日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”

著者 :
  • ぱる出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784827206814

感想・レビュー・書評

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  • 休日数日本一。残業は禁止。
    だからこそ限られた時間の中で何ができるか社員は真剣に考える。

    徹底的に自社製品の差別化を図り、他社がやってないことをやる。やってみてダメならやめればいい。

    なるほど、大企業が名を連ねる「注目する日本の経営者上位9人」の中に、中小企業として唯一選ばれた著者の言葉にはとても説得力がありました。

    これまでの自分の働き方を見直し、新しいことにチャレンジする良いきっかけとなりました。

  • 差別化を図るために色々な事をやっていた。

    ホウレンソウをなくし、社員を信じて、社員に全ての権限を渡す。そうする事によって社長である自分の決断や仕事量が減る。社員にとっても自分の裁量が増える事によってモチベーションを引き出す。
    ↑もしドラでも同じ内容あり。

     一歩間違えれば大失敗、ハイリスクハイリターンな経営。

    提案制度は簡単に始めて効果もありそう。
    開業前にまた読みたい本。

  • 社長室が立派な会社は必ずいつか衰退する、ぐらいのことは常々思っていたが、ここまでのことをやる経営者はなかなかいない。
    ・300人の社員にコピー機が1台だけ。
    ・人事部がない。
    ・警備会社と契約する金がもったいない。
    などなど。そうは言っても、サイズがちょうどよいからこそできる、という、すなわち大企業にはちょっとなかなか真似が難しいだろう、という部分もあるかとは思うが、山田相談役のいろいろな考え方は、筋も通り、正鵠をついた点は多いと思う。なにより、大企業には...、と言いたくなる気持ちにしたって、やってもみないうちからだめと決めている、ほんとうにやってみたらよい、と、ばっさり言われてはなんとも反論しづらい。

    徹底して無駄なコストをはぶく以外にも、顧客のために本当によいことをやる、という点で、電話を受けた業務担当の女性社員は自社製品のついて勉強して、聞かれたことは営業マンに回さず、全部答えられるようにしなさい、とか。社員の処遇を破格の手厚さにし(有給が半年!)、その代わり自主性を育て、会社のためにおのずから努力し続けざるを得ないように仕向ける、人材活用のやり方とか。

    細かいところで、そうはいってもな、とまだ完全に信じるには躊躇したくなる部分はあるが、全体として一本筋の通った、鋭い経営論であり、なにより、そうやって会社を大きな成功にしっかり導いているという厳然たる事実の裏打ちがあるということ。また、私欲ではなく、社員を幸せにするため、という信念にぶれがない。簡単に否定したり、軽く考えるのはなかなかできにくい内容で非常に面白かった。

  • ワンマンな語り口だけれど、ほとんどを社員に任せている会社経営者未来工業の山田さん。
    面白い人だなーと思ったら、もともと劇団をやっていて劇団仲間と会社を興したとのこと。
    考え方が違うからこそ、その会社ならではのことを思いつき、それが続々とヒットするようです。
    残業は絶対にしない、でも休みもたっぷり。
    福利厚生もたっぷり。
    読み終わったら「なんて素敵な会社なんだろう」と思ってました。
    凄いね。

  • 未来工業(7931)(名証2部)の創業者であり、現在、取締役相談役の山田昭男さんの著書。

    経営学っぽく言えば、コモディティビジネスにおいて、差別化に徹するための工夫が随所に見られる、そんな社内の取り組みとその理由が、独特な語り口調で説明される。

    他社と差別化できない商品は作るな。
    日本一、日本初にこだわる。
    「いいモノを安く」が日本企業をダメにする。

    などなど、世の常識とされるコンセプトをバッサバッサと切っていきます。

    おもしろいです。

  • 社長である著者の一貫とした考え方が記載されている。社員が自分で考えて働く環境を作り、考えることで自分がやりたいように、そしてしがらみに縛られず、思いきって行動できるようにすることで、社員がしあわせとなり、会社の業績が伸びる。

  • 「流石にこれを実践するのは無理だろう」と思ってしまう内容もあったが、まずそのように考えてしまうことがダメということを学んだ。とりあえずやってみる、そしてダメなら次を試すという基本の部分を再確認することができた。常識を打ち破り様々なことに挑戦した山田氏をすぐに真似することは難しいと思うが、山田氏の考え方も常に頭に置いて働いていきたい。

  • 面白かった!

    社員にがんばろうという気持ちにさせる独特の制度も面白く、また、

    失敗は同じことを繰り返さないなら、評価する
    やる前にできないなんて言わず、やってみる

    というマインドも、実際に実践しているところがすごいと思いました。

  • 他との差別化。

  • 社長さんが一貫して新しいこと、ほかがやらないことをやろうとしていて、読んでいてすがすがしい本だった。
    他社と同じものをつくらない、と決めている会社。規格があるから自由度は少ないけど、色は規定がないから変えるとか、一般的な製品では穴が二つのところ、4つに増やしてみるとか。それが使い勝手の良さとかにつながって、お客の心をつかんでいる。
    それから、社員にかなり任せている。任せているし、休みも多いし、社員の自主性をかなり重んじている。
    働く人はみんな正社員で、試用期間もない、というのは大事な考え方だなと思った。ほとんど同じような仕事をさせるのに、一人は正社員で一人はパートとか、ないだろう、と。「人間をコスト扱いするな」。

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著者プロフィール

山田 昭男(ヤマダ アキオ)
未来工業株式会社 創業者
未来工業株式会社 創業者。
1931年、上海生まれ。旧制大垣中学卒業後、家業の山田電線製造所に入社。家業の傍ら、演劇に熱中し、劇団「未来座」を主宰。1965年、劇団仲間と未来工業株式会社を設立。代表取締役社長に就任。1991年、名古屋証券取引所第二部に上場。2000年、取締役相談役に就任。岐阜県中小企業家同友会代表理事、同会長、岐阜県電機工業会会長などを歴任。
1989年に黄綬褒章受章、1999年に大垣市功労章受章、2001年に勲五等双光旭日章受章。2014年、逝去。
著書に『ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる』『毎日4時45分に帰る人がやっている つまらない「常識」59の捨て方』『ドケチ道 会社を元気にする「生きたお金」の使い方』(以上、東洋経済新報社)、『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』(ぱる出版)、『日本でいちばん社員のやる気がある会社』(中経の文庫)など多数のベストセラーがある。

「2015年 『山田昭男の仕事も人生も面白くなる働き方バイブル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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