黄昏色の詠使いIX ソフィア、詠と絆と涙を抱いて (富士見ファンタジア文庫 さ 2-1-9 黄昏色の詠使い 9)
- 富士見書房 (2009年3月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829133811
作品紹介・あらすじ
「クルーエルがいなくなった時、あなたは一人で何ができる?」夜の競闘宮でシャオから問いかけられ、ネイトは立ちつくす。凱旋都市エンジュの永い夜は続いていた。"名詠式が存在する理想の世界"を目指し、繰り返されるミクヴァ鱗片を巡る戦い。鱗片の行方によって"残酷な純粋知性"-クルーエルの運命が、決まる。彼女が、世界から消えてしまうかもしれない-その事実を突きつけられ、ネイトは自分の中の想いを自覚する。「何にかえても、クルーエルさんを守る。だって彼女は僕の-」大切な人を見つけて、少年は決意を抱く。"君のもとへ続く詠。それを探す"召喚ファンタジー、物語はついに"世界"の核心へ。
感想・レビュー・書評
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次でいよいよ最終巻
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読み終えてからタイトル見直して感服。アマリリス、クルーエル、アーマ、それぞれの想いを受けてラストステージへ立ち向かうネイトはホントに強くなりましたね。どういう結末になるか非常に楽しみ。カインツの名詠もよかったなぁ。個人的には最後までイヴマリーに捧げることに拘ってるのが彼らしいと思いました。イヴは否定してたけど(苦笑)とりあえずこの巻だけで何度か涙腺をやられそうになりました。本当に切なくて綺麗な物語だと思います。
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それぞれの戦いが一旦終了、というところでしょうか。 ファウマとカインツの名詠シーンがとにかく切なくて美しかったです。 クルーエルが消失した後も、彼女を取り戻すことしか考えていないネイトは本当に強い子です。 アマリリスのクルーエルへの思いも、すごく切なかった。 次でラスト。 彼等が、彼女たちが、どのような詠を奏でるのか楽しみです。
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呪われた祝福を受けた姫は、相反する想いを秘めて、助けを求めたい相手と対峙する。一方で、お互いにとって最も大切な人を前に、今すべきことを覚悟する少女と、大切な約束を交わした少年の行く末は…。物語は王道ですが、澄んでいて好きです。
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カタリストをめぐる戦いは続いていて、物語はいよいよ大詰め。
話の、そして世界の大事な部分を担うネイトとクルーエルではあるが、その二人よりもカインツとファウマの戦いのほうが印象に残る;;
後書きによると次が最終楽章だとか。ネイトの選択はいかに!?結末が楽しみ。 -
次の巻をこれほどまでに楽しみにしたことはないですね。
ほんとネイトには頑張ってほしいです。 -
第二章完。ネイトとクルーエルの想いに感情移入。いよいよ次はラスト。
このシリーズの世界観はかなり好きなのだが、名前の付け方に若干、ちぐはぐさを感じる。もったいない。 -
8巻と比較して圧倒的にこの巻の評判がいいのに凄く納得しました。
断然この間巻が良かったです。
説明が多いのに難色を示した8巻に対して、今回はそれを受けた
キャラ達が一斉に動き出します。
特に評判のいいカインツさんとファウマの対決は、素晴らしかったです。
虹色名詠が虹色名詠たるというか、泣けました…
でも彼はこの虹色名詠で1番喚びたい人は喚べないんですよね…
そういう意味でも夜色と虹色を繋ぐであろうネイト君の
「彼だけの名詠」が切り口になる気がします。
シャオの「クルーエルがいなくなったとき、あなたは1人で何かできる?」
はとても痛い名セリフかと。
あのクルーエルの相手です。これを乗り越えて初めてネイト君は
クルーエルの相手になりうる子になるように思えます。
最終巻ではそれが見られるでしょうから、楽しみ。
彼だけでなくほかの皆も。