- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822243777
感想・レビュー・書評
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20年近く前の本だか本質的には全く変わらない気がする。
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企業変革のために、顧客の怒りを映したビデオの上映など視覚に訴えた事例を取り上げている。変革を促すには論理だけではだめで感情に訴えることが必要。確かに人を動かすためにはこうした工夫が必要なのだろう。
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済
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身になる本でした。ともかく現実的な改革を短期に行い、周りを巻き込む事の重要性について見直し事が出来ました。
実践できるかは自分次第、ですが。 -
変革的リーダーシップ論を提唱しているジョン.P.コッター教授が、自身の提唱している「変革の8段階」を詳細に説明している書籍です。
業務改革を進めるうえで、改革案が「絵に描いた餅」になってしまわないように何をすべきかを学んだ書籍です。
改革を推進する方には、必読の書籍かと思います。
個人的には、序盤の「危機意識を高める」と「変革推進チームをつくる」という段階が最も重要だと思います。
何事も段取りが重要というところでしょうか。
ジョン.P.コッター教授の書籍は、ほかにも「リーダーシップ論」や「企業変革力」などがありますが、この書籍(「ジョン・コッターの企業変革ノート」)だけ読めば良いように思います。
<コッター教授の「変革の8段階」>
第1段階 危機意識を高める
第2段階 変革推進チームをつくる
第3段階 適切なビジョンをつくる
第4段階 変革のビジョンを周知徹底する
第5段階 従業員の自発的な行動を促す
第6段階 短期的な成果を生む
第7段階 さらに変革を進める
第8段階 変革を根づかせる -
The Heart of Change ― http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P43770.html
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企業を変革する8つのステップを提唱している著者。この本は具体的な事例を踏まえて、成功・失敗に至る理由をまとめてます。
会社全体だけでなく、グループ単位であっても現状の問題を打破するのに参考になると思います。
特に
・論理ではなく感情に訴える
・最初に優先すべきは短期的にかつ明確な成果をだせるものにすべき
・文化は最初につくるものではなく、最後につくるもの
といった内容が個人的には印象深いです。 -
Amazonより「ハーバードビジネススクールの人気教授、ジョン・コッターが名著“Leading Change”(邦訳『企業変革力』日経BP社)の続編として書き下ろした全米ベストセラー“The Heart of Change”の日本語版。コッターが前著で提唱した変革の8つのステップに沿いながら、企業変革を成功に導くのはMBAが重視する「分析」ではなく、人の心に訴えて「見て、感じて、変化する」ことであると豊富な具体例で解き明かす。」
・気に入ったフレーズなど
理性に訴える分析を示されたときよりも、心に響く真実を示されたときに、人間は行動を帰る
大規模な変革に成功した人びとはまず、関係者の間に「危機意識」を生み出している
変革に成功した事例では、変革推進チームが、賢明で簡明で心躍るビジョンや戦略を策定している
重要なのは権限を与えることではなく、障害を取り除くこと
大規模な変革を成功に導く8つの段階
危機意識を高める
変革推進チームをつくる
適切なビジョンを掲げる
ビジョンを周知徹底する
自発的な行動を促す
短期的な成果を実現する
気を緩めない
変革を根付かせる
何が問題であり、その問題をいかに解決するかを「見せる」ことによって、心に訴える方法をとる
変革について1秒ごとに話さなくてはいけない
理性が好む抽象的な議論ではなく、具体的で否定しようのない祥子を突きつけ、感情に働きかけるのだ
管理体制が複雑だと、官僚主義を生み出しやすい
大規模な変革が成功する場合、有能な変革推進チームは、変革によって何を目指すのか、方向を明確にする重要な質問に答えている
裏付けとなる財務資料は必要だ。だが、ビジョンについて意見をまとめるうえで、何よりも重要なのは、絵を描くことだ。実現可能な将来像の絵を
ビジョンが不適切なら、誤った方向に進み、それに気づかないかもしれない
時間をかけてビジョンを達成しようとするなら、信じられないほどの起立が必要だ
1分以内に話せ、1枚の紙に収まるように、ビジョンを明快にする
ビジョンの伝達がうまくいかない要因はいくつもある。おそらく、一番わかりやすいのは、明瞭でないことだろう
この一週間の行動は、変革のビジョンに合致したものだったか
視覚的なイメージの力はきわめて大きい
不安や混乱、怒り、不信感に対応する -
このレビュー書いてからもう1年経ったのか・・・
手袋のエピソードは今でも一番のお気に入り。
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企業変革力(Leading Change)の続編。「大規模な変革を成功に導く8つの段階」のそれぞれにおいて、それぞれの段階が実際にどのように実現されたのかについての事例集となっている。
変革の8つの段階そのものに対する理解を深めたいなら、「企業変革力」の方を読んだ方がいいかも知れない。8つの段階が何なのかを理解した上で、本書に数多く取り上げられている数々の事例に触れることでさらに学びが深まったと感じた。
大規模な変革を実現することは容易ではなく、それは以下のような8つの段階に沿って進む。
『危機意識を高める』:「やろう。変革が必要なんだ」と互いに話し始める
『変革推進チームをつくる』:大規模な変革を先導するだけの力のあるチームが編成され、強力しはじめる
『適切なビジョンを掲げる』:変革チームが適切なビジョンと戦略を掲げる
『ビジョンを周知徹底する』:周りが変革を支持するようになり、それが行動となって現れはじめる
『自発的な行動を促す』:ビジョンに基づいて行動できると感じ、実際に行動する人が増える
『短期的な成果を実現する』:ビジョンの実現に向けて動き出す人が増えるにつれ、勢いがつく。変革に抵抗する人は減る
『気を緩めない』:変革の波を次々と起こし、ビジョンを達成する
『変革を根付かせる』:伝統が重石となり、変革リーダーが交代しようとも勝利をもたらす新たな行動を続ける
人間一人ひとりの行動を変えるということはとてつもなく難しい。もっとも難しいのは戦略の策定でもシステムの構築でもなく、人の行動を変えること。行動を変えるには、分析の結果を示して理性に訴えることも、言葉や行動によるメッセージを駆使して感情に訴えることも、両方とも不可欠だが、変革の核心は何と言っても感情に訴えることにある。「見て、考えて、変化する(Feel, Think, Act)」ことが重要だ。本書に登場する事例では、各々のステップにおいて、人々の感情に訴え、行動を促すようなアクションが数多くみられる。中でも、第一段階の「怒れる顧客を映したビデオ」「役員室のテーブルに置かれた手袋」と第二段階の「漂流するモロー将軍とわたし」はとても素晴らしく、学びの深いエピソードだと思う。
8つの段階について語りだすときりがないが、とにかく本書は企業変革について、リーダーシップについて学ぶ上では必読書のうちの一つと言って良いのではないかと思う。