メディアに心を蝕まれる子どもたち (角川SSC新書 32)

著者 :
  • KADOKAWA(角川マガジンズ)
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784827550320

作品紹介・あらすじ

深刻なイジメやあいつぐ少年事件。その背景には、過去10年余りの間に、劇的に発展したメディアの影響があった。オウム真理教による一連の事件が人々の記憶から風化していくなかで、当時繰り返し流されたニュース映像を見続けた子どもたちの心は、大人が気づかない間に蝕まれていた。インターネットや携帯電話など、個人に向けて発信されるメディアからの情報が氾濫する現代、親はわが子をどう守っていけばいいのか?TVでは言えなかったメディアの危険性に対する警告。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は2008年の本だ。だからスマホは登場せず、テレビ〜携帯電話までである。
    しかし、とても興味深いし本書で書かれる内容は今後も考えていくべきことだと思った。

    神戸連続児童殺傷事件にオウム事件の影響があるのではないかという仮説からはじまり、視覚メデイア=主にテレビの影響に警鐘を鳴らす。
    私自身がそうだが、幼い頃、ビデオを長時間見て育つ、という人も少なくないだろう。
    当然、子供が育つ環境は個々の家族はもとより、時代・地域によっても変わる。便利なツールが生まれ、取り入れられていくのも当たり前だ。
    しかし、影響があるかもしれない(良い意味でも悪い意味でも)という視点は持っておくにこしたことはないのではないか。

  • [ 内容 ]
    深刻なイジメやあいつぐ少年事件。
    その背景には、過去10年余りの間に、劇的に発展したメディアの影響があった。
    オウム真理教による一連の事件が人々の記憶から風化していくなかで、当時繰り返し流されたニュース映像を見続けた子どもたちの心は、大人が気づかない間に蝕まれていた。
    インターネットや携帯電話など、個人に向けて発信されるメディアからの情報が氾濫する現代、親はわが子をどう守っていけばいいのか?
    TVでは言えなかったメディアの危険性に対する警告。

    [ 目次 ]
    第1章 少年事件から浮かび上がってきたもの
    第2章 視覚メディアにさらされる日常
    第3章 壊れていく子どもの世界
    第4章 他者を受け入れられない子どもたち
    第5章 神秘にハマる若者たち―オウム事件に学べ
    第6章 有田芳生のネット談義序盤戦―「我が子にネットをどう使わせるのか?」対談・有田芳生VS五十嵐茂
    第7章 有田芳生のネット談義中盤戦―「インターネットで結ばれた新しい人間関係」対談・有田芳生VS五十嵐茂
    第8章 有田芳生のネット談義終盤戦―「インターネットは誰もが表現できる場所である」対談・有田芳生VS五十嵐茂
    人間連鎖の復興を求めて―あとがきにかえて

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ワイドショーでオウムと闘う人、として有名になった
    元フリーライターの有田さんの著作。

    サカキバラ世代についての推論。

    ワイドショーでの彼のコメントと同様、
    まさにサカキバラ世代である私には、ピンとこない、憶測による断定がかなりあった。

    とはいえ取材力はさすが。
    オウムの影響とは単純な・・・とうなだれるような、
    案外真相は単純なのかもしれない・・・と目がさめるような、

    ともかくわれわれ世代について一緒に考えてくれるおじさんというのは
    存在するだけでありがたいものだなぁと
    つくづく、おもた

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著者プロフィール

有田芳生 ARITA YOSHIFU
1952年、京都府生まれ。ジャーナリスト。出版社勤務を経て、1986年にフリーランスに転身。『朝日ジャーナル』(朝日新聞社)で霊感商法批判キャンペーンに参加。その後、『週刊文春』(文藝春秋)などで統一教会問題の報道に携わる。都はるみ、阿木燿子、宇崎竜童、テレサ・テンなどの人物ノンフィクションを週刊誌各誌で執筆。2010年、参議院選挙に出馬し初当選。2022年まで2期務め、拉致問題、ヘイトスピーチ問題に取り組む。近著『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店)、『北朝鮮 拉致問題――極秘文書から見える真実』(集英社新書)のほか著書多数。メルマガ「有田芳生の『酔醒漫録』」(まぐまぐ)で統一教会のタブーを精力的に発信する

「2023年 『統一協会問題の闇 国家を蝕んでいたカルトの正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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