マルタ・サギーは探偵ですか?| A collection of s. (富士見ミステリー文庫)
- 富士見書房 (2004年7月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829162583
感想・レビュー・書評
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短編集。短編のほうがテンポがいいかも。
1巻、短編集、2巻、短編集2、3巻…っていう順番でよむのがよいのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このシリーズはかなり前から気になっていて、1巻が
なかったのとこの本が短編集だったのもあって、この本が
最初でも大丈夫かな?と読んでみたのですが、
…この本だけだといいところがあまりなかったです。
主人公・マルタの出自や「カード使い=名探偵」になってる理由など
ほとんどの重要要素が1巻で書かれているようで、
マルタはヘタレ可愛い子止まりで、脇のリッツ君や、好敵手?
ドクトル・バーチのほうが圧倒的に可愛かった。
これまで、短編集をいきなり読んでも凄く面白かったものも
多かったので、惜しい気がしたのでちょっと★マイナス。
設定とか好みなので、1巻は読んでみたいな。 -
ケーキの話が好きです。
1冊目よりも読みやすいし、面白かった。
マルタかわいいヨ。マルタ(´∀`) -
“今日から助手のリッツは茶を淹れてやりながら、食事の間も婉曲にさんざん言ったことをまたぶつぶつ言う。マルタがカード使いであったことは、未だに少し複雑だ。
「カード使いならそうって言えよ。つか、あんなん推理も捜査もあったもんじゃないじゃん。ドクトル・バーチのお陰じゃないか……って、ドクトル・バーチってどんなんだろ。会ってみたいなー」
温めたカップにお湯を注ぐと、脳の奥まで届く様な香りが辺り一面に広がる。ご満悦で匂いを嗅ぐリッツは、リッツの寝床を作っているマルタを呼ぼうとしてふと気がつく。
雑然と物が置いてある棚の上に同じ文字らしきものが書かれている紙があった。
「なんだこれ。呪文かな」
リッツはそれきり興味を失って、マルタを呼びに行った。
リッツにはわからなかったが、それには漢字でこう書いてあった。
鷺井丸太。
自分の名を忘れない様に、といくつも書かれた言葉だったが、その文字が意味を持つのはまだまだ先のことである。”
短編集。
オルタスに馴染んできたマルタがいかに怠惰な生活を送っているかがわかったり。
ただこのマルタの性格はすごく好きだ。
嘘が吐けなくて自負責任が何気にある。
苦労人なリッツも人柄が良すぎて困る。
探偵と怪盗と探偵周囲の人物の愉快ともいえる人間関係。
読んでて思わずにやけてしまったり。面白い。
“「ドクトル・バーチからの予告状がきたぞ」
トーリアス警部がマルタ・サギー探偵事務所の扉を開けて言ったのは、冬の気配のする午後の早くだった。
「おお、久しぶりだなぁ」
マルタはぼんやりとそう言い、ジョゼフ犬はお行儀良くトーリアスを見上げて細い尻尾を振り、リッツ・スミスは窓を大きく開けて通りに向かって叫んだ。
「ありがとう、バーチ!!これでパンと紅茶が買えるよー!!」
「リッツー寒いー」
マルタの言葉にリッツは窓を閉め、靴音高くマルタに詰め寄って、額をごりごりと音がするほど合わせて、睨みつけると歯ぎしりをする様に言った。
「ここには立派な暖炉があるというのにだな。薪を!買う金もないのは誰のせいだ、言ってみろマルタ!」
マルタは顔を青ざめながら引きつり笑いを浮かべる。
「あっ、でっでも、ジョゼフはおなかいっぱいだと思う……」
「あたりまえだ。ジョゼフが飢えるくらいならお前が身体を売れ」
瞬きもせずにリッツは喉の奥から響く様な声を出した。
マルタは口の端に引きつった笑みを浮かべ、視線を外せないまま呟く。
「う、売れるのか僕」”
20141115 再読 -
外伝 短編集 1巻と2巻の間 やっとつながった。
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2010年3月22日
あれ、こっちが本編じゃなかったのか。。
まぁいいか。
次は本編読んでみようかな~
丸太かわいいです。 -
8/16
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久しぶりに再読。
ご都合主義万歳な展開が楽しい。(09.07.20)
軽いのが読みたくなって引っ張り出した。
登場人物がみんなあったかいから
読むとほっとする。
(11.06.01) -
ドクトル・バーチの愛余る行動が最高です。
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短編集。面白い。ここから有能な助手と可愛いわんこも出てくる。次に長編の2を読むのがよろし。