- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828418063
作品紹介・あらすじ
戦後70年-反日包囲網、グローバリズム、「イスラム国」の危機を克服する21世紀の国家論!世界崩壊を阻止するヒントは「日本」にあった!
感想・レビュー・書評
-
著者の元外交官である馬渕睦夫さんは、単なるウヨクという分類ではなく、まさにコミュニタリアンという言葉がふさわしいのかなと思う。
今の社会は西欧の考えをもとに成り立っているところが多いが、それが正しいわけではなく日本の古来の考え方と照らしてどうか、そしてその国体はどのようなものかということを論じている。二大政党制は日本の政治を混乱させただけだとか、三権分立ではなくうしはく権力と知らす権威が支え合うニ権分立だとか、わが国の統治者になるということは武力による征服だけでなく産業を興して民生を安定させるとか、穢れ忌避や怨霊信仰など日本は元来の平和主義で9条は国体に合致するとか、日本製品の優れたもころは魂がこもっているところで、本当に国際競争力を取り戻すなら国内に回帰しメイドインジャパンを取り戻すべきとか、階級ではなく分掌分業とか。
一神教はフィクションで、とかところどころその議論は少し粗っぽいのだが、心情とか信仰とかのレベルでは著者の意見になるほどと思うところも多い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
天壌無窮の神勅
単に武力で民を平定するだけでなく、産業を興して国を安定させてはじめて、国が一つにまとまると考えた -
子供の頃から、親から聞かされていた「お天道様が見てるから」が自己を戒める基本原理だった。
日本「国体」の真実は、政治・経済・信仰から読み解かれている。ご先祖さまが残してくれた「古事記」「日本書紀」を著者のパースペクティブでもって。
現今はやりの「専門家」ではなく、著者の感性で読み解かれている。
外務省に勤め、色んな民族の方々との接触で、より日本人としての完成が磨かれたのだろう。
GHQに刷り込まれた自虐史観、ユダヤ国際資本の原理、グローバリズムからの脱却を今こそ図っていかなければならない。
後世の日本人に21世紀の日本社会はなんと酷い時代だったのだと言われないように(笑)。