電話はなぜつながるのか 知っておきたいNTT電話、IP電話、携帯電話の基礎知識
- 日経BP (2006年9月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822282868
作品紹介・あらすじ
電話はすべてのネットワークの原点だ。ダイヤルしてから一瞬で相手につながるまでを丁寧に解説。10年後も通用する"基本"を身につけよう。
感想・レビュー・書評
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最近はやりの異世界召喚ものでは、転送される先の文化技術レベルは現代日本よりも劣っていることがほとんどだ。
『永遠のアセリア』では主人公が電信の技術を現地の研究者に伝えるシーンが省略されていたが、自分が同じ状況におかれたとして、現代の技術をどこまで説明しきれるだろうか。
本書はそんな状況になる前に読んでおく本としてこれ以上ない選択肢だろう。
電界と磁界の働きにより遠方まで線でつなぐ物理の話、アナログからデジタルに変換する情報の話、通信方式を規定するプロトコルの話。
どれも過ぎたることも及ばざることもなく、一般人が読んで納得できるレベルで留めており、最低限の知識でも楽しみながら学ぶことができる。
本書さえ読んでおけば、異世界に転送されたとして、自分で一から造るには至れないが、腕が良くて話がわかる現地研究者にさえ出会えれば、科学技術の進歩に貢献できるかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あ
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Asterikベースの製品を売る会社に入社したとき買って読んだ。
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通信関連の技術者からすると名著だと思います。
私の場合は単に雑学として読みましたが、当時の固定電話のプロセスに驚嘆させられます。数十年前にここまでの技術が構築されていたという点についてです。 -
図書館で借りた。
2006年の本で、いわゆるIT系の世界としては、"廃れた技術"の分野なのかもしれないが、電話の仕組みってどんなだっけ?を学び直したく読んだ。
この本、非常に幅広く、奥深い。電話で音が伝わる仕組みから、IP電話やひかり電話等、電話に関する理論を詰め込んでいる。
波や電子の流れなどは、理科・物理の延長だが、そこから先は情報理論・ネットワークの世界であると感じ、ドライバやインタフェースの世界に近い。
今やIP電話も不要になりつつある世界だが、これらの技術は有用なのだと思う。 -
業務上コールセンター向けシステムの理解を深める必要があり、手に取った。
本書は加入電話がつながる仕組み、IP電話の仕組み、ひかり電話の仕組みと三章立てで構成されている。
ここの、IP電話の仕組みの章が業務上非常に役立つ情報がまとまっていた。
電話の仕組みがインターネットのTCP/IPの仕組みの原型であることが理解できた。
また、社内の知識と併せて、コールセンターがSIPサーバーを活用してどのように業務内容を分析しているかの理解に役立つ知識を得られた。
ルーターは交換機の発展型だったのか・・・・スイッチの原型は電話技術にあったのか・・・・とか、おそらく古くからネットワークに関わってきたからすると「今更?」というような気づきが多くあった。
現在、社内でここら辺の話がわかる社員が不足しているというのは、電話系技術とネットワーク系技術両方に精通している必要があり、これは現状社内的に皆が嫌煙するスキルセットであるからなのではないかと思った。 -
IP電話ってこんな感じなのね。
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電話がつながる基本原理についてきちんと理解したい方には素晴らしい内容かと。
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電話の仕組みが知りたくて読んだのがきっかけ。固定電話、IP電話、光電話の仕組みをよく理解できた。
加えて電話の仕組みがネットワークの仕組みの元であることも理解できたのは、良い意味で想定外出会った。
電話はもちろんであるが、ネットワークについて知りたいという場合にも是非とも読むべきと思慮。
以上 -
[ 内容 ]
電話はすべてのネットワークの原点だ。
ダイヤルしてから一瞬で相手につながるまでを丁寧に解説。
10年後も通用する“基本”を身につけよう。
[ 目次 ]
「電話がつながる」ってどういうこと?
第1部 NTT電話編(音はどうして伝わるの?;電話局までの道のり;ダイヤルすると電話交換機たちがおしゃべり開始;これがNTT電話網の構造だ ほか)
第2部 IP電話編(IPネットに「声の通り道」を作るとは?;集会を開くプロトコル「SIP」;声をIPパケットに入れる;ひかり電話の仕組み ほか)
第3部 携帯電話編(どこに行ってもつながる理由)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]