我が聖域に開け扉 下―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫 40-39)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829115572

作品紹介・あらすじ

どいつもこいつも暗い顔して「聖域、聖域」言いやがる。そもそも、あと10日で大陸が滅びるなんて本当なのかよ!?おい、クリーオウ。お前なんだか少しおかしいぞ。俺だって、この旅の意味なんかよく解らねえんだ。けど、行くしかないんだよ。答えはそこにしか無いんだから。最接近領領主も"十三使徒"も大陸の危機も、そんなもの知ったことか!正義の味方なんてガラじゃないし、そんなつもりもさらさらない。ただ、俺はまだ全てに絶望しちゃいないってだけだ。オーフェンの旅はついにクライマックス!!ハイブリッド・ファンタジー、懸河怒涛の完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 北欧神話を元にした壮大な世界観。
    シリアスで、少し憂鬱なシナリオの中にときおりまじるコメディが独特のスパイスとなっています。

    私が活字の魅力に取りつかれた原因となった作品です。

    この作品の話題になると、管理人がはしゃぎだします。

    後にも先にも、私にとってはこれ以上のない作品です。

  • ――


     アニメが気になって部分的に読み直そうと思ったら第2部浚ってしまった…あぁ…刻が溶ける…

     にしたって頑なにOPを歌う森久保さんをリキ入ってると称賛するべきか生暖かい苦笑で見るべきか判断しかねているんだけどさ。なんだろうなこの心地いいダサさは。流行りのバンドとかが歌って注目浴びてもなんかアレだしなー。ふーむ。
     そういえばアニメ化一作目のOPをシャ乱Qが歌ってたことで、よく知らなかった同級生とはじめてまともに会話したというエピソードもあります。そういう間口もあるか。




     ラノベ、というジャンル分けが個人的にいまいちしっくり来ない原因は、この作品にあるんだと思うなぁ。素直に、多分、いちばん影響を受けた作品であり、未だに影響を受け続けている作品である。
     20年近く前のシリーズだから(開始時点から数えると30年近いってさ。ひえぇ。)、古臭くなってるかなぁと思ってたけれどなんのその。40手前になって読み返してこうも面白いなんて、中学生の自分見る目あるじゃんか。どこいったんだその見る目は。
     いまになって、現役世代(なんの?w)に勧めたいと思います。けれどひとつまとまりを見せる第2部完結までで20冊あるから簡単には勧められない…折角なら4部も読んでほしいし…しかし4部読むとなると無謀編読んどいたほうがいいし(でないとまじでキースが謎すぎる)、そうするとプレ編まとめた新装版もお勧めだし、もっと云えばアンソロジーの河野裕オーフェンも魅力的。

     溶けてもいいよ、ってひとは是非…
     シリーズ紹介のようなものなので☆つけません!

  • 上下巻合わせたレビュー。

    ハーティア登場!久しぶりだなー。
    相変わらず口の軽い男で安心する。
    でもコミクロンのことを今でも言ってくれるのは彼だけだな…。
    コルゴンとのコミカルなやり取り、彼らはやろうと思ってやってるんじゃないだろうけど、面白かった。

    あと、チャイルドマンって元最接近領の領主だったのかー。
    だから「後継」って言葉が作品内で重要な意味を持ってたんだね。
    チャイルドマン教室の生徒たちに、その役割が継がれると。

    聖域を覆う精霊魔術の足止め → プルートーやレキ、クリーオウたちだけで侵入、オーフェン置いて行かれる → 聖服の男との対決 → 宿営テントが炎に包まれる
    の流れが展開的に熱かった。辛いシーンでもあるけど。

    それに比べると、最後は意外とあっさりだったなあ。
    まずコルゴンとオーフェンの対決の行方は、アザリーによるハーティア配置よりも、その空間を支配できるロッテーシャとコルゴンの因縁が決め手だったようだ。

    しかしロッテーシャとコルゴン周りっていろいろ複雑で心境が推し量れない。
    父親を亡くし、愛を求め、復讐に駆られ、無意識に人の精神を支配し(これはレキとクリーオウの精神融合を思い起こす)、聖域に来てからは人形のように「作動」するロッテーシャ。
    感情を露わにしてきたキャラだっただけに、聖域での彼女はどうしたんだろうと思うくらい意外な姿だった。

    コルゴンはコルゴンで何考えてるかわからない淡白なキャラだしなー。
    わからないというか彼の目的は一貫してるんだろうけど、そのためならどこにでも付くし誰を裏切ろうと構わない、殺すこともためらわないのであっちこっちに所属するし、その裏切り者になるし。所属組織と目的が同じだと思ったら、こちらが振り回されてしまう。
    彼本人の心情の吐露がないと、考えが読めない。

    でも最後にロッテーシャに言った言葉は、たぶん彼女のこと愛してたんだろうな、と思う。

    そして結界消失、女神降臨、ディープ・ドラゴンの攻撃。
    このシーン、もっと詳しく読んでみたかったなー。

    これでオーフェンはぐれ旅は最終回。
    ようやくシリーズに一区切りつけられて、良かった。満足。
    だけどまたここから、新シリーズなんだよね。
    はぐれ旅は、もうちょっとだけ続くんじゃ。


    追記:
    そういえば玄室での会話で、始祖たちが人間を巨人と言ってるのが面白かった。彼らにとっては地人が人間種のデフォルトなので、それからするとオーフェンたちは巨人なのだった!
    なるほど。

    http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2013/03/blog-post_18.html

  • 読み終わった。随分と時間がかかってしまった。続編あるんだよね、読みたい。

  • キエサルヒマの終端(単行本)が発売されて、第1巻(我が呼び声に応えよ獣)から本編の再読しました。

    かつてリアルタイムで読んでいた頃は、東部編に入ってからの重苦しい雰囲気と混み合っていく背景にとまどいを覚えたりして、ストーリーがいまいち理解できないまま終ってしまった印象でした。
    8年を経て読み返してみた今、ぶっ通しで読んだことや齢を重ねたことが良かったのか、読み終わって「ああなるほど」と納得することができました。
    頭の中のハテナマークが一掃された感じです。

    結末は、やっぱり「え? これで終わり?!」という気分になりましたが、次のはぐれ旅へのスタートですね。

  • 最初にこのシリーズを読み始めたのは十代半ばの頃で、それから足かけ○年、ようやくこのたび物語の完結に立ち会う事ができた。
    そういった個人的感慨と、安堵。

  • 目つきが悪かろうが口が悪かろうが全身黒ずくめだろうが貧乏だろうが運が悪かろうが鋼の後継だろうが孤児だろうが魔王だろうが
    貴方は私のヒーローだ。

  • 私の青春!

  • お前が好きだああああ!

    にはびっくりしました。
    泣きました。ボロ泣きです。
    読み返すたびにボロ泣きです。

  • 魔術が存在するファンタジーですが、普通のファンタジーとはちょっと違う世界観です。剣とか武器を持ち歩くことはあまりなく、一般人は近代のようにスーツやTシャツなどに身を包みんでます。内容はあまり覚えてません。´∀`;

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。「魔術士オーフェン」シリーズが累計1000万部を超える大ヒットとなり、ライトノベル作家として活躍を続ける。一方、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書に『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』「巡ル結魂者」シリーズなどがある。

「2017年 『攻殻機動隊小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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