- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828417080
作品紹介・あらすじ
世界史の視点で日本人の国家観、民族観、アジア観を問い直す。気鋭の歴史学者が記す、ロングセラー『真実の中国史』待望の続編。1894年日清戦争勃発から、1956年の最後の引き揚げ船、舞鶴入港まで…日本と大陸の歴史を再検証。
感想・レビュー・書評
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加藤氏、小川氏、百田氏、倉山氏、上念氏・・・様々な著書を読んできて、この宮脇淳子氏の「真実の満州史」にたどり着きました。
満州国について公平な立場で史実を解説されている良本です。日本の若者(これから社会の中心で生きていく人々)は、是非とも明治維新以降の日本を偏った見方でなく、事実と当時の考え方、行動を公平に学んで下さい。
近隣諸国、同盟国のこともよく知って欲しいと感じる本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『真実の中国史』の宮脇淳子による満洲史。
1894年からというのは日清戦争以降満洲という土地が注目され、1931年には実際に満州国が建設され、敗戦の後中華人民共和国に占領されるまで。
満洲というのが元々中国の一部ではなく、複雑なな場所であることがよくわかった。 -
滿洲について、自虐史觀ではない觀點から書かれた本。口語體で書かれて居るのは、質問者に對して答へるといふ形式であるためらしい。しかし、その質問が書かれて居ない爲、著者が延々と語りつづける形式になつてをり、讀み難くなつてゐるのが殘念。「一般的には・・・と言はれてゐるが本當は云々」といふ話が多く、或る程度の豫備智識が必要であるかもしれない。以上のやうな點から星四つとした。
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経済至上主義は、マルクス主義の影響との指摘や、中国は結果中心史観との指摘は至言。しかし、「はじめに」に立派な歴史論が書かれているが、内容はそれに反した根拠なき推測・評価をしてしまっており、監修後にしては「ひどい本」。
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何が真実か、なんていうのはある事実の解釈のしようでどのようにも変わってしまうのではないかという印象をもった。作者が真実はこうなんだと述べていても、参考文献・史料をほとんど示されていないので、どこまでが真実なのか解りようがない。 著者にとっては「最近よく売れた本でも、与那覇潤『中国化する日本』も、内田樹『日本辺境論』も、加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』も、初めに結論を決めて、それに合うように都合のいい事だけを並べ立てるという、私から見ればひどい本です。」とのことらしい。ふーん、じゃあこの本は。