- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822244538
感想・レビュー・書評
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妄想癖がある。
ゴルゴ13よろしく危機の匂いに敏感であろうとする。
実は自己防衛意識なのですが、「護身の科学」のまえがき読んで、
街で降り掛かるかも知れない「見知らぬ相手からの暴力」の防ぎ方に興味を魅かれました。
結論。具体的な防衛策にはならないが、心構えの役には立つと思う。
著者は、元傭兵で現在暴力分析コンサルタントの毛利元貞さん。
「職場」「家族」「学校」「マスコミと殺人者心理」における暴力について、
場面を設定し、あなたなら次のどれを選択・実行するか?
と問い掛け、解説していく。
●切迫した危険には野生動物本来の「直感」を信じ、「常識」を捨てろ。
●「生存」と「承認」の欲求が満たされないストレスが限界に達したとき、
人は「暴力」で自分の存在を他人に認めさせようとする。
●履歴書を感じろ。(「職場で起る暴力」より)
●生活環境、精神がどうであれ、加害者は「本人の選択・決定」で殺傷行為をする。
●(頭の中の自分も含めた)誰かの命令/仲間もやっているから/
(テロリストという名による)相手の非人格化など、
「条件付け」で正当性を持てば、人は誰でも人を殺せる。
●自己中心的な子供の癇癪は見逃さず、社会的ルールと道徳観念を教えるべき。
●心の中にある暴力の芽を見極め、歪んだ信念や感情を優しく解きほぐし、
追詰めることなく抑制していくことが暴力への最大の解決策。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
被害者と加害者は紙一重、自分自身人として生きている以上どちらにも遭遇する可能性が十分にある。
そのことを理解する最低限の知識が書かれている一冊 必見