話は5行でまとめなさい―書く・話す・要約する すべてに使える必勝のストラクチャー
- ビジネス社 (2009年9月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828415314
感想・レビュー・書評
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どこにでもある基本的な内容だけど、文章がうまく分かり易い。
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『文章力向上の第一歩』
本書は、説得力のある普通の文章を書くための型を説明し、それに磨きをかける方法を易しく解説したものである。
最も強調されていることは、リサーチを正しく行い、書きたい文章を分解してみてから、型通りに書くということである。
書いた後は、ストーリー性(”主語=私”の体験談)があるか、”1文=1つの意味”になっているか、リズム感のある文章かどうかといったことを、一晩寝かせた後に声に出してチェックし、友達に見てもらうことが大切であると論じている。
さらに、キラリと光る文章にするための工夫、例えば、パッと見てわかるようにしたり、タイトルや小見出しに力を入れること、そしてインパクトのある1文を入れることを紹介している。
もちろん、この文章からわかる通り、本書を読んだからといってすぐ良い文章が書けることはないだろう。
しかし、少なくとも私は、この文章を書きながら、今までよりもじっくり考えながら文章を書けるようになっている上に、書く楽しさを味わうことができている。
手軽に読める本なので、文章力を向上させたいと考えている人は読んで実践すると良いだろう。
※キーワード
・『起承転解結』型
つかみのあるはじめに(要約)
+根拠のある引用を含んだ3つのファクト(異なる視点から)
+「プチ」反論
+その解決策or軽減案
+結論のあるまとめ
・分解図を書いてみる(ピラミットストラクチャー的に)
・3つの視点からファクトを作れる「脳内熟成」になるまでリサーチ
・なるだけ1次情報に当たるようにし、引用元を明らかにすれば説得力が増す
・「仮」の書き出しから始め、脳内熟成が起こってから全体的に書き直す
・タイトル、小見出し、要約、はじめにを徹底的に活用し、読者の心を掴む
・一言の反論を入れることで、視野が広いと読者に訴えることができる
・一人ディベートを行い、質問(=主張)から賛成案と反対案を3つ出してみると、文章が書きやすくなる。
・論文では、(テーマ)=(問題意識)-(既存知識)
・「すべき」は使わない
・ストーリーを入れた時は、用地にならないように留意する
・まるで絵本を読むような自己紹介文を作ってみる
・良い文章=読んでいて気持ちのいい文章
・良い文章=見てパッとわかる文章
・わかりやすいタイトル、型通りの段落構成、書き出しをまとめる、ストーリーによる共感、3つの視点からの説得
・音読による、ニュアンスと嫌味な表現の排除
・リズム←接続詞ボキャブラリーの向上を
・1文=1つの意味
・自分の言葉で
・くどい表現・見栄っ張りな表現の排除
・とりあえず書き始め、脳内熟成が起こってからの本格書き出し
・様々な編集者ネットワークの構築
・一目でわかるA4の要約を(余白意識)
・スクロールをしないで読めるメールを
・要約力、引用力の大切さ
・芸術は、流行りの最新情報データバンク
・塩野七生、司馬遼太郎、マックスウェーバー、フィリップコトラー、リップマン
・心に残る一文を -
サンドイッチやハンバーガーでの喩えは面白いし、記憶に残りやすい。では、その中身をどのようにするのか。
3つの視点で書き進めることで、相手にわかりやすい説明ができる。自分も含め、話が長くなりがちな読者であれば、話のまとめ方について学ぶことができるのではないだろうか。
ほぼ、読み終わった。
「わかりやすい文章とは、読む人が良い気持ちになる文章である」という言葉に印象が残った。
また、一目見て内容がわかる文章であることも大切なことであろう。
この本に記述してあることは、短時間間に身につけることはできない。日頃のトレーニングが必要だ。
そのトレーニングの方法についても紹介してある。
自分の発する言葉だけに注意をしていくのではなく、日常生活の会話でも相手の言いたいことを捉えられるように心がけていきたいと思った。 -
活かす読書
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読めば文章が上手くなった気分に、そして書きたくなる。
・基本のサンドウィッチ構造を押さえる
・書くためのリサーチをする
・短い文章も、長い文章も構造は同じ
文章を書く為の考え方、実践方法がスッキリと見えてくる本、
だから何か文章を書いて見たくなります。 -
おもしろい