仕事に役立つ統計学の教え

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822249557

作品紹介・あらすじ

営業の成功率は5%、それとも51%?ビジネスはSカーブに支配される?正規分布が持つ「魔の重力」。「99%の成功」か、「1%の失敗」か。誰でも16%の人には嫌われてしまう?レコメンデーションを商談に応用。統計メカニクスで自動的に成果を上げる。データ思考の基礎知識。

感想・レビュー・書評

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  • 「仕事に役立つ」というより、「営業に役立つ」
    「統計学」というより、「確率論」的な考え方
    といった感じです。
    いずれにしてもデータ思考で考えよう!というメッセージを伝えたい本だと思います。

    まず、ベースは正規分布、標準偏差、偏差値を数学論ではなく、現実論ベースで解説してくれます。
    偏差値が高いとは具体的にどういうことか。
    そして、それベースに営業の標準確率モデルを裏付けしています。

    統計と言うところでは、重回帰分析、相関からマーケティング応用を解説しています。
    とりわけ、相関係数は二つのベクトルのコサイン値っていうのがわかりやすい!
    2つのベクトルの角度が60度なら、相関係数が0.5
    ベクトルで可視化されると、相関係数のイメージが良く分かります!
    そして、それをベースに「協調フィルタリング」の仕組みを解説してくれてます。

    また期待値をベースとしたオプションの解説もわかりやすい。

    ここまでが本書の前半で、数字をベースとした考え方を説明していますが、後半は、どちらかというとビジネス論一般的な考え方を解説しています。
    なので、後半戦はいまいち。(ビジネス書でよく出てくる内容)
    商談の進め方のテクニックやロジカルシンキング的なモノが語られています。

    ロジカルな議論を進めるにあたって、PAC思考が解説されていて
    P:Premise(前提)
    A:Assumption(仮定条件)
    C:Conclusion(結論)
    として、議論の基本手法として紹介されています。
    お客様のCを変えるために、PやAを変える提案をせよとのこと。

    しかし、いずれにしても、「こうすれば実績が出る」という事はないので、「統計的な傾向や確率論を意識して仕事をせよ」とまとめています。

    文系出身の営業系の新人の方にはお勧め

  • PDF
    仕事の統計学

  • 前半はとてもよく分かった。
    今度こそイケる!と思ったけど、
    重回帰分析からついていけなくなった。
    悔しい。コレは私のアタマの問題です。
    そのへんが問題ない人にとっては、
    分かりやすい実践向けの本だと思います。

  • 難しい計算の話は少なく、ざっくり数字を掴むと仕事に役立ちますよ、という本。特に終盤は著者の仕事に対する思いも感じられ、逆にエピローグから読んでもおもしろいかな、と思いました。

  • 「統計学」というタイトルが違う。正しくは数字を解釈する統計リテラシーだ。

    しかし、この本は大学生のときに読んで依頼、文鎮化していたわけだが、マーケティングの実務を経験したあとで本書を読むと大事なことが書かれているように思えた。

    特にマーケティングオートメーションからSFAの連結の全体を描いた上で読めると気付きがあるように思える。

    パイプライン上のどこの数値を改善するのか?
    どのような意思決定をするのか?
    確率をもとに考えられることが求められる。

  • かなり前に読んだ本なので記憶は薄いが、営業マンの啓発本のような感じだった。統計というよりは確率論の話がメインで、数多ある見込み顧客(リード)をパイプライン化し案件として商談獲得までにあらゆる確率を乗り越えることになることを半分くらいかけて説明されている。

    内容としては悪いものではないがタイトルに期待するものでは無かった。また、いわゆる多くの一般人(営業マン)がデータ集計をしながら営業活動できるとは、時間の制約上思えない。数値化できない確率論は「できるorできない」の二択で二項分布させてしまうのではないかと思った。確率論や統計学を営業マンの日常業務に取り入れられることについて、自分の頭で考えさせられる良い機会となった。

  • 統計学についての知識というよりも、仕事は統計的に帰結するということが書かれた本。

    <メモ>
    訪問*提案*クロージング=売り上げ
    と仮定すると、
    訪問数を増やすと売り上げが増えるといえる。
    また、少しは提案力、クロージング力も寄与する。
    正規分布、x^2分布に帰結。

  • 以前購入し、読みかけて、内容が期待と違ったので放置していた本。

    統計学の本(それを期待していた)というよりは、営業系のビジネスマン向けの啓発本という感じ。

    統計というか確率とかデータ(数字)を理解して、仕事をするとうまくいきますよ的な内容。最後は若いビジネスマン向け、学生向けの働き方のアドバイスみたいな話で、「統計学」的な内容はほとんどない。

  • 題名に反して、統計っぽさが薄く期待外れだったけど、
    統計の概念を持ってない(浅い)、マーケティングや営業担当者を諭すの有効な説明があり、結果的には収穫あり。

  • 仕事に活用できる統計のことを掘り下げて知りたく読んでみましたが、あまり「仕事に役立つ」感はなく、期待はずれでした。他に面白い本たくさんあるので、先にそちらを読んだ方がいいです。

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著者プロフィール

シカゴコンサルティング代表

「2022年 『超文系人間のための 統計学トレーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

斎藤広達の作品

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