- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828831053
作品紹介・あらすじ
「愛し、愛される、これが理想である。ただし、同一人物について、という条件が必要だろう。」-淡い光と影のなかを揺れまどう若者たちの姿を描いたみずみずしい青春小説。原題のLe Grand 'Ecartとはバレー用語で「両脚を広げて床にぴたりとつけること」であるが、幼い少年が一人の青年へと成長していく暗喩にもなっている。
感想・レビュー・書評
-
青年がパリで恋をして破れて少し成長する物語。
女性の奔放さ、大人の対応の彼女のパトロン、主人公の青年と同じ家に住む下宿人達のそれぞれが個性的でした。
誰にも共感できず、青春群像劇を少し離れたところから眺めている感覚でしたが訳が軽快で読みやすく、これが澁澤龍彦25歳の初翻訳作品かと感嘆しました。栴檀は…と言うやつでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まず最初から何を言ってるのか全然理解できない。ちんぷんかんぷん。しばらく読んでようやくその乱発されすぎて最早原型をとどめていないような比喩を理解するようになる。それを味わう余裕がでてきたころにはもうラスト30pとかだったけど。
だって登場人物多いから!ただでさえ外人の名前は覚えられないちゅーに!頼むから上の名前で呼ぶならそれに統一してくれ!
展開もはやすぎだよ!俺がもしこの内容書いたら長さが倍は間違い無いよ!ランデブーあっという間すぎだろ!
というわけで矢継ぎ早の比喩とジェットコースターのような展開についていくのが必死だった。最初は本をぶんなげたい気持ちだったけれど、最後の方には割と愛着を持って読めました。そういえば『恐るべき子供たち』もさっぱり分からなかったなあ、と思い、そちらも今読み返すとすこし印象が変わるだろうな。 -
2007/7/10購入