ROOM NO.1301(7) シーナはサーカスティック? (富士見ミステリー文庫)
- 富士見書房 (2005年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829163276
作品紹介・あらすじ
昼間のラブホテル街。錆びた装飾やら電飾やらが日の光のもとにさらされると、なんとも味気なく、そして裏寂れた感じがする。「やっぱり帰るか?」姉・蛍子は健一に問いかける。出会うということは、いずれ別れるということ。Hをするということは-Hをしつづけるのか?それとも、いずれHをしなくなるのか?という判断をすること。交わるということは、そういうことなのだ。健一は岐路に立った。ど、どうする?姉から送られてきた携帯電話をたよりに、再会する健一と蛍子。そして、蛍子は、ある告白を健一にする。双子の姉妹佳奈と日奈の抱える微妙な秘密も明らかになり、健一の周囲の人間関係は徐々に変化していく。時に可笑しく、時に切ない健一の恋愛を探求する物語、第七弾。
感想・レビュー・書評
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4829163275 283p 2005・12・15 初版
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蛍子との関係は一応決着。・・・・決着でいいんだよね?あれ。
佳奈と日奈(シーナ)の関係は山場にさしかかる。
が、プロローグで結末は見えちゃってるんだよね。
この作品のシリーズは全てそうなのだが、プロローグで未来(物語が一段落したあと)の様子を描いている。それ故に結末は先に知ってしまう事になるのだが、それがプラスに働くのかマイナスに働くのかは正直微妙。
クリティカルな結末の事柄ではないとはいえ、結末の一部を知ってしまう事で物語りの行く末を想像する幅が狭まる事になってしまう。
別の見方をすればその結末にたどり着くにはどういった課程をたどったのだろう道筋を想像する事が出来る。結末だけを想像する事は結構あるけれど課程まで想像することはないので、それはそれで新たな楽しみ方なので一概にプロローグで結末の一部を語る演出はダメとは言えないんだよねぇ。。。 -
「人を好きになる」とか「彼氏彼女の関係」とか、人それぞれの考え方があっても然るべきなんだよなぁとか、必ずしも、自分の思ってるそれが相手と一致してるとは限らない。
まあ、世の中では「それは常識でしょ。」という一言でバッサリ斬られたりするのだろうけど。
今巻は、今までのように読み進めても「理解できない」「わからない」で終わるんじゃなく、「やっとここまで読んできて、主人公(を通した筆者)の言いたいことが見えてきた」と思えました。
あと、謎がいくつか解明されて、スッキリしたということで評価は高くつけました。
にしても、相変わらずエロイ。。。けど、いつもよりはエロ成分は少なめ。
案外、拍子抜けな感は否めない?