コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

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制作 : 村井 章子 
  • 日経BP社 (2007年1月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822245641

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コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だったの感想・レビュー・書評

  • コンテナ型仮想化の話ではなく、主役は鉄の箱なコンテナ(-_-)

    ほんの50年ほど前まで、港の荷物の揚げ降ろしは、穀物の入った袋もあれば酒ビンも、てことで、基本マッチョな人海戦術。輸送コストがハンパないので、製造業の工場は港の近く、消費地と生産地の距離がそのまま参入障壁な世の中やったそう。

    紆余曲折ありながら、そんな世界にコンテナな物流システムを導入した皆さんのおかげで、ジャスト・イン・タイムでグローバルなサプライチェーンがやってきたYO!、という一見地味やけど実は相当なイノベーションだったんですよ奥さん、てお話。

    とまあ面白い本やったけど、コンテナの台頭で職を奪われた港湾の荷役労働者、コモディティ化に耐えられず倒産した海運会社、と華々しい躍進の影の部分についてもきっちり章を割いてたのが、個人的には一番良かった。

  • マラッカマックスのコンテナ船が停泊できる港を作れるかどうかで、国の将来が決まりそう。

  • 天才による矜持。革命。
    冒頭で興奮する序文。現実の物語にこれはほど興奮することはない。
    そして現在はインターネット業界のインフラのコンテナ時代につながると解釈できると容易に想像できる。
    グローバリゼーションの時代だからこそインフラ常に鍵を握る。
    圧倒的なコスト革命が次の世代をになう。
    そのイノベーションを世界規模で感じることができる本書に興奮する。
    しかも、たっ一つの箱で。

  • コンテナが海運のみならず、輸送全般、そして製造業のサプライチェーンを変えた様を、コンテナの登場から説き起こす。
    国際物流に興味のある方は是非。

  •  コンテナが貨物の輸送コストを驚異的に圧縮したことはまちがいない。コンテナ輸送用に改造したちっぽけなタンカーから、高度に自動化され規格化された世界規模のシステムへ。輸送産業には大変革がもたらされた。(p.21)

    マルコム・マクリーンがすぐれて先見的だったのは、海運業とは船を運行する産業ではなく貨物を運ぶ産業だと見抜いたことである。今日では当たり前のことだが、1950年代にはじつに大胆な見方だった。(p.80)

    「機械化・近代化協定(1960年10月18日)」は、さまざまな影響をもたらした。最初に起きたのは、予想されたとおり、退職者の増加である。高齢労働者に年金が用意されたおかげで、65歳以上の労働者の数は1960年の831人から64年には321人に減った。また60-65歳も20%減少している。だが労使双方にとって予想外だったのは、所得保障が不要だったことである。人員が余るどころか、足りなくなったのだ。貨物の量が増え、初めて大量のBメンがAメンに昇格したほどだった、(p.161)

     シンガポールは、コンテナ港として東南アジアのハブ地になるという明確な戦略を打ち出す。世銀から総工費の半分に当たる1500万ドルの融資を受けると、1967年からさっそくターミナル建設が始まった。大型ターミナルを用意して、日本や欧米からの長距離外航船を受け入れようという計画である。同年にコンテナの第一陣が到着している。(p274)

  • 途中から話が複雑で何がなんだか分からなくってしまい、読むのを辞めてしまいました。

  • 何度読んでも名著は名著。

  • ただの箱が世界を塗り替えてしまったというお話。
    かつての開運、沖仲仕の仕事、コンテナの発明、規格の統一、労働者の反発、輸送コストの激変、規制と自由化、港と海運会社の栄枯盛衰。
    あとはこのあたり http://d.hatena.ne.jp/repon/20121030/p1

    コンテナの提供する価値は箱ではなく新たな輸送方法だったというところがミソ。他所の喫茶店がコーヒーを提供する中スタバだけはオシャレ感を売って大流行してるみたいな話か。

    コンテナ発明者のマルコム・マクリーンがビル・ゲイツみたいな資産家になれなかったというのがなんとも印象的。同じコモディティ化した製品の発明者なのにね。

    最後数十ページにわたって脚注がついており研究論文かと思った。

  • コンテナによる革命を記した大作。コンテナは、積込みや荷受けのコストを大幅に下げた(p23)。そのまま、港から離れた場所に運搬することもできる。
    革命は港湾労働者の仕事を奪ったが、そのときの労使がとりかわした「機械化・近代化協定」「年間所得保障」(所得保障。前者は退職年金も含む。)は、アメリカ労働市場異例のものであるという(p170)。

    シンガポールは、メリットが少ないといわれていた長期航路で、コンテナの中継地点として躍進した。軍港として栄えていたが英軍基地の閉鎖(1970年頃)もその跡地を利用した造船そのほかの産業振興を計画した(p274-275)。

  • P.94から 単調すぎて辛い

  • コンテナはロジスティクスを変えただけでなく、地理や労働・消費環境も変えたよ、というお話。コンテナは手段ではなくシステムだ。
    もっと図やグラフがあれば良かったと思う。

  • マルコムマクリーンかっこいい。1人のアイデアが想像以上に世界を良い方向に変えていくのはすごいことだ。あろ時期の日本も含めた、その流れに追随できた場所が発展を加速していったせいで特にアジアの経済発展実現の重要な要素であったこともよくわかる。

  • 文句なしの星5

    新しい技術(荷物を運ぶコンテナを規格化)によって、ある種の仕事(沖仲仕)が完全に消滅する時に、起こったこと

  • 物流のみならず、製造や消費、世界の経済システムを根底
    から変えてしまったコンテナリゼーションの歴史を、詳細な
    データを参照しながらわかりやすく、そして、翻訳タイトル
    に「物語」とあるように面白く興味深く書いた本。ただ、
    コンテナというものがこの世に誕生する経過や、幅広く採用
    されるようになる過程で、タイトルから期待した大きな
    ドラマがあったかというと、それは感じられなかった。
    むしろ、今まで何の気なしに見ていたコンテナが、ここまで
    劇的に世界経済を変えていたという、その事実自体が衝撃で
    あった。

    コンテナで運ばれるものは、今や原材料でも完成製品でも
    なく、中間材であるというのも驚きであった。

  • コンテナの歴史の勉強になりました。

  • ものすごくおもしろいのだけど、図書館の返却期限が来てしまったので返却。またかりて続きをよむ。

  • コンテナってなんだっけ?
    どーやって普及したっけ?
    マルコム・マクリーンがコンテナの普及に貢献したという話を軸に、1950年代からのコンテナが普及し、世界各国で使われるようになったのか、どれくらい使われてるのか

    2016/5/9

  • コンテナ誕生以前、港の仕事は沖仲仕の仕事、荷揚げ・荷積み・倉庫、港の仕事は不規則、貨物の集積・荷役は輸送のボトルネック、トラック一台からのし上がったマルコム・マクリーン、創意工夫とコスト削減で事業拡大、コンテナ船誕生とマトソン海運、ニューヨークとニュージャージー、コンテナ港ポートエリザベス、サイズ規格、武器の輸送方法としては完璧に安全だったベトナム戦争、北大西洋での第一次コンテナブーム、太平洋での第二次ブーム、コンテナ船の巨大化と未来…輸送の世界を変えた「箱」の物語

  • 野中さんに貸し出し中

  • 予想していたのとはまるで違う、かなりエキサイティングな内容だった。
    元々トラック運転手からスタートしたマルコム・マクリーンがコスト意識から発想したコンテナが、
    時代を先取りし過ぎて様々な既得権益層から圧力を受けながらもイノベーションを起こしていく話。

    効率化・機械化に伴い仕事を失う港湾労働者の労組による妨害、
    機械化に反対してストライキをし、港湾を利用できなくする様はラッダイト運動を想起させる。
    旧態依然とした料金体系に固執するICC、
    そして「こちらのほうが美しい数字だから」と既存のコンテナのサイズをガン無視で作られる標準コンテナ規格。
    もちろん、これらはすべて現実の話。

    人類は約20年もの間、コンテナを使いこなせなかった。

    なお後半はほぼデータ分析に終止していて面白みはあまりない。

  • 今年読んだナンバーワン書籍。

  • 2015/12/08

    ビル・ゲイツが2013年おすすめの本で紹介されてた

    2016/11/19 ひろゆきもオススメしてた


    図書館
    読みにくい
    数ページ読んで返した

  • 町中に見かけるコンテナについて書かれた本。コンテナとは、ただの鉄の箱にあらず。この鉄の箱が物流、いや産業界全体に及ぼした影響について理解できます。非常に読み応えのある本。
    コンテナリゼーションによって物流が効率化され、海外の荷物が早く安く届くようになる→人件費の高い先進国で物を作らず、人件費の安い国で物を作った方が効率が良くなる→先進国の製造業が不況になる。。コンテナを作った人が破産するくらいの破壊力を秘めたコンテナリゼーションについて、わかりやすい本です。

  • ビル・ゲイツが”The Best Books I Read in 2013( http://www.gatesnotes.com/About-Bill-Gates/Best-Books-2013 )”の中の1冊として取り上げた本。
    今や物流において当たり前に使われているコンテナ。しかし、コンテナが使用され始めたのは1950年代の終わり。しかも、コンテナは海運会社にとっても、港湾で荷の上げ下ろしを担当する沖仲仕にとっても厄介な存在で、決して物流に大革命を起こすような箱だとは誰も思っていなかった。
    しかし、その可能性に気づいた一人の男の執念ともいえるこだわりが、物流を変え、それは世界の大型港の運命を変え、トラックや鉄道輸送、更には戦争の兵站の常識をも変えてしまった。
    まさにコンテナを巡る、コンテナが世界の常識を変えたという物語。

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コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だったの作品紹介

コンテナ船を発明したのは、トラック運送業者マルコム・マクリーン。その果敢な挑戦を軸に、世界経済を一変させた知られざる物流の歴史を明らかにする。

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だったのKindle版

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