リーダーの本義

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822251574

作品紹介・あらすじ

■人間の器量は、土壇場でこそ発揮される。

ホンモノのリーダーとは、肩書きや年齢ではなく、大きな使命、すなわち「本義」に忠実に生きる人たちだ。ひたすら自らの 「本義」に従ったリーダーたちがとった「行動」とそのときの「心理」を克明に描き、リーダーの本来あるべき姿を著わした、著者初、渾身のビジネス書。


■「本義」を貫いたリーダーたち。

・福島原発事故で事態収拾に奔走した吉田昌郎・東京電力福島第一原子力発電所所長
・終戦時、邦人の帰国に力を尽くし、戦後は「台湾」を救った根本博・陸軍中将
・光市母子殺害事件で裁判を闘った被害者・本村洋さんを支えた会社の上司
・イラン・イラク戦争で多くの邦人を救った商社マン
・多くの名選手を育てた伝説の打撃コーチ高畠導宏
・悟りを得て「不識庵」と名乗った戦国最強武将・上杉謙信

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしいの一語

  • 全力でおススメ

  • 元週刊新潮の編集長の門田隆将氏、各分野での深い取材力に感服するとともにその思想にも共感を覚える。 リーダーの本義はその存在意義を慮れば自ずと見えてくると筆者は言う。正誤は別として本義に忠実に生きる人が本物のリーダーであると。 取り上げられた何人かの中、最も琴線に触れたのは、戦後に台湾を救った事で有名な根本陸軍中将。結果として天皇陛下終戦の詔書に背く事になっても、ソ連から邦人4万人を救った決断と行動に真のリーダーを見た。 光市母子殺害事件の本村さんについては別著「なぜ君は絶望と闘えたのか」を読んでみたい。

  • 2017年4月20日読了

    274ページ

    自分も会社で、リーダとしての振る舞いをする必要がある立場にあるが、この本を読んだきっかけは「ぶれない軸をどう持てるか?」に自分なりに自信が無かったからだ。

    本書では私が考える「ぶれない軸」を「本義」と表現し、真のリーダーたる人の「本義」を貫いたストーリーを紹介している。

    吉田昌郎
    根本博
    森永尭
    吉池検事と工場長
    高畠導宏
    上杉謙信

    根本博中将と、光市母子殺人事件の本村さんに寄り添った吉池検事と工場長のエピソードには涙腺が熱くなった。

    自分の本義を確立し、先人のようにぶれないでまい進していきたい。

  • 多くは中間管理職、部長クラスの人達が上の無理解や現状を知らない状況から義を貫く事が出来たかという話で興味深かった。
    紹介された人も福島第一原発の吉田所長から
    上杉謙信、根本博陸軍中尉、高畠打撃コーチまで幅広かった。
    全ての石に価値がある。しかし見る目がなければただの石
    未知による失敗は忌み嫌うものではなく最上の糧
    失敗した瞬間にその人の中に新しい知識を受け入れる素地が出来る
    無くしたものは勘定しない。残っているものを
    120パーセント活用する

    とか良い言葉も多かった。

  • 「自ら反(かえり)みて 縮(なお)くんば 千万人と雖(いえど)も吾往かん」 孟子 公孫丑篇

  • 《この本を選んだ理由/おすすめコメント》
    歴史人から学べる新たなリーダー論の1冊です。
    (現代政策学部)

  • 人が特別な状況に直面したときに、人としてどう対処するのか。たまたま組織の長に立ち、そのときに長としての決断を迫られる状況が起きる。その人の成り立ちを全部背負った人格が、対応を決める。つまり、これまでどう生きてきたかってこと。

  • 弟の店「はちごう」にプレゼントしてもらったようです。
    僕も読ませていただきました。

    「本義」
    存在意義とか使命とかになるでしょうか。
    ここに挙げられた取材に基づくエピソードはどれも心打つものでした。

    残念ながら東電や民主党政権や三菱等々「本義」を弁えない態度をとるリーダーを排出もとい輩出してしまう組織もあるわけですが、そこは反面教師として役立つことと思います。

    内容は紙面に譲りますがリーダーとは部下の多寡ではないと思います。
    人は家族であったり小さな組織でもリーダーたり得ます。
    自分がリーダーとしてどれだけ組織に貢献できているか今一度自省したいと思います。

    娘もあと少し部長職にあります。
    これからもリーダーの立場に就くことも多いと思います。
    子供達にも伝えたい内容でした。

  • これまでの門田隆将のノンフィクション本に登場する人物のダイジェスト編のような作品ですが、これまで取り扱われた人物それぞれがいかにリーダーシップを発揮したのかを己の本義にのっとって人間として正しく躊躇なく行動することの大事さと重ねて表現されていました。
    また、何事も1人では対処できず周りからのサポートも必要となるが、このようなリーダーには、周りからの賛同・信頼も得られやすいため結果、良いサポートを得られるということで、他人を尊重するという姿勢というのが共通しているリーダー像でした。
    このようなリーダーは有事対応時にこそ覚悟をもって逃げずにぶつかっていき力を発揮するのだと感じさせられました。
    その中でも特に上杉謙信のエピソードが面白かったです!

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著者プロフィール

作家、ジャーナリスト。1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て2008年独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)、『疫病2020』『新聞という病』(ともに産経新聞出版)、『新・階級闘争論』(ワック)など。

「2022年 『“安倍後”を襲う日本という病 マスコミと警察の劣化、極まれり!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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