- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784827205374
作品紹介・あらすじ
「n人の中から最適な結婚相手を選ぶ方法は?」直観を大切にして生きたい人にこそオススメしたい「わからない部分」と「わからないなりにわかる部分」に状況を整理するテクニック。
感想・レビュー・書評
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確率、統計的な考え方を人生にどう生かすかという本
この人の考え方が自分と似てて読んでて気持ちがいい
最良の選択のために、直感を歪めるのに敏感になる、真実を把握する、真実の不正確さを知る、出来るだけ間違いの少ない意思決定をもたらす、組み合わせ状況を整理し答えにたどり着く。
確率思考による気楽さ、良い選択でも失敗はある、ただ最良を選び続ける
都合の良い話は広めやすいバイアス、フィルター
推定の幅と目的を考える
すべてのモデルは間違っている。だが有用なものもある
神様はサイコロである
本気の努力はエキサイティングである、努力というギャンブル
幸運を信じる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
風邪 ウイルスが原因、自己管理が悪い→膨大なウイルス、万能なライフスタイルはない
確率を知って行動①後悔をなくす→最良だと思ってチャレンジ→失敗しても自分の価値を損なわない②不安をなくす→ベストを尽くし確率的に起り得る失敗→状況を整理すれば不安を覚える必要はない
モンティホール問題
犯罪者の98%が食べていたもの→ご飯が該当 ニュースの一面だけの話
心の会計 出所によってお金の使い方を変えてしまう 高い買い物では金額差が気にならない 臨時収入でつい買い物☆株高になったとき
定期預金をしながら家のローン☆=バカ→自分で計算すること
人は数字以上の意味をラべリング 学資ローンを取り崩すなんてとんでもない!→×(同じお金だから状況に応じて判断すること)
あぶく銭が入ったときに無駄使い→同じ1万円だと思うこと
お金に対する直感的な理解がお金という数字と離れてしまう→確率への不理解ともあいまって人はお金で失敗
海外で「有名な日本人は?」→松井、中田…→アンケートがニューヨークやローマで実施していただけ
情報を真実から遠ざける偏り=バイアス
テレビゲームはバカになる説→母親に都合がいいから
ソニータイマー 毎年新製品を発売しているのである意味当たり前 ささいな故障も気にする人が出てしまう チャレンジングな製品である限り少しは故障がしやすい
木を見て森を見ず→確率思考 木が見えなくても森が見える。
シカゴにピアノの調律師は何人か?
モデル①全人口×熱心な演奏者の割合
熱心なピアノ演奏者×調律の頻度×調律料=シカゴ全体のピアノ調律料
シカゴのピアノ調律料×利益率=平均年収×調律師の人数
細かくモデル化
全人口で熱心なピアノ練習者=小中学生の割合×小中学生のピアノ練習者+全人口で高校生以上の割合×そのピアノ練習者の割合
平均寿命75歳 各年代とも1%の人口 少子化のため小中学生に×0.8
クラスで1,2人はピアノを熱心に練習
9/75*0.8*1.5/40+48/75*1/100=1/100
シカゴの人口300万人→熱心は演奏者=3万人
熱心なピアノ演奏者(3万人)×調律の頻度(1)×調律料(1.5万円)=シカゴ全体のピアノ調律料(4.5億円)
シカゴのピアノ調律料(4.5億円)×利益率(0.8)=平均年収(400万円)×調律師の人数
調律師の数=90人
いつ結婚すべきなのか?
自分は生涯n人の結婚対象相手と出会う→最初に出会う3分の1とは結婚せずそれ以後現われたこれまでで最良の人へプロポーズすること
残り3分の1になったらこれまでで2番目以内の相手だと思ってもプロポーズしないと誰とも結婚できなくなる。
霊、UFO→科学的にあり得ないと切り捨てたくない 科学では割り切れないと逃げの姿勢をとることが残念
霊感に頼らなくてもある程度未来は予測可能→気象、心理学、コミュニケーション
可能性を見える化すること→目的意識
ナンバーズの必勝法→ほぼデタラメ ×偶数が続いたので今度は奇数
買われていない数字は配当が大きくなる→キャリーオーバーした回の数字と同じ買い方→同じ数字はないだろう…間違い、関係なし
民間の保険会社の保険は加入すべきでない
30代0.5%死亡 年間10万円の保険、死亡時に1,000万円
10万人加入していたら500人死亡
1人当たり5万円の黒字
保険を売るセールスマン=最悪の想定 残された家族は?子どもにそんなに教育費がかかるのか? -
自分の直感を現実とのズレを把握
⇒客観的なデータを収集できること
自分の不正確さを認識して、より間違えの少ない決定ができるようになること。
確率思考によって、不安と後悔をなくす。メンタルを良い方向に。確率によって、最良な選択をする。それによって失敗しても自分の価値を損なわない。また、不安を覚えることもない。
信じる前にバイアスを考えること。
その情報が出た背景や思惑も考えること。 -
なんとな~くわかったような
コツってわけだから完全に理解する必要はないんだよね。うん、
わからないなりに検討を付けるってことが大切なんだよ。 -
ほとんどの内容が基礎の基礎。
7章くらいからちょっと新しい内容に踏み込んでいて面白かった。
ちょとひっかかったのは、
「努力は必ず実るとは限らない。だから人生は面白い」
という最後のメッセージ。
このメッセージ自体は圧倒的に正しいし僕も共感するのだけど、一方で思うのは
「こういう類のメッセージが吐けるのは、基本、著者が強者だからだよなあ」
ってこと。
もう切羽詰っている「弱者」に、このメッセージは響かないだろうし、たぶん呪いの言葉のように残酷なものなんじゃないか、と思う。
なにがしかのメッセージを発するとき、「何を発するか」よりも、「誰が、誰に対して発するか」の方が重要なんだよな、と、本の趣旨とはまったく違うところで納得していたりするのである。 -
信頼区間や有意度のことをかみ砕いて説明した本を探していて、工学系の確率統計分野の本が並んだ本屋の書棚で、たまたま、肩の力の抜けたいい本に出会った。
探していた内容は
・”わからないなりに目星をつけよう〜「推定」の話”
・”わからないなりに白黒つけよう〜「検定」の話”
の章が一番近かった。統計学という視点で専門的には述べられておらず、実践的ではないけれど、「ああそういうことなのか」という考え方をざっくり知りたいときには、最適な内容に思える。
本文のレイアウトは「日経ビジネスアソシエ」に近い。読みやすさを重視しているようで、いろんな人に読んでもらおうか、というスタンスが現れているようにも感じる。確率なんて何の関係もない生活を送っている、と思っている人に「こういう考え方は意外と身近にあるんですよ」と伝えたい内容になっていると思う。 -
入門書。考え方の大きな枠は分かったけど、実践までいかない。
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「確率思考のコツ」というよりも、「漠然とした不安や後悔のない人生を送るための確率思考」というような内容で、自己啓発本のように感じました。図書館などでサクッと読むには程よいと思います。