・コンサルト代表
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。大学院在学中にドイツ語語学院を始めた学生起業家のひとり。30代の頃にはNHKテレビ語学番組の講師を務めるなど幅広い経験を持つ。ビジネス教育の会社を設立後、企業風土・体質の改革に独自の手法を考案し実践している。

「2020年 『なぜ、それでも会社は変われないのか 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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