統計はこうしてウソをつく: だまされないための統計学入門

  • 白揚社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784826901116

感想・レビュー・書評

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  • 「たいていの人は疑いもせずに統計を受け入れる」
    その"たいていの人"に自分も当てはまっていたと痛感した本。

    統計には必ず製作者がおり、何かしらの意図や目的があって作られている。
    定義の調整、計測方法、標本抽出、突然の飛躍など、統計を自分の主張したい数値に調整することはいくらでも可能。

    特に、権威のある人や機関が出したデータは、素直に受け入れがち。
    「XXX大学の研究論文にかかれている統計データでは〜」的な主張をどんどん聞き入れて、気づいたら誰かの意図どおりに行動・消費させられているのかもしれない。

    「全部の統計を信じるな!」ということではなく、統計の作り方、ウソのまじり方、良い統計と悪い統計とは?を知ることで、批判的な視点を得ることが大事だと分かった。

  • これまで世にあふれる統計に対してほとんど疑問を感じてなかった自分の目をさましてくれる一冊.一度でも読めば,例えばよくテレビで引き合いに出されるようなグラフのナンセンスさに気がつけるようになる.

  • めちゃくちゃ面白い!
    社会調査の資格を取得しているということから、この本に興味を持ちよんでみました。
    まあ、社会調査やマーケティングリサーチをかじっている人なら、ある程度は体験済みのことが書かれています。つまり、大半の人々は真実である数字を使って嘘をつくということです。
    世の中の統計調査がすべて真実だと勘違いしている人は、読むべき価値があると思います。

  • 統計情報、図表等の読み方という視点からではなく、そもそもの統計上の数字がどのように生み出されているかに視点を当てた本。おかしい統計は?当て推量?定義?計測?標本抽出の4パターンにより生み出され、それが一人歩きしていくということを、具体例を挙げて説明しており、大変分かりやすい。世の中で流されている情報を鵜呑みにすることの危険性を分かりやすく教えてくれ、とても面白い。

著者プロフィール

1946年生まれ。デラウェア大学社会学・刑事司法学部教授。カリフォルニア大学バークレー校博士課程を修了。1971年にPh.D.(Sociology)を取得。著書に『統計はこうしてウソをつく――だまされないための統計学入門』(林大訳、白揚社)、『社会問題とは何か――なぜ、どのように生じ、なくなるのか』(赤川学監訳、筑摩書房)などがある。

「2021年 『Think critically クリティカル・ シンキングで真実を見極める』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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