世界でもっとも美しい10の科学実験
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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
ここには、10の実験が紹介されている。この10の実験は、科学の不思議とそれを解明しようとする人間の英知が見事に結実したものである。
実験というものは、決して最新の機材が必要ということはないということ、よく考えて行えば、わかることもあるということを本当によく示している。
タイトルは「科学実験」だが題材は物理雑誌でアンケートを取ったこともあり、物理系の実験に限られる。ある程度知っている題材が多かったので、あまり意外性のある話はなかった。
中で面白かったのはキャヴェンディッシュによる「地球の重さを量る」実験。実験そのものよりも「神経質そうな甲高い声をもち、半世紀も時代遅れの――誇張ではなく――珍妙な服を着て、人との接触はできるかぎり避けていた」というキャヴェンディッシュその人が興味深かった。実験の内容そのものよりも「人」に興味がいってしまうのはいたしかたないところだろう。
サイモン・シンを青木薫が訳した本がとてもよかったので,これも読んでみる。物理学を修めた訳者だけあって,こういう分野の訳書が多い。著者は哲学者で,10の科学実験を通して古代から現代までの科学史を通覧する本。 10の実験の主役は,エラストテネス,ガリレオ,ニュートン,キャベンディッシュ,ヤング,フーコー,ミリカン,ラザフォード。実験の数と合わないが,これはガリレオが2回入選していることと,最後の... 続きを読む »
請求記号: G 7.1||00858||319387
OPACへのリンク: http://opac.ih.otaru-uc.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?ncid=BA78417284
7月13日読了。筆者が物理学の雑誌上にて行った「もっとも美しい科学実験は?」とのアンケートの結果集まった、10の「美しい」実験を取り上げた本。科学実験の美しさの基準とは「深さ(基本的であること)」「経済性(効率的であること)」「決定的であること」とのこと。私は根っからの文系人間だが、理系・科学の世界とは、実験で仮説・理論が証明された瞬間とは(もちろん、使い物にならない数百・数千以上のダメ実験がその裏にはあるのだろうが)何とも魅力的なものに見える・・・。「実験にとって美とは?美にとって実験とは?」と筆者は問いかけるが、確かに「美しい実験」「美しいコーディング」というものはあるもの、「芸術作品にしか美は存在しない」なんて考え方は了見が狭いよ。
移り変わる刹那
世界を測る
球を落とす
アルファ実験
決定実験
地球の重さを量る
光という波
地球の自転を見る
電子を見る
わかりはじめることの美しさ
唯一の謎
素人にも分かるものから取り上げられていて嬉しかった。役立つのが基準ではなくて、「美しい」のが基準。ちなみに一番目は紀元前3世紀、エラトステネスが地球の周径を計った実験。 紀元前三世紀であっても、数学の単純な定理(円周の比、錯角)が分かっていれば、地球という大きなものの周径すら知ることができる、という、美しさ! 夏至にシエネで太陽が真上に来ると、影は消失する(=影は地球の中心に向かってまっす... 続きを読む »
著者が国際的科学雑誌《フジックス・ワールド》誌上で行った「もっとも美しい科学実験」についての読者アンケート調査から生まれた一冊。「もっとも重要な科学実験」ではなく「もっとも美しい科学実験」であるところにとても興味が惹かれました。 「美しい科学実験」とは何か? 著者は本書の中で美しい実験がもつべき要素として以下の3つをあげています。 ①【深い】事柄を明らかにし、我々の知識を塗り替えるような... 続きを読む »
理系の研究者が他の研究者、またはその研究を褒めるときに良く使われるのが「面白い」という言葉である。だいたい、「オリジナリティがある」、「個性的である」というような意味で用いられているように思う。
この言葉が多用されること自体が、研究における「オリジナリティ」の重要性を典型的に示しているのであろう。
その一方で、「美しい」という褒め言葉はめったに使われない。これは、褒め言葉としては最上級であり、安易に使ってはならないという不文律があるように思う。
この本は「美しい」科学実験を紹介するだけでなく、科学において「美しい」とはどういう概念であるのかを考察し、「美しさ」が非常に科学にとって本質的であることを論証している。また、「美しい」実験を可能にする過程では科学者のオリジナリティ、パーソナリティが重要であると強調している。
理系大学生、とりわけ研究者を目指している学生にとてもお勧め。
実に面白く、さっぱり理解できない
素敵な本です。
後半は
電子やら粒子やら原子なのでね。ほんとさっぱりわかりませんが
実験後各分野の研究の裾のが広がったという実験たちのようです。
へぇーな感じですね。
前半はガリレオの実験やニュートンの光のやつなので
多少知ってる情報があるので面白く見れます。
サイモン・シンなど訳してる
青木さんの訳書。
だから登録しておいた。
ブクログでもレビュー数があり、
やっぱり人気なんだなぁ。
科学とは美しいモノである
宗教めいた言及ととられるかもしれないが、
自然現象を細分化し、詳細を覗き見ることができたとして
それが美しくないわけがないということは容易に想像できる。
神がムダをつくるはずがないという考えを前提とすれば。
もし、不均整なものがあるとすれば、
もっと考えろ。ということだと思う。
『美しい実験』とは、
1.基本的であること
2.
3.決定的であること
地球の外周の長さの測定
フーコーの振り子
ラザフォードによる原子核の発見
科学史上美しい実験のアンケートをとり、それを元に著者が選んだ10の科学実験 この特集を組んだのが物理系ジャーナルだったのと、おそらく歴史の流れ的に、物理実験が多いです。 重力や光の干渉とか・・・ 一番印象的だったのは、地球が自転している事を示した「フーコーの振り子」 地球が自転しているなら、振り子は時間経過とともに少しずつその軌跡がずれていく、というもの。 振り子の先に尖った芯の... 続きを読む »
科学史にその名を残す名実験の数々。
シンプルな美しさであれ、精密な美しさであれ、これらの実験はなにかしらの「美しさ」を持っている。
世にも美しい科学実験たち。
名実験はある日突然、天から降ってはこない。
それは、たゆまぬ努力、豊かな発想力、生真面目さ、忍耐、・・・そうした、科学者の性質と日常とから生まれたにちがいなく・・・
彼らの(とても超人的なあるいはとても変人的な)日常を知ることもこの本の楽しみ方のひとつ。
著者が2002年、国際的な科学雑誌『フィジックス・ワールド』誌上で読者から「一番美しいと思う実験」を募り、最も多く名が挙げられた10の科学実験を紹介している(ちなみに全体では300を越える実験が挙げられたとのこと)。 ギリシャのエラトステネスが紀元前三世紀に行った「地球の外周の長さの測定」から、20世紀の観察技術によって可能になった「1個の電子の量子干渉」まで、年代順に紹介されている。 ... 続きを読む »
実験するのが退屈で苦痛になった全ての理系の学生に、実験の深さを思い出させてくれるであろう本。 科学を見るのには論理性と正当性、他方には政治や利権、金という側面がある。そして『美しさ』を味わうならば、今までにはあまり注目されなかった人の心を揺さぶる側面があるという。これを読んで、科学万能主義だった高校生の頃を思い出した。 科学における『美』とは何なのか?芸術や音楽と同じように、科学にも『美』は存... 続きを読む »
「地球の周囲を測る」、「地球の重さを量る」、「地球が自転していることを証明する」、「物質の落下速度は、その質量とは無関係であること」、「太陽光が、多くの波長の光からできていることを証明する」、「原子の形状を明らかにする」、「1つの電子は、自分自身に干渉(波のように振舞う)する」等々の、実験当時はエッポックメーキング且つエレガントな実験の解説集。どの実験も、しょぼい機材で凄い精度を達成しており、先人の知恵、技量が感じられる。
原因究明をすぐにギブアップするエンジニアよ、このくらいやってから、「ギブ」と言ってくれ。
物理学誌の読者投票で選ばれた10個の実験がいきいきと説明されているそうだ。
エラトステネスの地球の外周の長さを求める実験
ガリレオがピサの斜塔で落下の法則を確認した実験
ガリレオが慣性の法則を確認した実験
ニュートンがプリズムで確認した光の分散の実験
キャヴェンディッシュの万有引力定数を求める実験
ヤングの光の干渉に関する実験
フーコーの振り子による地球自転を確認する実験
ミリカンが電気素量を求めた油滴実験
ラザフォードが原子核を発見したα線の散乱実験
ファインマンの量子力学に関する2重スリットの思考実験
有名な科学法則の実験方法、エピソードをまとめた本。
シンプルなモデルづくりはいつでもどこでも有効だ。科学と哲学と歴史をもっと勉強したくなるよ。
我が瓢箪頭では「美しい」の理解度は一つ星(★)レベル。しかし、ガリレオのピサの斜塔伝説、ニュートンのプリズム実験、キャヴェンディッシュの地球の重さの測定、フーコーの地球の自転を見る実験には、大いに心が躍った。






