せまるニック・オブ・タイム―フルメタル・パニック! 10(富士見ファンタジア文庫)
- KADOKAWA(富士見書房) (2008年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829132661
作品紹介・あらすじ
宗介の操縦する新型AS"レーバテイン"の活躍により、ニケーロでの戦闘に勝利した"デ・ダナン"のクルーたちは、各地に散らばる"ミスリル"のメンバーを救出し戦力回復に努めていた-それと並行して、テッサはとある情報の入手を急がせる。"アマルガム"の脅威が去らぬ危機的状況のなかにあって、彼女がそこまで執着するその内容とは?いま、現代の技術水準をはるかに超える"ブラック・テクノロジー"をもたらした"ウィスパード"の真実が明らかにされる!!彼らが誕生した秘密を探るうちに浮かび上がる"世界を変えてしまった事件"の封印された記憶…宗介たちが"はじまりの地"で最大の謎にせまる。
感想・レビュー・書評
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ウィスパードの秘密があかされクルツが死亡?しないんだろうけど
いよいよクライマックスへ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【再読】“ウィスパード”はどうして生まれたか、”オムニ・スフィア”とは何か、なぜかなめが最初から狙われていたのか、AS開発をはじめ速すぎる技術革新は如何にしてもたらされたのか。全ての始まりの地でそれらの真実が明らかになる今回。前回のラストで想いを通じ合わせたはずの宗介とかなめの関係がこうなってしまうとは予想もできず…。そして今回の終盤はクルツの独壇場。ついに『幽霊』が訪れたクルツが放つ一撃には痺れましたが、彼の状況が心配ですね。さて、<ミスリル>なじみの地で行われるであろうラスボスとの決戦の行方やいかに。
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おもしろい
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最終巻手前なので派手な展開は無く、代わりにシリーズ全体に関わる事実が明らかになった。これまでのフルメタと比べると情報量が多くて、一旦止まって頭の中を整理したくなることも何回かあった。いつものように熱い展開でガンガン読まされる!という感じでは無かったから、何となく消化不良な気もする。でもとても重要な話をしてるし、むしろ最終巻ギリギリまでこの話をせずに面白くやれてたことがスゴい。諸々の話に付いていけているか若干の不安はあるけど、最終巻はまた熱いやつを期待したい。
クルツかっこ良かった!! -
作品が自らの世界をパラレルであると認識しているのは面白くて、どこかそれはパラレルと現実の戦いにも見える。表現が感覚で描いてきたことにたいして、言葉を加えている作品のような気もする。
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「ささやかれた者(ウィスパード)」の核心にせまる長編第十巻。ここまでしっかり説明されてきたオムニ・スフィアの設定をうまく活用し、レナードたちの狙いが明らかになるというクライマックス手前として申し分ない話だった。未来的な技術を知る理由としてもわかりやすく、またかなめの変化がクライマックスにふさわしい形にすることにも繋がり、その設定のうまさにうなる。
宗介達があまりAS戦が出来ない状況で、派手な戦いにできないことを緊迫感のある狙撃戦という形で盛り上げている点も好印象だ。狙撃の描写として「読み合い」がどうなるか、という辺りは(現実はどうか知らないが少なくとも作中における)リアリティの高い描写で興奮した。
なお、読み終わったタイミングで書けなかったので大分立ってからのレビューだ。 -
長編10冊目、長・短・サイドアームズ含めて20冊目。
シリアス寄りの長編とコメディの短編で、バランスがとれており読者を飽きさせない。
広大なストーリーもいよいよ大詰めに向かう。
それぞれの登場人物のバラバラの話が一つにまとまっていく様がジグソーパズルのピースがはまっていくように気持ち良い。
既視感の使い方が臨場感溢れて、読んでいる読者の頭まで混乱させ物語の中に引きこまれてしまう。
ウィスパードの秘密もこの巻で解き明かされる。
「ささやかれた者」がいるという事は、「ささやいた者」もいるという事。
この構想を初巻からずっと思い描いていたとは、、、賀東招二恐るべし。 -
クルツと既視感とソフィアの話。
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旧版