ポール・ペニフェザーの冒険 (福武文庫 ウ 901)

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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828831978

作品紹介・あらすじ

オックスフォード大学の学生ポール・ペニフェザーは、酒を飲んでのドンチャン騒ぎに巻きこまれて放校処分を受けたことから、うさんくさい連中ばかりいる妙な私立学校に勤めたり、売春斡旋の嫌疑で刑務所送りになったりする破目になり、やがて…。イギリス流の苦いユーモアに彩られた波瀾万丈の物語。本邦初訳。

感想・レビュー・書評

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  • 岩波文庫では『大転落』というタイトル。
    訳は特に読みにくいということはないが、改行が少なく1ページに字が詰まっていて見にくい。

  • これは福武文庫版。岩波文庫の題名は「大転落」(原題はDecline and Fall)。

    巻き込まれモノ。上流階級の青年が刑務所送り…って、「ショーシャンクの空に」を思わせますが全然違います。ノリはジョン・バース「旅路の果て」の方が似てた。

    “刑務所の生活で初めて自由を感じる。ああしろこうしろ言われることに従うだけで考えなくていいから。”

    うーん。こうも言ってました。
    “刑務所生活が味気ないと感じるのは賑やかな貧民概で育った人達だけであって、パブリックスクール育ちには馴染みの環境だ。”

    そっかー。ノブレス・オブリッジって、そんなに大変なのかあ。パンピーで良かった ^^/

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著者プロフィール

Evelyn Waugh(1903-1966)
イギリスの著名な出版社の社主で、文芸評論家でもあったアーサー・ウォーの次男として生まれ(長兄アレックも作家)、オクスフォード大学中退後、文筆生活に入る。デビュー作『衰亡記』(1928)をはじめ、上流階級の青年たちの虚無的な生活や風俗を、皮肉なユーモアをきかせながら巧みな文体で描いた数々の小説で、第1次大戦後の英国文壇の寵児となる。1930年にカトリックに改宗した後は、諷刺の裏の伝統讃美が強まった。

著作は、代表作『黒いいたずら』(1932)、ベストセラーとなった名作『ブライヅヘッドふたたび』(1945)、T・リチャードソン監督によって映画化された『ザ・ラヴド・ワン』(1948)、戦争小説3部作『名誉の剣』(1952-61)など。

「1996年 『一握の塵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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