阿部昭18の短篇

著者 :
  • ベネッセコーポレーション
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本棚登録 : 17
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828822242

作品紹介・あらすじ

短篇小説の再発見!単行本初収録の近作4篇をふくむ、魅力の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 某所読書会課題図書「天使が見たもの」にある「子供の墓」「自転車」「言葉」「天使が見たもの」「海の子」「家族の一員」「三月の風」「みぞれふる空」「水にうつる雲」を読んだ.すべて秀逸な短編だ.日常の出来事をさらりと書いていながら、懐かしい気持ちにさせられる感じだ.それは語彙がやや古いからかもしれない.でも馴染みのある語句ばかりだったように思った.

  •  池袋西口の古本屋さんの店の外側に、特価本のワゴンが出ています。
     ちらりと目を走らせたら――。
     『阿部昭18の短篇』(福武書店)と、目が合います。
     それにしても、堂々たるタイトルです。
     「著者名+数+ジャンル」
     これだけで、「目が合」う本が成り立つのは、さすがに阿部昭くらいです。
     さっそく、お店に入って、連れて帰る手続きを取ります。
     「あとがき」に、「私の短篇集は最近では手に入りにくいので、
     この本で新しい読者に読んでもらえれば嬉しい」と、
     阿部昭は記しています。
     「昭和六十二年早春」とあります。
     一瞬にして、タイムトンネルをくぐって「昭和六十二年早春」に戻り、
     生きている阿部昭の肉声に接したような錯覚にとらわれます。

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著者プロフィール

小説家。1934年広島県に生まれ、翌年より神奈川県藤沢市鵠沼で育つ。東京大学仏文科を卒業後、ラジオ東京(現在のTBS)に入社。62年に「子供部屋」で文學界新人賞を受賞。68年に処女短編集『未成年』を刊行。その後、71年にTBSを退社し、創作活動に専念する。73年『千年』で毎日出版文化賞を受賞。76年に『人生の一日』で芸術選奨新人賞受賞。幼少より暮らした鵠沼を舞台にした作品が多く、また、短編小説の名手として知られ、数多くの作品を残している。

「2019年 『March winds and April showers bring May flowers.』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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