人のやらないことをやれ!―世界一の技術を誇る下町の金型プレス職人、その経営哲
- ぱる出版 (2006年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784827202380
感想・レビュー・書評
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一時期ブーム?になった本です。
考え方等々は同著者の類似の本と同じようなものです。
初めて岡野さんの本を読むという方にとっては色々刺激があると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本のモノづくり技術は素晴らしい技術をもった中小製造業が支えていると言われていますが、この本はその会社の社長である(本人は代表社員と名乗っています)岡野氏によって書かれた本です。
今があるのは、若いときに務めている工場が動いていない真夜中に必死に頑張ったからのようですが、「若い時の苦労は率先してやれ」と言われている通りのようですね。
以下は気になったポイントです。
・防空壕は爆弾には強いが、焼夷弾の火には弱い、穴のなかで猛烈な火に包まれ、焼け死んでしまった(p30)
・ラジオはテレビと比較して、聴く人が自分の想像力を働かせるので、ラジオで聴いたことはぜったいに忘れない(p34)
・成功へのアドバイスととして、どんな人でも、自分の力の範囲でひとのために何かをしてあげるべき(p59)
・昭和30年頃から、超硬合金製の金型が登場してきていたので、金型の需要は先細りになると考えた(p70)
・大会社に機械を高値で購入してもらうには、その会社の下請けに全部、安くプレス機を売ってやって、それを使って親会社に納入させること(p76)
・1946年2月21日に、預金封鎖があった、郵便局に預けてあった預貯金は、一切おろすことができず、手元にあった5円以上の紙幣も強制預貯金させられた
・その後に「新円切り替え」を行うことで、毎月300円(世帯主)、一人100円をおろせた、もっとお金が必要な人は、その権利をお金の無いひとに売ってもらった(p97)
・次々と仕事を移動している人は、信用ならないと見なされる(p111)
・少しまとまった塊の「タネ銭」になってこそ、お金がお金を呼ぶように集まってくる(p121)
・上司が「これが必要だ」と思っているものを全然気づかないようでは、出世できない(p132)
・ついていない人間と付き合っていると、自分までそのエネルギーに引っ張られてしまう(p136)
・安くて誰もやらない仕事でも、完全自動にすれば採算が十分に合う(p173) -
図書館にてよんだ。
たいてい岡野さんの話は他の本で読んだネタが多かったから飛ばし読みした。
印象に残っているのは、次女の採用試験のときの、書類選考で落とさないで欲しい。その後は本人の実力を見て、採用の判断をしてくれというエピソード。 -
かっこいい
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かなりインパクトのある人
世界一の腕、板金加工の最後の駆け込み寺
依頼は世界中からも来る世界屈指の技術を持つ
会社の社長です。
生活面でも参考になる点もあるので
文中にある用語が分かりにくいこともあるかも
知れませんが工学関係以外の人にも
読んでもらえれば面白い本です。
(参考)
携帯のバッテリーの鉄板一枚の絞込み加工も
この会社が作ったものです
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2008年100冊計画!!
その26
岡野さんの考えを知りたくて読んだ1冊。
ガキ大将が仕事に打ち込んだらここまでできちゃいましたっていう感じで書かれている。お金の使い方から経営方針まですべてが豪快で、すごい人だな〜と思った。刺しても痛くない注射針で有名なのはこの人!! -
ナノパス33を作ってしまった人。
出来ないことをやってしまう、そのど根性が素晴らしいです。
どうしてプロジェクトXに呼ばれなかったんでしょうかねえ(笑)