量子コンピュータが人工知能を加速する

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  • 日経BP社 (2016年12月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822251895

量子コンピュータが人工知能を加速するの感想・レビュー・書評

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  • 量子コンピューターについて最近の組み合わせ最適化や機械学習への応用も視野に入れて解説。特に著者自身が提唱し、近年の進展のブレイクスルーとなった量子アニーリングについて平易に説明されている(古くからある量子ゲート方式との違い、量子アニーリングを物理世界で実現してしまうハードウェアの開発、シミュレーティッドアニーリングとの対比を通じたトンネル効果の説明など)。

    また、応用範囲についても、組み合わせ最適化と機械学習(特にサンプリング)について、どのような課題が量子コンピュータによって解決するのかが解説されている。

    さらに、現在のレベルを冷静に分析した上で、今後の発展のためにどのような基礎研究・理論研究が必要かについても強調する。量子コンピュータの研究に人材と資金を呼び込もうとする意欲的な本。

    日本の大学では、「理学・サイエンス」と「工学・エンジニアリング」が分かれていて交流がないと指摘する。

    最後には、著者自身の最新のアクティビティーを例に、「なぜ・どう動いているかわからない」ものに対する基礎研究が制御や予測、技術開発のために必須だと訴える。

  • 以前から気になっていた「量子コンピュータ」。
    動作原理と結果の解釈方法は今一つ理解できなかったが、とりあえず「量子アニーリング方式」と「量子ゲート方式」というキーワードを覚えておこう。
    本書は、「量子アニーリング方式」で組み合わせ最適化問題の近似解を得ることができる「量子コンピュータ」について、現状と発展の方向性のヒントを示してくれている。
    汎用性はないが、問題によってはスーパーコンピュータ「京」で3年かかるものが1秒で出せるのは脅威的。
    答えを得るまでの速さのみならず、コンピュータの動作自体にかかるコスト削減による省エネ率が半端でなく利用価値大。
    ざっくり言うと、3年でかつ1億円もかかるため非実用なものが、1秒1円でできてしまうということ。
    現在はビックデータを力任せに処理するのに、尋常でないエネルギーを使っているから、人工知能の商用化のネックは超省エネ化をいかにして行うかにかかっているはず。

  • 量子アニーリング方式のコンピュータの解説が中心ですが、それにしては、やや冗長な印象。
    量子コンピュータの紹介という意味なら、量子ゲート方式の解説などもあった方がいいのでは。
    人工知能についての記述は、大したことない印象。
    なんとなく、この分野をのぞいて見たいという方にはいいのかもですね

  • 量子コンピュータおよび「量子アニーリング」を一般の言葉で説明した本。量子コンピュータへの期待の誤解も言及されています。

    数式は皆無なため、原理を追求したい人には不向きです。
    仕組みは少しわかるのですが、実用例が乏しいので実際の活用イメージは付きにくいですね…。

  • 量子アニーリングという理論を使っている
    物理現象そのものを使って問題を解くらしいが、現状のコンピュータと全く違う原理なので戸惑った。
    汎用ではなく組み合わせ最適化問題に特化している。
    といってもその問題は非常に応用範囲が広いので十分ブレイクスルーになる。
    絶対零度近くに冷やす必要があるが冷やすのは小さいチップなので電力はスパコンよりずっと低いというのはなるほどと思った。
    ページ数はそんなにないがあまり詳しく説明されても多分パンクするので今はこれぐらいでいいと思う。

  • まえがきに、「専門知識がない人でもなるべく理解しやすいように解説する。」とあるが、
    「門外漢の私でもよく理解できた」とは言い難いかな。
    そんなに量がないので読み切るのはさほど苦でもない。
    量子コンピュータの仕組みや人工知能との関係のイメージがホンノリとつかめたのかどうか。
    基礎的な理論で大きく貢献している日本人研究者のさらなる活躍を期待します。

  • 2017.07.30読了

  • 量子コンピュータという言葉だけが一人歩きしてるが、その限界や現在世界中で行われている競争、今後の展望について気軽に触れられる本。
    著者は量子アニーリングの第一線の研究者。
    実際の量子コンピュータであるD-Waveがどのような仕組みで動いているのか、なんとなく理解できた。
    量子トンネル効果についてはなんとなくはぐらかされたような印象があるが、興味がある部分は別途掘り下げていけば良さそう。

  • 「邪気眼」と並んで声に出して読みたい日本語の代表格である「シュレーディンガーの猫」。恐らく多くのビジネスパーソンも「ああ、その案件はまさにシュレーディンガーの猫状態だね。そういうことでよろしく!」という会話を耳にしたことがあると思うが、本書は量子力学を援用することで、従来のコンピュータよりも遥かに高い演算能力を持つ量子コンピュータの概略書である。

    正直なところ、この1冊で「量子コンピュータが理解できた、ヘイヘイ」とでも言おうものなら、世界中の学者によって私が箱の中に閉じ込められ、青酸カリのガスの中でシュレーディンガーの猫状態になりそうな気もするので、そんな大げさなことは言えないのだが、とにかく量子コンピュータが「バリヤバイ」(by 向井秀徳)なのは分かった。

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量子コンピュータが人工知能を加速するの作品紹介

「これは日本人研究者によるノーベル賞級の発見だ!」
元グーグル日本法人社長 村上憲郎

実現は早くても21世紀後半と言われていた「量子コンピュータ」が
突然、商用マシンとして販売が開始された。
作ったのはカナダのメーカーだが、その原理を考え出したのは日本人研究者。
しかも、人工知能に応用でき、グーグルやアメリカ政府も開発競争に参戦、
NASAやロッキード・マーティンも活用を開始した。

どのようにして量子力学で計算するのか。
どのようにして人工知能、特に機械学習やディープラーニングに応用できるのか。
そして、どうすれば日本の研究が世界をリードできるか。
画期的な量子コンピュータの計算原理、「量子アニーリング」を発案した本人が語る。

量子コンピュータが人工知能を加速するはこんな本です

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