柏葉さんの感想
2013年10月26日
本屋さんのおすすめで購入。値段は高いが、買ってよかったと思える本だった!TRPGのリプレイはほとんど読んだことがなく、ダブルクロスも初耳だった。だが続けて2巻も買ったくらいに面白かった! まず有世さんのキャラが強烈。セッションが始まる前の有世ノートから爆笑もの。天然なのかなんなのかそんなことを考える隙さえ与えず、強烈の一言に尽きる。 登場人物も魅力的。単なる物語だったらあざとさを感じていたかもしれないが、素のプレイヤー含めPCも魅力的。素が見えるからこそ魅力的なのかもしれない。 ストーリーも目が話せない。謎と秘密ばかりで、主人公であろう紅は戦闘不能ではなく死んでしまう!そこから始まる展開も息を吐かせない。 生身の人間がキャラクターを演じる、戦闘の行方はダイスで決まる、物語の方向は決まっていない、裏切りと秘密、TRPGという魅力をおもいっきり詰め込んだ宝箱のようなリプレイ。ループものはループものであることが分かった時点で冷めることがあるけれど、飽きさせない展開と魅力的なプレイヤーと、筆力でぐいぐい読ませる。即行で2巻も買った!読む!
P太さんの感想
2013年4月20日
DX3のリプレイ新シリーズ。今回の目玉はPC1に佐藤有世さんというところでしょうか。帯の「あたしエリートなスパイやりますっ!!」by佐藤有世……って煽りだけで面白くなってしまったほど。 読み始めても冒頭から抱腹絶倒という感じで笑ってしまって息も絶え絶えに。 しかし、中盤辺りからシリアス方面に展開して、感動シーンもあったりと面白く読めました。 シナリオのアイデアというかシチュエーションとしては、TRPGのシナリオや他の映像作品、文学作品などでも名作があるネタですが、PCの間で秘密を持つなどの仕掛けでドラマ性が増していたと思います。 どうやらシリーズ化の流れのようなので、今後がどう展開していくか楽しみです。 個人的にはネズミが今後も活躍してくれると嬉しいな。
フリーライター。ドラゴンブックでは「ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・アカデミア」シリーズや「ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・メビウス」シリーズを手掛けた。プレイヤーの扱いがうまさや、魅力的なNPCを登場させて世界観を演出する手腕に定評がある。 「2015年 『グランクレスト・リプレイ かけだし君主の魔王修業(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」