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- Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828821184
感想・レビュー・書評
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阿部昭の書くものは(とりわけ小説作品は)、読めば読むほどその「渋味」にやられてしまう。凝った技巧が駆使されて披露されるわけでもなく、現にこの作品にしても種を明かせば「過去の日記を読みつつコメントを付記していく」というたぐいの、まったく「素朴な」小説。なのに、読めば読むほどその「素朴さ」は実は飾りのなさというか、余計な装飾をいっさい省いたアンプラグドの旨味と同義なのだということがわかる。この作品も、若き日の文学青年ぶりを発揮する日記を読み込む著者のその内省を追ううちにぼくたちは得難い人生の妙味を再確認できる
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2016/12/28購入
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