マルタ・サギーは探偵ですか? (富士見ミステリー文庫 54-1)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
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本棚登録 : 450
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829162330

作品紹介・あらすじ

彼の名前はマルタ・サギー。本当は少し違うけれど、オスタスに来てからはそう呼ばれている。職業は『名探偵』。けれど推理はしないし、できない。マルタにあるのは"事件を強制的に終結"させる力だけ。彼がその力を行使すると"世界の法則さえ捻じ曲げて事態が解決"してしまうのだ。「だってどんな世界でも働かなきゃ、生きていけないし。僕にできるのは『名探偵』だけだし」完璧な探偵であり、同時に全く探偵でないマルタ・サギーは、如何にして『名探偵』になったのか?彼の"秘匿されている"過去が、そして宿命の好敵手、怪盗ドクトル・バーチとの出会いの顛末が、今初めて明らかになる!マルタは、へらりと笑う。「不安なのは、どこでだって一緒だ。だから新しい世界で、僕はどんな僕になろうか考えたのさ」。

感想・レビュー・書評

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  • 第一巻を読んだときは「ふ〜ん」としか思わなかった。
    でも5巻(だったかな)で胸を鷲づかみにされた。
    ここまで《喪失》を書ける人だとは思わなかった。

  • ミステリ文庫だがファンタジー
    『ちょー』とあまり変わらない

  • 購入。

    知ったのは図書館。そんで大人の力でまとめ買い(中古)。
    今、流行りの異世界モノの走りかな?(笑)確かに探偵だけど、解決の仕方がユニーク。若さゆえなのか、ちょっと青臭い感じがする。でも、タイプじゃない(笑)。
    続きがあるから、とりあえず様子見で読んでみるけど好みがちょっと心配だな~。

  • 学校を辞めたその日、見知らぬコンビニに入ったら
    妙なゲームに参戦させられた。

    聞けば答えてくれる、と思ってはいけない。
    さくっと教訓を手に入れられた最初。
    なのに、次の瞬間(?)案外信じているのは
    育った環境が『平和』だからでしょうか?

    見知らぬ土地にやってきて、そこで定住する事に。
    陛下とはどういう方なのか。
    出てきた女性は何なのか。
    結局彼は…どうなのか。
    謎が、やたらめったらです。

    そして『名探偵』カード、ひっくり返しすぎですw

  • 中学生の頃に「ちょー」シリーズを夢中になって読んだ。
    のだけど、ちょっと世界観にまだついていけてない。

  • シリーズ通して、常にときめきが溢れる作品。
    日常に飽きたら読んでリフレッシュ(。・v・。)

  • 他の方の


    後半からぐぐっと面白くなるというレビューを頼りに


    (正直1巻を読んだ時点では非常に微妙だけれども)


    頑張って読む!




    軽い感じの会話文と


    畏まった丁寧な会話の落差が


    野梨原さんのボキャブラリーを物語ってて


    崩しているけどちゃんとした文章が書ける感。



    だけども、


    なんとなく頑張ってイメージしようとしないと


    情景を思い起こしにくい地の文で


    それがちょっと残念かな。

  • 某中古書店にて購入後積んでた本
    なんとなく時間つぶしに読んでみたら
    “事件を強制的に終結”する力を持つ
    『名探偵』とその仲間たちがもう可愛くて(*・ω・*)!
    読んだ次の日に
    シリーズ大人買いした作品です

  • 推理もへったくれもなかった。ダメダメなマルタが化けることに期待。

  • “「バーチャルとリアルの区別って何だと思う?」
    (中略)
    丸太は話を聞きながら、なんとなく窓枠に腰をかけて空を見ていた。確か春。五月の若葉。桜は散って、少し暑い陽気の日だった。布団干したいなぁと思った。
    「鷺井は?」
    誰かに訊かれてぼんやり答えた。
    「……自分がそこにいるかいないかじゃないの」
    自分が言った答えがもし合っているなら。
    丸太はラーメンのスープをぐい、と飲み干して器を置いて言った。
    「ごちそうさま。ありがとう」
    認めなきゃ。”

    結構面白い。
    マルタの性格とか。
    語り口調が読みやすいし、カードのことやオルタスの世界観にも惹かれる。
    まだ謎は、たくさんあるのだけど。

    “「疲れただろう」
    トーリアスに言われ、頷く。
    「殺人事件じゃなければよかったんだけど」
    トーリアスはそれには返事をしなかった。
    「ドクトル・バーチというのはなかなかよい男だな。人気が出そうだ。こんど、奴が出たらお前に回していいか?何しろ……市民に愛される怪盗を目指しているらしいから?」
    それはバーチの言ったことをトーリアス的に解釈した言葉だと、マルタは思った。
    「ああ、そうしてくれ。まず、僕が愛することとしよう」”

    20141114 再読

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著者プロフィール

作家。富士見L文庫での作品に「マルタ・サギーは探偵ですか?」シリーズ、「妖怪と小説家」などがある。

「2017年 『鳩子さんとあやかし暮らし 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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