- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822285128
作品紹介・あらすじ
ソフトウェア開発と一体化するテストの仕組みとは。エンジニアリング生産性向上の視点から見たテストの役割。2012 Jolt Award of Booksの最終候補にノミネート。
感想・レビュー・書評
-
2006年頃から、Googleがどのようにテストに関するソフトウェア開発組織をつくり、どう運用してきたかという話。SWE, SET, TEという職制の話あと、人々と個々の製品へのインタビューという形式。
20%を使って、リポーティングを含めたテストの効率化のツールを開発したという話がいたるところで出ている。Googleがとてもツールを大事にしているか、動くものを大切にしているかがわかる。
一方できちんとROIに基づいて判断をしているあたりもさすが。
ぜひ見習いたいものだが、マネジメントを含めた人材の質が違いすぎるのが問題か、、、
しかし、ソフトウェアに携わる人は誰でも、この組織と競争しなくちゃいけない状況にあることを意識する必要がありそう。
テストについてだけでなく、Googleのソフトウェア開発について知りたい人にもお勧め。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自由度が高く混沌としたテストの領域に対して、あのGoogleもチームごとに成熟度がばらばらで苦労しつつ、ツール開発などの試行錯誤を経て進化をしてきたことが知れ励みになる。
それぞれの人が違う思想を持って、違ったアプローチでテストを良くしようとしている。現時点で銀の弾丸はなく、自らの組織に適したアプローチを模索していく必要があるように感じた。そういう観点で本書に掲載されたプラクティスを参考にするのは価値がある。 -
原著は2012年に書かれた書籍を、QualiyAssuranceEngineerとして2020年に読みました。
再認識させられたのは、Software Testを職としていても、自信を持って世間に向かって発信するのは、どのプロダクトを造っているかという事実であるべき。ここには純然たる商品への熱意が込められている。どれだけテストという作業を効率よく日々実施していても、品質の高いプロダクトに結びつなければ、100%の職務を果たしているとは言えないと定義している著者の意見には、自分の考えを支えてもらいました。 -
3年前の本だが今読み返してみても、変化の激しい中でのテストによるソフトウェア開発の支援方法やそのための組織構成など、参考になることが多い。また、紹介されているツールなども面白く試す価値が高そう。変化の激しい場での生産性向上を考える人にはおすすめしたい。
-
「3.2.1 テストプランの立案」が本質的でとても良かった。
ただ、ところどころにあるインタビューとかは若干読みやすさを損なう方向に行っている気はする。
この邦訳の刊行が2013年、原著は2012年なので、今現在のG社はもっとずっと先を行っているのだろうなぁ、と思う。SWE と SET は同じものになっていく、と最後に書かれているけどもうそうなっているのかも。 -
グールグでのプログラマ、テスタのレスポンシビリティがよくわかる。また、マネージャの仕事内容もよくわかる。これらを総合すると、グーグルのソフト開発能力の源泉が理解できる。こういうことができない、もしくは理解できないと(要は現在のソフトに対するリテラシイが高くないと)、近い将来ソフト屋として存在意義を失う可能性が高いと思う。
-
テストについての考え方を学べたが、インタビューなどはわりと読むのが面倒くさかった(わりと冗長なないようだった)
テストのベースとなる考え方を作れるので、オススメ。 -
読み終わったー\(^o^)/
Googleでのテストの考え方、実施手法などの事例集。
コードが書けるテストデベロッパーが必要そうです -
題名の通り、グーグルのソフトウェア開発を知ることができる本です。ソフトウェア開発の経験がある方であればエッセイ感覚で読めると思います。
より高いテストレベルのシステマチックな実行環境を構築したり、その実行速度を上げたりという活動を重視し、Software Engineer in Test という職種を設けているそうです。一方で、手動テストはなくならないという記述もあります。真っ当なエンジニアリングを行っているという印象です。
その他、テストに力を入れていない頃の昔話、幾つかの開発事例を題材としたインタビューなども面白いです。 -
テストに関わる仕事の地位向上に寄与し、その分野のスーパースターまで生み出しているGoogleの文化は素晴らしい。開発手法も増えてテストの重要性も上がっていくなかで、まだまだテストに対する意識や重要性の認識が低い気もするため、 良い動きであると思う。