マルタ・サギーは探偵ですか? 6 (富士見ミステリー文庫 54-8)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
3.89
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本棚登録 : 221
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829164075

作品紹介・あらすじ

「僕はバーチを愛しています。そう思って、それが全部で、僕はあの人を守りたいんです」そういう名探偵マルタ・サギーに、怪盗ドクトル・バーチにして女性実業家マリアンナ・ディルベルタの秘書兼運転手兼その他もろもろであるゴブリンのジャックは静かに告げた。「ラン・フェオー様に逢ってみればよろしい。彼もお嬢様を愛しています。勝てる相手ではないと、打ちのめされなさい」蓑崎からオスタスへの帰還したマルタ。彼は、想いを伝えるためマリアンナをデートに誘う。そんな中、マリアンナに求婚者が現れる。彼の名は、ラン・フェオー。新店舗開設のためにオスタスを訪れた宝石王は、一目惚れを公言し、熱烈な求婚を繰り返す。それに対してマリアンナは「貴方が、ドクトル・バーチから宝石・グラスフィールドを守りきれたら結婚する」と、提案するのだが!?探偵と怪盗の恋の行方が、新展開を迎える。

感想・レビュー・書評

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  • 続きがきになる!

  • 見た目は子供!中身は大人!!


    コナンかい!!


    名探偵だし・・・




    でも5巻の丸太からの6巻で


    本当にバーチに会えて嬉しいんだなとか


    オスタスが本当に好きなんだなとか


    森川さんから教えてもらったあれこれの切なさとか


    たまらんかった。



    堕天してまでオスタスに戻りたかったマルタ。


    マルタに惹かれるバーチ。



    楽しくなってきたが、


    次の巻で終了とかって!悲しすぐる(つω≦ )ウウッ…


    どうなる?どうなるマルタ・サギー!

  • “「リッツ」
    マルタの困った声。それを聞いてもリッツは顔を上げる気にならない。なにか、強い感情で頭ががんがんする。
    七年。
    七年だと?
    なんで。
    なんだそれ。
    「リッツ」
    心配する声。
    マルタの。
    リッツは強く目を閉じる。涙がこぼれた。耳鳴りがする。七年。二十五歳。マルタ。マルタ一人で。モリカワさん?知らないところで。知らない人と。でもマルタがここにいるってことはきっと必死で戻ってきたんだ。帰りたいと思って七年。
    それでなんでこんなに胸が痛いんだ。なんで苦しいんだ。
    この一週間のことを思い出す。
    懐かしいものを見るようなまなざしや、老人のような微笑や。
    ヘンリーのデリを。
    僕の紅茶を。
    泣きそうに味わって。
    人が変わったように片付けたり走り込んだり。
    ポケットからハンカチを出して涙を拭き洟をかむと、リッツは泣くのを堪えた赤い目でマルタに言った。
    「食べよう!ヘンリーの、デリだ!」
    笑おうとしたが、上手くいったかわからない。
    マルタは頷き、微笑んでハムサラダを頬ばった。”

    マリアンナへの求婚話の持ち上がりとか。
    マルタがオスタスを懐かしんでる描写に泣きそうになる。

    “なんだ、マルタ・サギー。
    なんだその表情は。
    かくれんぼをしていた大好きな人間を見つけた、いたずらな男の子みたいな。
    鬼ごっこで、相手しか見えなくなって屋根から飛び降りて骨折してしまいそうな男の子の表情で。
    抱き留めなくては、危ないだろう。
    着地のことなんか、欠片も頭にないだろう?
    鍔広の帽子、長い黒髪、フリルのついた白いブラウス、黒いマントにズボンにブーツ。獲物を放り出して、バーチはマルタを抱きしめる。
    勢いを殺せずに、後ろに無様にひっくり返る。
    「はは!バーチ、久しぶり!」
    バーチの上に乗って屈託なく言うマルタに、後頭部を打ったバーチは、目の前がちかちかするのを堪えて怒鳴った。
    「怪我をするぞこの大馬鹿者!」
    「してないよ!」
    言ってマルタはバーチの顔に顔を近づけて笑った。
    警官たちが駆け寄るのも、ラン・フェオーが立ちつくしているのも、知らない。
    ただ全身を駆けめぐるハイテンションな熱に支配されてどうしようもなかった。何も考えられない。
    何も考えないまま紅潮した全身でマルタは言った。
    「大丈夫だよ、バーチ。心配しないで!」
    愛してる、と言ってしまうのをこらえるのがやっとだった。
    キスをこらえるのがやっとだった。
    七年、ずっと逢いたかった。マリアンナにもバーチにも。
    ようやく逢えた。”

  • バーチ可愛い編再び。

    年上の乙女ってよいですね。

  • 図書館のと新規購入したのと、全部読んじゃったので
    再読を再開。

    心だけちょっと大人になったマルタ。
    少し余裕があって、でもやっぱり空気読めなくて、
    そこらへんのさじ加減がいい感じ。
    (09.08.15)

  • 8/15

  • うぇぇぇぇぇ!!!!マルタだけ大人になって帰ってくるって寂しすぎる。
    身体はは17歳のままでも心が25歳とか、寂しいよね。



    マリアンナさんと幸せになれよおお!ということで早く続きが読みたいです。もう出てるっぽいので、とりあえず図書館で借りて読んで、余裕のあるときに買いたい。

  • 前巻が衝撃で、発売日に買ったのにもったいなくてなかなか読めなかった6巻です(笑) 中身はすっかり大人のマルタにドキドキしてしまいました。今後のことも色んな意味でドキドキなのですが、いよいよ次巻で……あぁぁ、とにかく皆が幸せでありますようにっ!(2008.07.10読了)

  • 見た目は子供頭脳は大人!のマルタがすごいかっこいいです。
    パーティでマリアンナさんをあれだけ動揺させているシーンは挿絵ともどもすごく好きです。
    でもリッツが真実に切なくなったり、ランと信が似てると言ったシーンなど戻らない7年に切なくなりました…。

  • 恋愛要素が押し出し。ライバルも出現。でもなんかいい感じ。って次で最終巻なの!? 短編集は出るんだろうな。

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著者プロフィール

作家。富士見L文庫での作品に「マルタ・サギーは探偵ですか?」シリーズ、「妖怪と小説家」などがある。

「2017年 『鳩子さんとあやかし暮らし 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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