- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822281861
作品紹介・あらすじ
リスクのないプロジェクトはやる価値がない。リスク管理のバイブル。
感想・レビュー・書評
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リスク見積もるのは難しいよなぁ。Risk Mitigation CostとRisk Exposure Costをどう適切に見積もるか。高過ぎてもダメだし、低すぎてもあれだし。プロジェクトマネジメントにおけるリスクの考え方の基本。
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そもそもシステム開発プロジェクトにおけるリスク管理とは何なのか、から具体的なハウツーまでコンパクトにまとめられており、非常に有益に感じた。
特にリスクを分析していく過程で「誰が負うべきリスクなのか?」は重要な観点に思えた。なぜなら「誰が」の選択肢が観点として無いまま分析を進めると、結果自身が負えるリスクしか直視しない(手に負えないリスクは無視する)という行動を度々目にするから。
しかし、理屈をわかっていてもうまく実践されないのがリスク管理の常だが、これも随所に引用されるウィリアム・キングドン・クリフォードの「信念の倫理」を使ってうまく解説してくれる。
曰く、信念こそが人がリスクから目を背ける理由となりえるものであり、確たる証拠もないのにリスクをないものと取り扱うのは罪である、というようなことが書かれている。
邪かどうか、信念の性質に関わらず、信念そのものが現実から目を遠ざけリスク軽視という罪を生み得る。うーん、深い。 -
波リスク図、約束と目標、仕様崩壊のコアリスク。
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語り口は軽く、とても読みやすい。プロジェクトマネジメントにおける、今でも「あるある」とうなづけるような例と陥りがちな罠が語られており、今も昔も変わらない(むしろ悪化している)現状に若干絶望したりもする。
入門本とも言えるし、内容もかなり王道的。
切り口は「リスクマネジメント」であり、プロジェクトマネジメントについて学習してもなお敢えて目を逸らしがちな部分について芯を食った説明をしている。
良本でした。 -
リスクに対する考え方が平易に説明されています。書かれたのがかなり昔で、いま活かせるかというと難しいと思いました。まずは計測すること。確率分布的にリスクを捉える点や上層部に対してどういう説明をすべきかまで言及されており、あらためて勉強になりました。
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購入:2004年3月18日 読了:2004年5月11日 廃棄:2019年5月17日
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・デンバー国際空港の例
・よくあるコアリスク
・稼働日を点ではなく幅で捉え、最短を信じず最長も考える
・為になる記述もあるがとにかく読みにくい -
リスク管理について書かれた本。
私ぎ勉強になったと感じたのは、リスクの管理手順がより具体的に書かれているところである。
中では、リスクの扱い方法として、回避、抑制、軽減、かわすの4要素があると記載されており、
回避、リスクを伴う部分をやらないこと
抑制、リスクが発生した時のために時間と資金を準備しておくこと
軽減、リスクが発生する前に抑制コストを軽減する措置をとること
受容、なにもしないこと
とある。
実際のプロジェクトだとどう扱うか、などと対比してみると、原則が理解できると思う。 -
ソフトウエアのリスク管理について書いてある。TOCのゴールドラットとかぶっているところもあり、信頼できる。マネージャーならどうせリスクを背負わなきゃならないんだから、それを楽しみましょ。