- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784827206883
感想・レビュー・書評
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マーケティングとは顧客の特質を具体的に把握し、その顧客層に訴えかけること
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コトラー萌えビジネス本第2弾。共著から、単独著者となってますね。
企業を舞台によりビジネス現場でのCSR、ソーシャルマーケティングのケーススタディを目指した著作と見ました。
前作では生徒役だった絢ちゃんのスペックが爆上げになっており、色々ブラックな地元企業のアラサーOL雅さんの教師役となってマーケティング指南するという神展開です。
余りに高スペック過ぎる絢ちゃんズに、雅さんは驚かされっ放し(読者も)です。
しかし、余りに上手く行き過ぎるソーシャルマーケティング手法に読者の突っ込みが行かないようにするための著者の巧みなミスリードなのかとも思ってしまいました。
株主総会でもないのに、一企業の不祥事報告会に顧客は足を運ばないと思うのですが…。
(まあ、お土産がよいものだったのかもしれませんが)
こんな風に、ソーシャルマーケティングを揶揄してしまう私は、価値観、手法が古いのかもしれません。
図書館で借りました。 -
・ビジネスの社会的責任
・化粧品メーカー(会社)の不祥事で、窮地に立った状況で、会社の再建に乗り出す、
女性社員、雅とインターン大学生、絢を中心に物語は進行していく
・顧客の特定
・実践、仕事を自分で持ちすぎないことによる全体コントロールの重要性と
やるべきことを明確にし、一番肝になるポイントの情報共有と戦略化
・仕事の見方を再認識 -
前作と変わらず読みやすく分かり易い。
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メモです。
・顧客は誰か?
コトラーもまず最初に聞くのは「君たちの顧客は誰なんだい?」。
顧客が誰なのかをクリアにすることが一番最初にすべきこと。
・エスノグラフィ
インタビューだけじゃわからない、思いつきもしない顧客の「生活そのもの」を実際に一緒に過ごして観察する調査手法。
・データマイニング
小売店の販売データや電話の通話履歴、クレジットカードの利用履歴など、企業に大量に蓄積されるデータを解析し、その中に潜む項目間の相関関係やパターンなどを探し出す技術。
情報技術の向上により、潜在的な顧客ニーズが眠る「鉱山」として「採掘(mining)」されるようになった。
・顧客の創造
企業がしなければならないのは「顧客の想像」であるーーピーター・ドラッカー
多くの企業では収益の9割は既存顧客からもたらされるが、プロモーション予算の大半を新規顧客の獲得に費やし、既存顧客の離反率は気にしていない企業が多い。多くの成功した企業は「ファン」を多く抱えている。
苦情にも耳を傾けることが大切。
・大切なのは「感動」すること
・「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」ーーバーバラ・フレデリクソン
会議の発言におけるポジティブな言葉が、ネガティブな言葉の3倍以上になると急激に会議の生産性と創造性が向上する。
・プロジェクトマネジメント
アメリカでは学問的に定義されている。
Program Evaluation and Review Technique.
計画がなぜ失敗するのか?→時間や人手、資金などのリソース管理の甘さである。
「頑張る」=自分の能力を超えたことをしなきゃいけない。
そうでもしないと成功しないプロジェクトは、最初に目標を立てた時点で失敗が約束されている。
プロジェクトがうまく行っていない=リソースの不足が明らかになった時できることは、追加でリソースを投入することだけ。
・最も簡単に人が幸せになる方法
毎日その日にあった感謝すべきことをリストアップすること。
これまでの人生で一番感謝すべき相手に手紙を書いて、それを相手の前で読み上げること。
・インターナルマーケティング
自社あるいはパートナー企業を含めた「内部の人間」へのマーケティングのこと。
顧客と同じくらい「望む価値を提供すべき相手」は他ならぬ自社の従業員であり、それによって初めて顧客の満足度や利益が生まれる。
賃金以外にも、やりがい、敬意、自由、余暇、好ましい人間関係などが報酬となる。 -
久しぶりに柔らかい内容を読みたくなって、購入。
コトラー先生のセオリーをわかりやすく小説化した第2段。
苦労の跡が見えるなあ、なんて思いつつ、サクッと読了。
深く理解し、まじめに考えるのには向かないと思うけど、セオリーを「感じて」みるのには、割といいと思う。
「セオリーをどこまで上手く組み込めたか」については及第点だと思うけど、読了後のサッパリ感が良かったので星4つです。
これ以上セオリーについて色々組み込んだら、読みやすさは落ちるので、まあ、これはこれでアリでしょう。 -
最後はちょっと現実的ではなかったけど、まぁ面白かった。
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現実が小説ならどんなに良いだろうか、経済本の小説家は代替先が読める陳腐なものになってしまうのが残念。
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女子大生の絢が悪評判がたち潰れそうな化粧品会社に研修に行き、そこでコトラーの教えを実践。CSR(Corporation Social Responsibility:社会的責任)が起業理念で重要なことや顧客が誰かをインタビューで探ることにより老年女性が孫に贈る化粧品という販売戦略を展開し成功してゆくというストーリー。