- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828420332
感想・レビュー・書評
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超獣。
キング・コング。
インテリジェント・モンスター。
ブルーザー・ブロディ。
プエルトリコでの突然の死から30年。
昭和のリングを彩った大レスラー ブルーザー・ブロディの評伝が、平成が終わろうとする今、出版された。
「ハンセンにはプロレスラーの凄さを、ブロディにはプロレスの凄さを教えられた」と天龍源一郎はかつて語った。
カーリーヘヤーに長いあご髭。
毛皮つきのリングシューズ。
「移民の歌」をテーマに、チェーンを振り回し、雄叫びを上げながらの入場シーン。
試合が始まれば、クラシカルなレスリングもあり。
打点の高い強烈なドロップキックあり。
フィニッシュは、キングコング・ニードロップ。
当時のインタビューに加え、プエルトリコでの急死の新証言。
バーバラ夫人へのインタビュー。
闘う哲学者ブロディの言葉は、今でも我々ファンにプロレスリングとは何かを語り続ける。
こんな凄いレスラーは、もう二度と出ないかもしれない。
ブロディ革命は、続いている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どのジャンルもそうかもしれないが、特にプロレス界は記憶のジャンルだと思った。空前の80年代を経験したものにとってはなおさら。
ブッチャーの「ブロディはフレンド、ホセもフレンド、カルロスもフレンド、みんなフレンドなんだ」との言葉が忘れられない。不幸な事件について、特にその後、その始末記を端的に表すとすると、そういう言葉に収まるのだろう。
ただネット、YOUTUBEで語られつつある事件の背景として、88年当時のブロディのメンタリティ(全日ファーストをベースとしたプライド)への切り込みが少なかったので、この本だけではもやもやは残るようには思う。
とはいえ、構成・まとめ方、そしてちょっとしたエピソードの挿入が上手な良書。
また、ブロディが、鶴田に対してもそうだが、やはりレスラーとしての猪木に対しても特別な感情を抱いていたことがこの本でもよくわかる。 -
プロレス関係の本の中でも非常によくまとめられている本だと思う。ありがとうございました。
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118-10-15
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ブッチャーとの関係、鶴田・天龍への評価など、知らないことが多くて貴重。