リーンソフトウエア開発~アジャイル開発を実践する22の方法~

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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822281939

作品紹介・あらすじ

リーン思考でソフトウエア開発のムダを省く!俊敏さを求める「アジャイル開発」は実は、トヨタの「かんばん方式」と同じ考え方だった!2004年米Software Development誌 Productivity Award受賞。

感想・レビュー・書評

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  • リーン生産方式、トヨタ生産方式をソフトウエア開発に適用する方法と、それにより品質、生産性にどんな効果が現れるかを、膨大な調査と実践に基づいて記載している。Agileなソフトウエア開発をリーン生産方式になぞらえて表現することで、今や経営者層にAgileを理解する人が増えているそうだ。

    4章:できるだけ速く提供する にある損益計算書(P/L)を使用したタスク管理は3Mで実績がある方法。Earned Value による進捗管理よりも実りがあるものになりそう。

    6章:統一性を作り込む では、コンセプトで統一されたシステムが、関心ごとを分離し高凝集なソフトウエアを構築し、組み替えていく活動に支えられてうまれることを的確に説明している。

    7章:全体を見る ではこれまでのマネジメント手法が 標準化、詳細な設計、詳細な計画、タスクの分割 による管理を進めてきたが、それが局所最適の原因となり、全体としての効率がかえって低下してしまうことを説明している。

    Agileな開発、スコープの変化は契約とは合わない部分がある。 ツール22:契約 を参考に顧客も開発者も実りある仕事が出来ればと願う。

    価値、原則を正しく理解しなければ、プラクティスのみ真似してもうまくはいかない。

  • TPSから生まれたリーン原則、リーン生産プラクティスをアジャイル手法を利用してソフトウェア開発に持ち込むという内容ですが、2003年に出版された本ながら2011年においても充分適用される内容だった。逆を言えば8年経っても日本においては、まだソフトウェア開発に劇的な変化は起きていないとも言えます。
    この本ではリーン原則をソフトウェア開発に適用する際の注意事項についてもふれられているように、リーン開発は他人の真似事をするのではなく、各自の開発プロセスを見つめ直す事によって、各自に合ったアジャイルプラスティスの導入を促している。
    何でもかんでもアジャイル手法でやればうまくいくとは思わないが、指針としては非常に役立つ本だった。

  • 3部作の1
    そもそものトヨタの話を目にしたのはこれだったことを思い出した.
    そして,元CS研の佐野さんの名前をこんなところで見つけるとは.

  • ざっくり流し読み。概要がわかった。
    洋書らしく事例が多いので必要になればじっくり参照する

  • 図書館。県内からの貸し出し。

  • アジャイル手法を実際の開発に役立てていくための考え方を提示してくれている本。トヨタなどの製造業で実践されているリーン生産方式の精神をソフトウェアに応用している。CMMIとアジャイルを橋渡ししてくれそうな考え方である。

  • ここまで見事に、ソフトウエアプロセスの詳細を一冊にまとめるとは、すばらしい。ポッペンディーク夫妻に感謝。SQAを生業としている人は、せめてこの本ぐらいはちゃんと読んで理解してから、四の五の言ってほしい。

  • リーンソフトウェア開発は、プラクティスを作るヒントしか書いてないからわかりにくいのだなぁ

  • 自分で思っていたことが文章になっていたため、書籍とは言えど、安心感につながった。

    最近はアジャイルが話題になっているが、数年前にCMMIが気になり、これらふたつの関係はどんな感じなのだろうか?と思っていたが、これにも軽く触れてあり、理解の手助けとなった。

    読み始めは興味の分野との重なりが薄く、読みかけ状態が続いていたが、再度読み始めたら「これは読んでおかねば!」と思い、最終的に読み終えてよかったと思える本。

  • [○2011/07/03完読]久々にシンパできた本かもしれない。日本のトヨタの手法とソフトウェア開発の現場がこのように繋がってくるとは興味深い。アメリカのソフトウェア産業の強さ、一方で、日本のソフトウェア会社の現状を考えると大変に情けない。外国のソフト開発企業で仕事をした経験からいっても、このリーン原則が競争力のあるソフトウェア開発組織ではしっかり根付いていることに驚かされる。集合ベース開発はもうすこし咀嚼しておきたい。

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