黄昏色の詠使いX 夜明け色の詠使い (富士見ファンタジア文庫 さ 2-1-10 黄昏色の詠使い 10)

著者 :
  • 富士見書房
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829134344

作品紹介・あらすじ

"わたし、キミが助けに来てくれるのを信じてる"名詠式の秘密や、世界の成り立ちなんて関係なかった。クルーエルさんが僕を守るために、世界から消えてしまったから。今度は、僕が彼女を迎えにいく。クルーエルさんの、夜明け色の詠使いとして。残酷な純粋知性-クルーエルが調律者"ただそこに佇立する者"へと還り、名詠式は世界から失われた。世界中が混乱する中、アマリリスが残した手がかりを元に、ネイトはセラの塔へと向かう。目的はただひとつ。この世界に、クルーエルを取り戻すために。互いに求め合う少年と少女は、再び出逢えるのか?詠う召喚ファンタジー、"これが、君のもとへ続く詠"。

感想・レビュー・書評

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  •  評価が、とても高かったので読み始めました。個人的には、少し物足りないファンタジーモノの小説だったかな。それでもハッピーエンドでとても救われた話だったし、良い話でした。
     

  • 最初から最後まで、とても素敵な物語でした。
    コメディもあり、シリアスもあるこの作品は、戦闘シーンも、それ以外の描写もとても流麗で、最後まで飽きることがありませんでした。
    それに、ファンタジーならではの詠唱や召喚という設定が大好きで、毎回詠唱の呪文を唱えるたびに興奮していたのを覚えています。
    最後にネイトとクルーエルの二人が一緒に詠唱を紡ぐシーンがあるのですが、その場面が特に大好きで、何度も読み返してしまいました。
    読むたびに読者である私たちの心にもス、と響き渡るような、どこまでも優しく純粋な、そんな物語。

  • 最後まで、優しくて温かい物語でした。
    少し切なさは混じるけれど、皆が笑って、幸せなエンディングを迎える事が出来てよかったです。
    作品からもあとがきからも作者の作品に対する愛情を感じました。
    担当の方々が「『黄昏』は幸せな作品だ」とおっしゃっていたようですが、私は『黄昏』に出会えた事を幸せに思います。

    次回作も是非手に取って読んでみたいと思います。

  • 完結。大団円。すごく美しく、優しく、温かく、その上でどこかしら切なさのある物語でした。皆が集ってくるシーンは読みながら泣きそうになりました。外だったから耐えたけど(苦笑)築いてきた絆が繋がって辿りついたクライマックス。いいハッピーエンドを魅せてくれて感謝です。あと、個人的にこれほど物語とイラストの雰囲気が合ってるものは今まで読んだことないと思えます。ホント読んでよかった。エデンも読むだろうなぁ。

  • 最終巻、とても満足のいくものでした。

    最初から最後まで、優しい物語だったな、という印象です。
    読んでよかった!

  • まさに表紙のように美しいハッピーエンドでした。 ご都合主義な展開だったけれど、この作品の美しさの中では些末なこと。 ネイトとクルーエルが奏でた名詠は、とても幸せなものでした。 アマリリスもきっと、喜んでいることでしょう。

  • 一番強く感じたのは、待つ者たちの強さだったと思います。ネイトやクルーエル、他にもエイダだったり……力のある人は戦っていけるけれど、それなら他の人たちは? と思ってしまうような本が多い中で、この本は待つ人たちも強かった。力という意味ではなく、心が。
    一番はやはりミオです。後半になって、自分の力不足を分かって、自分は足手まといだと自覚して、それで待つことのできる強さ。本当は自分も助けにいきたくてたまらないはずなのに、それでも待つことを選べる。その代わりに、帰ってきたら温かく迎えてあげよう、と。一番最初に待つ強さを感じたのは二巻のサージェスだったんですがね。あの子も強いと思います。後半に出てきたあの子……ワインレッドの瞳の女の子(名前……)も。フェレスは外見的に好みでした。
    全巻通しての私的名台詞は、「好い風が吹いてきたじゃないか」でした。byミシュダル。最初はあんなに嫌なやつだったのに……あんなに格好よくなって登場するなんて……っ! フェレスら灰色名詠の人たちの関係が好きです。少しは憧れていたんじゃないかなぁと。
    敵方にも意思があって、戦っている感じが好きです。シャオ側の人たちにもそれぞれ思いがあって、こちらにも譲れない想いがあって。すべての名詠に一人きりで戦いを挑むネイトが格好良かった。独りじゃないんですけどね……!
    カインツ。最初からこの人が出てきていれば、たぶんすぐに解決していたんじゃないかな……? でもそれじゃ駄目だった。これはネイトとクルーエルの物語だから――そんな二世代の物語、大好物です。
    私的には教師三人組も好きでした。

  • 結末は言わずもがな。読み終わった時、温かくて穏やかな気持ちになれる作品でした。やっぱり周囲の人々をそれぞれ描く感じが良かったです。

  • あたしがあまり読まないジャンルの作品でしたが面白かったです。

  • 黄昏色シリーズもついに完結。

    メインは消えてしまったクルーエルを救い出すネイトの話ではあるが、他にもエイダなどキャラにもスポットが当たって皆が幸せになれる大団円で完結。
    最後まで想いを詠う優しくきれいな世界観の作品でした。

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著者プロフィール

『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。『氷結鏡界のエデン』『不完全神性機関イリス』をファンタジア文庫にて刊行。

「2023年 『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦15』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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