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- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828831626
作品紹介・あらすじ
無限の陶酔境に誘なう天涯の声。時空を超えた女人と少年の交感。神韻縹渺とただよう妖かしの舟。精妙な構成、流麗な文体で描いた珠玉の名品八篇収録。
感想・レビュー・書評
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※収録作品
「護法」「魚鱗記」「花妖記」「髑髏盃」「菊燈台」「髪切り」「うつろ舟」「ダイダロス」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
菊灯台、うつろ船、ダイダロスが好み。
テンポも良く美しい色彩が見えるよう。本来であれば生々しい場面が、幻想的な美しさで感じられる。
惜しむらくは自らの想像力の貧困さと古典への無知さである。 -
相方本棚から拝借。
中世文学研究者の彼が、おそらく師匠から進められて購入したに違いない。
古典に材をとり、閉ざされた空間をエロティックな短編集でつづっている。
鎌倉、が気になっていたところ、結構、それが舞台になっていて面白かった。 -
古典からヒントを得て練り上げられた短編集。
古典や日本史の知識がないと、ディティールや、ひどいときには本筋もあまり楽しめない。
ただすばらしいのはその文体のテンポのよさ!
言葉は硬いのに、幻想的で少しエロティックな世界がしとやかにテンポよく展開していく。
そしてどの話もきれいに落ちをつけているのが見事だった。
個人的には「ダイダロス」が最も面白かった。
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