平井骸惚此中ニ有リ 其伍 (富士見ミステリー文庫)

著者 :
  • 富士見書房
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本棚登録 : 90
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829163160

作品紹介・あらすじ

「何だって小生までそのパーティとやらに出席することが決定してるンだい!?」唖然・呆然・驚愕の河上君の声が、辺り一体に響き渡った、師走の帝都-。探偵作家・平井骸惚の元で弟子修行を続ける河上君。涼嬢たっての頼みで、涼嬢の級友の婚約披露パーティに出席することに。一方、骸惚先生の元にも、震災以来懇意にしている異母弟・大江内伯爵から慈善夜会のお誘いが。正月は共に過ごすという約束のもと河上君は涼嬢と、骸惚先生は澄夫人と溌子嬢を連れそれぞれパーティへと赴くことに相成りました。しかし。豪奢なお屋敷で慣れぬ盛装に四苦八苦の河上君と涼嬢は、燃え上がる死体と首のない死体を発見するハメに。同じ頃、大江内伯爵邸でも、首のない死体が見つかり…。帝都の西と東で起こった二つの事件。共通するのは、首なし死体。骸惚先生と河上君、師匠と弟子がそれぞれの場所で謎に迫る-。大正の御代が終焉を迎えつつある帝都を舞台に描く、本格推理譚、此処に完結。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ最終回。
    河上くんが人生の行先を決めて、涼さんとの仲も進展したお話。
    此処で終わるのかーと言う感じもあったけれど、謎は謎のままで良かったのかな?と言う事で納得をした。

  • 最終巻。『大正浪漫ミステリ・平井骸惚シリーズ』 世界観やキャラクターが自分のストライクゾーンなので評価高めになりますが、4巻、5巻辺りはクオリティ高めで、しっかり楽しめるラノベミステリになってたと思います。
    そしてシリーズ通して主人公、河上太一の成長物語としても見事に成功してますね。すばらしい。
    今回、もう一方の語り手を務めた緋音さんには幸せになって欲しいなぁ。あの後ロマンスとかあったのかなぁ、と妄想して楽しんでます。

  • 最終話。
    骸惚先生と河上君がそれぞれのパーティ会場で殺人事件に遭遇します。
    事件の概略を書いてしまうと、推理小説読みにとっては相当に判りやすいプロットなのですが(^^;、まぁ、言い換えれば相当にオーソドックスな推理小説に仕上がっていると言うことでしょう。
    脇のキャラクターもそれぞれ個性的。
    爵位を持っている登場人物との爵位についての対話とか、会話もそれぞれ面白いですね。
    序章/間章/終章のシリーズとしての終わり方も、このシリーズらしくて良かったと思います。
    ライト推理小説として、初心者向けに良かったシリーズですけど、文庫シリーズとして無くなっていますので、入手は難しいかな。
    角川も賞を取った作家さんの作品だけじゃなくて、こういうのもちゃんと拾い上げればいいのに。

  • 終わっちゃいました。残念。
    回を追う毎に面白味が増してました。
    河上骸惚に期待!ってないけど…。

  • 完結。まだ読みたいよう・・・。師弟コンビが良いです。てーかやっぱり骸惚先生が好きです。

  • う〜んラストが微妙と言うか。。。何故ここで終わらせる?ってとこで終わってしまいます。トリックの内容とかが段々良くなってきて面白くなってきた所なのであと2、3巻続いて欲しかったなぁ。

  • シリーズ最終巻です。うーん、もうちょっと続けて欲しかったなあ…と思わなくも無いんですが、謎を残したラストでこれはこれでいいと思います。でも、未だに解らないのが「骸惚」の由来。一体なんだろう…?成長すると作者が困るという奇妙な主人公(笑)河上太一。最終巻では随分と立派に…あんまり変わってないかな?(笑)やっぱりお調子者のまんまでなんとなくほっとしました。ミステリーとしてもラノベとしても楽しめる作品なので、未読の方はぜひ一度読んでいただきたいです。

  • 今回は関東大震災の起きたときの話。震災で街が混乱しているなか、骸惚一家に事件が降りかかる。

    シリーズ最終巻。終わって欲しくなかったけど、この作品らしい終わりかたには満足。

    ミステリー要素も高いシリーズだったし、それぞれのキャラの持ち味がよかった。特に女性陣面白い。

  • 結局、最終巻まで読んでしまったし。4,5巻は立読飛読だけど。ちょうど作者が「上手になってきたなぁ」というところでの「終末」は、ちょっとけっこう残念で。もうちょっと煮詰めて書ければ大作に化けてた気もする。チョット勿体無い本。でも、それなりに楽しめました。でもこの世界観は、終わらせるにはやっぱり勿体無い・・・。

  • 未読。

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著者プロフィール

「平井骸惚此中ニ有リ」で富士見ヤングミステリー大賞〈大賞〉を受賞し、デビュー。

「2017年 『先生とわたしのお弁当 二人の秘密と放課後レシピ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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