大暴落1929 (日経BPクラシックス)
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この作品からのみんなの引用
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株ブームが横領の増加を加速させたのと同じ理屈で、暴落は悪事が発覚する率を飛躍的に押し上げた。暴落からわずか数日で、言わば万人を信じていた世の中が、万人を疑うように変わったからである。
― 219ページ -
いまや自由主義者も保守主義者も、左派も右派も、悪の象徴として誰か一人を血祭りに上げる愚を経験した。こうしたやり方が不当であることは明白である。それだけではない。恐らくもっと重要なのは、こうしたやり方は危険だということである。犯罪はもちろん不品行などもあくまで個人の行為であって、その個人が属す階級や集団の性格を示すものではない。このことを万人が肝に銘じるべきであろう。
― 267ページ -
春先にゴールドマン•サックス•トレーディングが自社株買いをしたときは、投資家が買い気にはやっていて株価は天井知らずに上がっていた。だがいまや現金が出ていって株が入っていくだけで、株価押上げ効果はほとんどなかったし、あっても長続きしない。半年前には素晴らしいテクニックに見えたものが、自分で自分の首を絞める仕掛けに成り下がっていた。つまるところ、自社株を買うのは株を売るときと反対の行為である。そして本来的に企業は株を売って大きくなるものだ。
― 204ページ
みんなの感想・レビュー・書評
1950年代に書かれた本にもかかわらず、まるで昨日書かれた本のように読みやすい。人の欲望の尽きることがないように、人が投機とバブルへの熱狂の報いを受ける限りはこの本はきっと価値を持つ。まさしく真の古典、恐らく永久に読まれ続けることでしょう。
大恐慌の引き金となった、1929年のウォール街での株式相場大暴落を記述した古典。
未だに金融バブル(本書ではブーム)の発生・崩壊の仕組みは解明できていないものの、ファンダメンタルズ面と投資家の心理面にバランスよく触れていると思います。
当時の相場師として、GMのデュラント(創業者)やラスコブ(財務担当)が関与していたのは驚き。設備投資よりも株式(投資信託)のほうが短期的収益率が高い状況では、構造的に製造業が金融投資に走ってしまう。これは変わらず、ということでしょうか。
本書は、1920年代末から始まった世界大恐慌のきっかけとも言われる、アメリカ起こった1929年の株式市場の大暴落について書かれたものです。 初版発行はなんと1954年。50年以上も版を重ねて読み継がれている本です。 題名やテーマから、少しとっつきにくいかもしれませんが、内容は分かりやすく特に難しいということも無いと思います。 ご存じのようにバブルというのは現代だけの特殊な現象では... 続きを読む »
御仕事柄、速読。
1929年の大暴落から証券と銀行の分離や
FRBが機能強化されSECが設置され、預金保険機構が
準備されと、、
内部者取引や空売り規制etc。。
人も進化するわけだ。というか学ぶんだ。
今回のCDS絡みの問題もあったけど逆にそう思った。
最後の「状況は基本は健全である」とこーゆー時期に
人は口にする、的な終わり方はお決まりだね。
最後に、いろいろな原因があるけど国民の所得が
一部に偏るとバブルが発生するのはなんとなく納得。
市場があやしい雲行きになったときの常套句、すなわち「経済は基本的には健全である」とか「ファンダメンタルズは問題ない」というものだ。この台詞を聞かされたら、何かがうまくいっていないと考える方がいい。
そもそも人間は知っていることばかり話すのでもなければ、知らないことばかり話すのでもなく、知っているつもりだが実は知らないことを話すことが多い。
「夢を失ってはいけない。夢が無くても死にはしないが、もう生きてはいない」マーク・トウェイン
予言を外した予言者は惨めである。外した理由を説明したくとも、その大事な瞬間にもはや聴衆はいない。
人間は確信が持てないときほど独断的になりやすい。
自社株買い>1929年>自分で自分を騙す
のど元過ぎれば熱さを忘れ、歴史は繰り返される。著者が第9章で述べたことは、近年起きたことを思い起こさせる。
『一九九七年版まえがき』 ・最初は値上がりから始まる.株でも不動産でも美術品でも何でもいい.すると世間が注目し,買い手が群がる.買う行為そのものが価格を押し上げ,値上がり期待を現実にする.そしてある日,終わりがやってくる. ・私が言いたいのは,チューリップ・バブルに始まり,この現象は何度と無く繰り返されてきたということだけだ. 『第1章 夢見る投資家』 『第2章 当局の立場』 『第3... 続きを読む »
大恐慌の話。
歴史は繰り返す。
登場人物がどうこうではなく
同じことが今も昔も何度も起きるということ。
教訓。
帯には、「バブル崩壊、株価暴落のあとに必ず読まれる、恐慌論の名著。」と書かれています。「あとに」というところが悲しいところで、人はなかなか歴史に学べない。この本で中心的に扱っているのは、大恐慌ではなく、大暴落、つまりウォール街で何が起こったのか、です。1929年の大暴落は、どのような背景の下に、どのような経緯を辿って起こったのか。感情論を排した観点から、克明に歴史を追っていきます。
目次:
-夢見る投資家
-当局の立場
-ゴールドマン・サックス登場
-夢の終わり
-大暴落
-事態の悪化
-暴落後の日々1
-暴落後の日々2
-原因と結果
鋭い考察が随所に織り込まれています。大暴落、大恐慌がなぜ起きたのか、それは再び起こるのか、という分析は最終章で扱われていて、定説とその妥当性が分析されています。
おすすめ度:90点 1954年初版。 帯には「バブル崩壊、株価暴落のあとに必ず読まれる、恐慌論の名著。」とあります。 崩壊劇を活写。一気に読めました。 現在とデジャブ。 登場人物の当時の投資信託が現代のヘッジファンド。レバレッジを効かしていたことも同じ。 当初は強気一辺倒の学者やマスコミ、楽観的な発言が多かったことや時間軸が非常に似かよっていることにも驚きです。 何ら決定できない... 続きを読む »
1929年の大暴落の状況を、淡々と時系列に沿って記述されている。
感情を込めた記事ではなく、起った事実を並べているだけ。
それだけにより一層いろいろな事に気づかせてくれる。というより気づいたかのように錯覚させてくれる。この後の歴史がどうなるのか判らない。当時と同じように今現在も事実が淡々と積み重ねられていくだけである。これんら1929年と同じことが起こるわけではない。しかし現実として1929年の場合はああなった。さて2008年のリーマンショックを経験した今後の世界はどうなっていくのか。いろいろ考えさせてくれる本である。
1955年に出版された本書が非常に読みやすい日本語訳で読める。
リーマンショックと重ねあわせて読んでみると面白い。
1929年と今は何が違うのか?大衆心理や行動って普遍的なものがあるのかもしれない。
大恐慌について、深く述べられた本です。
金融危機の現在、どうするか、どうなるのかを考えさせられます。
おすすめ。
わりと有名な、世界大恐慌についての本。 あの恐慌の当時、人々はどう考え、どう行動し、そして崩れていったのかをきちんと書いています。 なんでもこの本、不況になるたびに売れるらしくって本屋に平積みしてありました。 まあ自分もそれに釣られて買っちゃったわけですが、読んでみて納得。これを今読むことには十分な意味があると思います。 なんせこの本に書かれた状況が、今起こってることとそっくり... 続きを読む »
※古典って言うほど年代は古くはないですが、バブル崩壊の後は必ず読まれるとのことなのでこのカテゴリに入れました。 --------------------------------------- 淡々と記述されているので、途中で眠くなる。 小説ではないので、グイグイ引き込まれるダイナミックさとかはないんだけど 淡々と時価総額が半分になっていたり、淡々と銀行家が没落していたり、淡々と投機家虐... 続きを読む »
1929年の大恐慌の時に証券市場で何が起こっていたかを検証した本。証券バブルの発生とそれを止めようとしない/止められない当局の姿など、90年代のバブル崩壊や今回の金融危機との共通項を見つけるのはたやすいけれど、何よりも帯に書かれている「株価暴落のあとに読まれる」という一文が全てを物語っているのではないかと。この本は株価暴落の「前に」読まないと何の意味もないのですよ!コトが起こったあとにようやく「これって1929年のアレに似てない?」とこういう本を読んでしまうということが、つまりは、僕たちが歴史から何も学んでいないということを学ぶことなのではないかと。
1929年の大暴落前の楽観論が徐々に悲観的に変わるまでの世の中の声を丁寧に記載していて、読みやすい一冊。前回の大暴落は、株価が3年間下がり続け、生産指標が暴落前にもどるのに10年かかったようで、それをどこか頭の片隅におきたい。

【内容】
本書によって、バブルや投機ブームがなぜ生じたか、当時の社会情勢を中心にして、示唆的な説明がなされる。名目上責任ある規制当局の人間が「風船を破裂させるのは簡単だが、針を刺して徐々に空気を抜...





