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- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828407098
感想・レビュー・書評
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原子力発電でもなく、太陽光や地熱、水力など自然に頼る発電でもない発電方法によってエネルギーを取り出す実験が、もう10年以上も前に成功していた。
電気工学や物理学の知識が全くない私にとって、この本に書かれている装置の構造や実験内容などを理解するのは相当難しい。
けれど、アメリカの『応用物理学ジャーナル』という物理学会に論文を提出し、正式に受理されていることから、確かにこの技術は存在し、世界的に認められたものなのだと確信が持てた。
この技術は二つの基本的な物理学法則に反しているらしいが、それについても、逆に知識がない分、すんなり消化できたような気がする。
むしろ共感できたのは、筆者がこの研究を始めた経緯で、本当に根本の要因は「バロック音楽」だと語っている。
それが根にあって、例えば火力発電を担う石油、原子力発電を担うウランという資源の枯渇問題、大気汚染や事故による環境破壊、太陽光など自然に頼る発電の非効率性について、何十年も前に推察していたこと、そしてある本に刺激されたことも要因の一部となっている。
それらの経緯も全て含めて、本当の科学者とはこういう思想を持っているものなんだろうなと妙に納得し、それがまた魅力的に感じた。
この本が出版されてから10年以上経っている。
今だからこそ、多くの人がこの研究を知り、技術や知識を持つ技術者と呼ばれる人たちはそれぞれの分野でそれを吸い上げ、広大な範囲でこの研究が発展することを期待したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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