ヘイトスピーチってなに? レイシズムってどんなこと? (のりこえブックス)

制作 : のりこえねっと 
  • 七つ森書館
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本棚登録 : 39
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822814007

作品紹介・あらすじ

ヘイトスピーチは街頭だけでなく、ネットやさまざまなメディアでも繰り広げられ、差別、偏見、攻撃の言説を執拗に展開している。ヘイトスピーチが傷つけるものは何なのか。その本質に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • ヘイトスピーチも,自由な言論の一つだから憲法上規制しにくいというのは,例えばわいせつ文書や脅迫文について刑法で処罰されることを考えると決定的理由でもないようにおもえるが,要するにそれが政治的言論(のよう)であるから事前・事後の規制になじまないということなのだろうか。確かに言論法上の難問に思えるが,引用されているヘイトスピーチはどうも政治的言論とも解しにくい悪口雑言のたぐいであって規制になじまないとは考えにくい。社会問題としてみても相当に解決するべき事柄は多く,その道のりが険しいと思わされた。

  • ヘイトスピーチは言論ではなく暴力だという主張は、自分がこれまで感じてきたことの言語化でした。
    「死ね」「殺す」「レイプしてやる」は、言論ではなく脅し。
    この犯罪を、言論の自由という美名で守るのはナンセンス。
    言論の自由は大事だからこそ、濫用してはならないという主張は、至極もっともだと思います。

  • 佐高信、香山リカなど19名が、ヘイトスピーチとレイシズムに対する批評を書いています。
    辛淑玉氏が代表になっている「のりこえねっと」の活動も知ることができる。

  • 「We are alredy living together」

    今なお在特会のような形で差別が横行していることに、とても驚いた。本の中で右翼の方が「日の丸」が泣いていると表現されていた。私は左でもないし右でもないのだけれど、この表現には共感する(自分以上に強い想いをもっている方だからなおのことだ)
    在特会の一連の行動が日本をよりよくしていく原動力になるのならば、彼らがやっていることに意味があるだろうけど、どう考えてもみじんもない。
    そもそも特権がないのにあるかのように批判する、その1点だけでこの組織の存在意義はないと思うんだけどなぁ。自分と近い違うものを容赦なくたたくその姿勢は、到底理解できないなぁ。

    自分自身が損なわれている感覚を人に向けず、向き合っていけたらもっといい社会になるのだから、企業に使われる身分ではなく、もっと視野を広く、生きて行けるようになれたらいいなと思う。

    また、在特会の歴史の浅さにも驚いた(2007年1月発足集会)。この30年にすべて起こっていることだったんだ。
    1995年人種差別撤廃条約に加入
    2009年の京都朝鮮第一初級学校への示威行動
    (これも大の大人が小学校に乗り込むって時点で、
    その行動そのものがどうかと思う)

    表現の自由とヘイトスピーチ、レイシズムの規制。
    人格権と民主主義を守るため

    新大久保が職場から近い身として、
    少しは知識を得ておきたいと思い、図書館でたまたま見つけて借りた。

  • 内容:(放棄)

    個人的メモ:
    ・ここ二か月ほど「右翼とは」・「左翼とは」のような本を読んでいたので、その流れで本書に。
    ・書き手によって、やはり出来が異なる。ようは玉石混交。
    ・(こっち方面はさほど詳しくないが)鈴木邦男のような有名な人も書いていてやや驚き。まあ、常識的態度を取るのが普通か。
    ・辛淑玉は力説している。大分昔に読んだ文章より気合い(パワーではない)が増してる気がする。

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著者プロフィール

正式名称、ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク。尊厳を冒すヘイトスピーチとレイシズムを許さない活動をすすめるために、2013年9月に結成されたネットワークです。共同代表は上野千鶴子、宇都宮健児、雁屋哲、佐高信、辛淑玉、田中優子など、21名。

「2015年 『NOヘイト! カウンターでいこう!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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