胎内記憶: 命の起源にトラウマが潜んでいる (角川SSC新書 41)
- 角川SSコミュニケーションズ (2008年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784827550412
感想・レビュー・書評
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子供の誕生に関して、胎内記憶の話を織り交ぜなから説明がされているため、医学的視点と赤ちゃん視点の両面から、立体的に理解できます。
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2008年08月04日 15:28
胎児がすでに人間としての感情や感覚を持っているということは
他の本で読んでいたが
それをさらに遡り、受精時や精子・卵子だったときの記憶というのまで存在するという説には驚いた
妊娠中、「男の子と女の子、どっちが良い?」という質問をする人に対して
「もうお腹の赤ちゃんには聞こえているので、そういうことは言わないようにしているし、どっちでも良いんです」と答えていた
「トラウマ」までなるのかは疑問だけれど
親のそういった心遣いは生まれた後の子育てにも影響するのではないかと思った -
筆者は出生前の記憶が事実かどうか証明するのではなく、子どもたちの証言は基本的に受け入れ、胎児記憶を認めると子育てがどう楽になるかという課題に主眼を置いている。胎教は母親の自覚を促すものだと理解できた。自閉症発症因子が誕生時に集中しているという説も興味深かった。
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胎内記憶は半分オカルトのジャンルかもしれないけど、
胎内記憶の存在を信じることのメリットを書いている。
あまりに嘘っぱちだと信じる気にもなれないので、信じるための材料としてデータを載せている。と受け止めた。
胎内記憶の有無を説明しているのではなく、その存在を信じることで母親の精神状態が格段によくなる、延いては赤ちゃんのためにもなる、ということのようだ。
胎内記憶に懐疑的な人はイラストのふわふわした「お母さんを選んできたよ」的な本よりはこちらのほうが受け入れやすいのかもしれない。
もっと早くから読めばよかったなー
選んで来てくれたって思ったらなおさらいとおしく感じるのだろうね。 -
妊娠したので妊娠関連の本を読み始めている。
これは早めに読んでおいてよかった。
大変興味深い。
安定した気持ちで、いいホルモンを出して、
子宮に手を当てて言葉かけをしよう、と思った。 -
映画「かみさまとのやくそく」を見て、感動して購入。子どもはこのママがいい!って言って生まれてきた、とか。子供たちはママを幸せにしようと努力している、とか。なんというか、ママ大喜びな発想には大いに感動しました。が、1ヶ月経つと、これはひとつのエンターテーメント、フィクションだな、というのが私の中の落ち着きどころ。「胎内記憶には共通点がある」というのが彼らの主張ですが、”世界中”の子供たちの胎内記憶に共通点があることを証明してくれたら、これをノンフィクションまたはサイエンスとして評価したい。
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「ままのおなかを選んできたよ」の一連の話を、学術的にまとめたもの。
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赤ちゃんには胎内記憶があるという話しは、最近よく聞かれるようになった。胎内どころか、産まれる瞬間や母親を選んだ時の話しも多いようだ。全部の子供が記憶を話す訳ではないが、うちの弟などは、お風呂で聞いたりしたらしい。すると「お腹の中は暖かだった」と答えたみたい。うちの息子にも聞いてみたいが「神様に言われて仕方なく来た」とか「パパを選んで来た」なんて言われたら母としてはかなりな打撃を受けそうだけど…さてこの本ですが、いささか内容が専門的に書かれていて、読みにくいかもしれません。読むとなると妊娠中か育児中だと思うので、もう少し軽いタッチの他の著者の作品の方が良いかもしれません。でも妊娠中の胎児の様子等が書かれているのですごく勉強にはなると思います。池上クリニック院長が書かれた本ですが、お産の専門家としてスピリチュアルな感覚が出産現場にも生かされてて、そう言う話しは今後の産科業界に一筋の光が見えるようで嬉しいです。