真・女神転生廃墟の中のジン (富士見ミステリー文庫 26-1)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
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本棚登録 : 35
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829161357

作品紹介・あらすじ

西暦XXXX年。古の悪魔たちの復活と、彼らの暗躍による全面核戦争の勃発により、人類文明は崩壊した。しかし、人間は死に絶えたわけではなかった。悪魔たちが我が物顔でのし歩く廃墟と化した街で、したたかに生きのびていたのだ。人狩りに捕まったところを悪魔に襲われ、危うく死にかけた少年ジンは、ライシンと名乗る悪魔使いの男に助けられる。そのライシンから悪魔使いとしての手ほどきを受けたジンは、やがて、身寄りのない子供たちのリーダーとなり、弱肉強食の時代を必死に生きてゆく…。傑作RPGから生まれた、新たなるメガテン・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 数少ない女神転生シリーズの小説にして、鉄屑の読んだ中では最高傑作。真・女神転生Ⅰのシナリオ中盤~後半の世界が舞台となっており、同じ時期を生きた少年たちのストーリー。女神転生独特のハードな世界観を良く描写しており、過酷な世界を生きる少年達に強く心を揺さぶられた。
    女神転生を知らない人にもお勧めできる作品。

  •   真・女神転生の世界でありながら、ゲームとは全く違うオリジナルのストーリー。メガテンシリーズを1つとしてやっていない私でも、充分過ぎるほどに楽しむことができました。思わずゲームをやってみたいと思うほどに。プレイをしたことのある人にも、ない人にもお勧めしたい1冊です。

      等身大の登場人物たちには共感を覚えます。絶大な力を持つ勇者でないからこそ、怖くてたまらない時もあるし、逃げ出したくなることだってある。それでも、まだ年端もいかない子供たちでさえ、自分達の楽園を守ろうと、仲間のためにと踏ん張る健気さに感じ入ります。そんな子供たちをよそに、権力争いを繰り返す大人には言葉もないけれど。

      悪魔にさえ同族を思いやる気持ちがあるのに、力を合わせなければならない時でさえ人間は同族で争いを繰り返している。俺たち人間は悪魔よりも劣るものなのか?というジンの悲痛な想いが辛かったです。最後がちょっとあっけなかったかなとは思うけど、悪魔との交渉の場面などは楽しめたし、かなり満足です。

  • 気分屋。が初めて吉村 夜作品に出会った記念すべき作品。
    この小説を買わなければ、気分屋。は吉村 夜作品と出会う事もなかったでしょう。


    で、この小説の内容は完全オリジナルストーリー。
    ですが、メガテニストならば読んでも損無し!と気分屋。は声を大にして叫びたいです。
    好き嫌いあると思うんですが、メガテニストが書いてる事だけあって、内容はゲーム同等の濃い内容です。


    これ、5回以上は読んでるのに、ついつい泣いてしまうんですよね。
    一人の少年の生き様が、凄く凄くカッコいいというのはおかしいんですが・・・・。
    人類冬の時代の中、自分も辛い境遇であるにもかかわらず、大切な仲間や愛しい少女を守る為、自分が苦しくとも戦っていく姿。
    なんか、もうこれ書いてるだけで泣きそうです(苦笑)
    それぐらい、なんかメガテンらしいもう一つの世界ですよ!

    それと、主人公ジンの仲魔にオルトロスが、ずっと居るんですよねv v v
    基本的にケルベロスをメインの仲魔に据えてる小説とかが多いんですが、あえてのオルトロスですよ!
    ケルと同様カッコいいです!そんでもって可愛いです!←おい
    それと、ピクシーも出てくる!
    無論、ピクシーも可愛いですよー!←落ち着け


    とりあえずですね、ゲームやった事のない人でも、是非読んで欲しい。
    自他共に認めているメガテニストである吉村 夜氏が書くメガテン小説は、メガテニストがついついニヤリしてしまう部分が多いですから。
    気分屋。的には、本当にオススメです。

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