黄昏色の詠使いIX ソフィア、詠と絆と涙を抱いて (富士見ファンタジア文庫 さ 2-1-9 黄昏色の詠使い 9)

著者 :
  • 富士見書房
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本棚登録 : 287
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829133811

作品紹介・あらすじ

「クルーエルがいなくなった時、あなたは一人で何ができる?」夜の競闘宮でシャオから問いかけられ、ネイトは立ちつくす。凱旋都市エンジュの永い夜は続いていた。"名詠式が存在する理想の世界"を目指し、繰り返されるミクヴァ鱗片を巡る戦い。鱗片の行方によって"残酷な純粋知性"-クルーエルの運命が、決まる。彼女が、世界から消えてしまうかもしれない-その事実を突きつけられ、ネイトは自分の中の想いを自覚する。「何にかえても、クルーエルさんを守る。だって彼女は僕の-」大切な人を見つけて、少年は決意を抱く。"君のもとへ続く詠。それを探す"召喚ファンタジー、物語はついに"世界"の核心へ。

感想・レビュー・書評

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  •  次でいよいよ最終巻

  • 読み終えてからタイトル見直して感服。アマリリス、クルーエル、アーマ、それぞれの想いを受けてラストステージへ立ち向かうネイトはホントに強くなりましたね。どういう結末になるか非常に楽しみ。カインツの名詠もよかったなぁ。個人的には最後までイヴマリーに捧げることに拘ってるのが彼らしいと思いました。イヴは否定してたけど(苦笑)とりあえずこの巻だけで何度か涙腺をやられそうになりました。本当に切なくて綺麗な物語だと思います。

  • 物語の終わりに向けて、一気に話が進んだ巻。

    エイダ、レフィス、ファウマ、それぞれの敗北がすごく印象的でした。
    とくにファウマ。
    彼女の詠はとても切なくて、だからこそ胸に響きました。


    そしてネイトの成長が著しい…。
    ようやくヒーローらしくなってきたんじゃないでしょうか。
    最後を読むのが寂しくも、楽しみです。

  • それぞれの戦いが一旦終了、というところでしょうか。 ファウマとカインツの名詠シーンがとにかく切なくて美しかったです。 クルーエルが消失した後も、彼女を取り戻すことしか考えていないネイトは本当に強い子です。 アマリリスのクルーエルへの思いも、すごく切なかった。 次でラスト。 彼等が、彼女たちが、どのような詠を奏でるのか楽しみです。

  • 呪われた祝福を受けた姫は、相反する想いを秘めて、助けを求めたい相手と対峙する。一方で、お互いにとって最も大切な人を前に、今すべきことを覚悟する少女と、大切な約束を交わした少年の行く末は…。物語は王道ですが、澄んでいて好きです。

  • カタリストをめぐる戦いは続いていて、物語はいよいよ大詰め。
    話の、そして世界の大事な部分を担うネイトとクルーエルではあるが、その二人よりもカインツとファウマの戦いのほうが印象に残る;;

    後書きによると次が最終楽章だとか。ネイトの選択はいかに!?結末が楽しみ。

  • 次の巻をこれほどまでに楽しみにしたことはないですね。
    ほんとネイトには頑張ってほしいです。

  • 第二章完。ネイトとクルーエルの想いに感情移入。いよいよ次はラスト。
    このシリーズの世界観はかなり好きなのだが、名前の付け方に若干、ちぐはぐさを感じる。もったいない。

  • 8巻と比較して圧倒的にこの巻の評判がいいのに凄く納得しました。
    断然この間巻が良かったです。
    説明が多いのに難色を示した8巻に対して、今回はそれを受けた
    キャラ達が一斉に動き出します。
    特に評判のいいカインツさんとファウマの対決は、素晴らしかったです。
    虹色名詠が虹色名詠たるというか、泣けました…
    でも彼はこの虹色名詠で1番喚びたい人は喚べないんですよね…
    そういう意味でも夜色と虹色を繋ぐであろうネイト君の
    「彼だけの名詠」が切り口になる気がします。

    シャオの「クルーエルがいなくなったとき、あなたは1人で何かできる?」
    はとても痛い名セリフかと。
    あのクルーエルの相手です。これを乗り越えて初めてネイト君は
    クルーエルの相手になりうる子になるように思えます。
    最終巻ではそれが見られるでしょうから、楽しみ。
    彼だけでなくほかの皆も。

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著者プロフィール

『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。『氷結鏡界のエデン』『不完全神性機関イリス』をファンタジア文庫にて刊行。

「2023年 『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦15』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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