小さく賭けろ! 世界を変えた人と組織の成功の秘密

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822248963

作品紹介・あらすじ

変化が速い今の時代、机の前で大きなプロジェクトを計画しても決して成功できない。成功している人と組織は、アイデアをすぐに実践している。ユーザーからの声や市場ニーズを反映して方向転換することで、魅力的なサービスを作り上げ、成功につなげている。グーグル、ピクサー、スターバックス、グラミン銀行、大物コメディアン、有名建築家など数多くの事例を紹介。

感想・レビュー・書評

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  • Googleやアマゾンもやっている、小さな賭けを薦める本。具体的かつ即座に実行可能な行動によってアイデアを発見し、テストし、発展させていくこと。


    注目点
    ・すばらしいアイデアは、組織的で過酷な試行錯誤の過程からしか生まれない。
    ・ほとんどの成功した起業家はすばらしいアイデアを発見してから起業したわけではない。
    ・アマゾンではイノベーションを何より重んじるので、どれだけ新しい物事に挑戦したかが、社員の業績評価の重要な項目として加えられている。
    ・計画手続きの迷路化は、元々は良い意図から出たものだった。
    ・成功を収めた製品は、ボトムアップ
    ・許容しうる失敗
    ・失敗し続けることが、大切。最後に残ったのが正しいやり方。
    ・能力だけを賞賛すると粘り強さに悪影響。努力を賞賛する成長志向。
    ・失敗から学ぶ。何が上手くいき、何が上手く行かなかったか。教訓を汲み取る。
    ・健全な完全主義、不健全な完全主義。自分基準と他者基準。
    ・引き受けたプロジェクト一件について、数千種類のアイデアを検討し、50種類の模型を作る。
    ・完成品には、意見が言いにくい。
    ・即興は、創造性を引き出す。
    ・プラシング。アイデアの改善に批判を使わない。こうしたほうが、より良いのではないか?
    ・教育とは、知識の伝達か、継続的に学習する能力を喚起し育成することなのか。

  • 1つの商品が、永遠に売れ続けることは
    ほとんどありません。

    会社を継続していくためには
    常に、新しい商品を作り出していく必要があります。

    しかしながら、我々のような小さな会社では
    日常の仕事をこなしながら、
    新しい商品も考え、作り出していかなければなりません。


    本日ご紹介する本は、

    小さく賭けて、繰り返し学習していくことが
    成功につながると説いた1冊。



    ポイントは
    「質より量」

    新商品のアイデアを考えてみても

    売れるのかどうか、
    どうすれば事業にできるのか、
    そもそも事業になるのか。。。

    特に経験のない業界のものはわからないものです。

    悩んでいても始まりません。
    まず、小さなことからやってみることが重要
    と本書では説いています。



    「完璧主義」

    最初からあまりに正しいやり方を追い求めすぎると、
    多くの可能性を捨てることになります。

    特に新商品の場合、完璧なんてありえません。

    普段の仕事で完璧を求める感覚と、
    新商品を進める時の感覚を、
    同じような感覚でやっていると、何もできなくなります。




    「足下しか見ない」

    すぐに結果がほしい、と考えてしまうと
    できることが、すごく限られます。

    今期の売り上げに貢献する新商品を
    今期になってから考えても、ほとんど無理です。

    常に、2年先、3年先を見据えた思考を
    持っておくことが重要です。




    「机上の空論」

    アイデアを出す最良の方法は、
    理論を捨て、ものごとを直接体験することです。

    人は自分が何がほしいか、
    それを見るまでわからないもの。

    あれこれ考えるより、どんどん外に出て、
    客先や現場に行って体感することが大切です。


    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    EXCELにいくら数値を入れても、現実の人間が新商品にどういう反応を示すか予想できっこない
    「こうすれば成功する」という計画を詳細に立てる代わりに、今できることをさっさとやる
    小さな賭けを数多くすることが重要
    すぐに結果がほしい、完璧を求める という執着からは創造性は発揮できない
    大きい目標は、解決可能な小さな目標に分割し、まず重要な問題をひとつ解き、次に別の問題を解く
    創造しアイデアを出す最良の方法は、理論を捨て、ものごとを直接体験すること
    運のいい人は自分の周りで起きていることに注意を払っている
    ひとつ小さな勝利を達成すると、もうひとつの小さな勝利を導く力が働き始める
    小さな勝利は、あらかじめ数多くの実験を繰り返すことでのみ実現できる
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    第1章 「大きな賭け」対「小さな賭け」
    第2章 成長志向のマインドセット
    第3章 素早い失敗、素早い学習
    第4章 遊びの天才
    第5章 問題は新しい答え
    第6章 質問は新しい答え
    第7章 大から小を学ぶ
    第8章 小から大を学ぶ
    第9章 小さな勝利
    第10章 あなたの「小さな賭け」
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image01w.seesaawiki.jp/f/2/fujiit0202/4335b42a134c5e1d.png
     

  • ■マインド
    1.大きな成功の可能性を発見し、実現に導くためには、創造的な方法で「小さな賭け」を繰り返すことがきわめて有効である
    2.グーグルのペイジとブリンは「画期的なアイデア」から事業を出発させたのではなかった。彼らは事業を展開するうちにそれを発見した
    3.なぜ我々は失敗したかというと、それがビックな市場だったからだ。ビックな市場であるということは、すでにそこに誰かがいるということ
    4.何事にも性急に結果を求める気持ち、いつも完璧でありたいという執着から自分を解き放たなければ、われわれは創造的能力を発揮するのは難しい
    5.間違うならできるだ素早く間違えろ
    6.制約は問題を具体化し、それに集中させることで、克服すべき課題を明確にする

  • リスクを減らしてとにかく多くのことに賭けてこれだ!というものに更に大きく賭ければいい

  • 失敗を容認する。読みやすい。

  • リーンスタートアップより定性的な感じでいい感じ

  • ビビってちゃいかん!
    原書で読めるようになりたい。

  • グループジーニアスという言葉に代表される、孤高の天才によるものではないイノベーションに関する本、と思って購読。google、amazon、pixar、P&G などで心がけている「小さな挑戦、小さな失敗」を繰り返すことですばやく良いサービスやプロダクトを生み出す考え方。「実験する、遊ぶ、没頭する、明確化する、出直す、繰り返す」「成功する正しいやり方は、いつも最後に見つかる」「既に知らされていることをすっかり理解するまで新たに何を質問して良いかわからない。したがって注意深く探究すること」「何かを成し遂げた創造的な人物とは、もともとあったものに新しい意味を見出している人」「運の良い人は、何であっても偶然の出会いを楽しめる人」「小さな勝利の重要なポイントは、間違いではなかったことの証明よりも新たなやり方を見つけるきっかけ」

    小さく初めて大きく育てる、というやり方は日本人にも向いているとおもう。

  • 軌道修正と適度な自信がものごとを良い状態に促す。
    そのためには建設的な批判を得ることが理想。
    建設的な批判は、本来トレードオフであるはずの軌道修正と適度な自信の両方を高めてくれる。
    しかし、常に建設的な批判が得られるとは限らない。
    非建設的な批判に対して、軌道修正をしようとして批判を受け入れると自信を失い、
    自信を保とうとして批判をシャットアウトすれば軌道修正の機会を逃す。
    非建設的な批判を受けたとき、自分の中で軌道修正と自信のバランスを意識的にとることが必要。

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