愛しのいばら姫 (プラチナ文庫)

著者 :
  • プランタン出版
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829625866

感想・レビュー・書評

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  • 前作も好きだけど、スピンオフのこちらもすごく良い。美山の恋愛観が人生観とほぼイコールなのが、哀しくも愛しい。作中にある『恋をするということは自分の心の制御権を手放すことだ』この一節に激しく同意。それがわかっていながらも、久保田に心を傾けてしまう美山がたまらない。珍しく美山視点のみだったので、美山を通して見る攻の久保田の男ぶりの良さを堪能したり、意地っ張りでかわいい美山を感じたりしながらあっという間に読了。このお話、好きです。

  • プライドツンドラだけど本当は脆いという設定に弱い 短編はすごいベタで普段ならちょっとこれはと思うような展開なんだけど心から良かったねと涙してしまうマジック 2人ともガチンコで公私共にパートナーやっているの最高に格好良いねという頭の悪い感想

  • ロシアの血をひくハーフ?モデルの美山は、幼少期にネグレクトとも言える状態ですごし、16歳の頃うんと年上の彼氏に、保護者としてお世話になった。その人の影響もあり、モデルをするようになる。
    元々の美麗で彼と別れた後も活躍して、美山はトップモデルとなる。
    私生活は全くだめ。部屋の片付けも料理も公共料金を払うこともままならない。電気をすぐに止められて逃げ込むのは、紺野と綾野のゲイカップルの家。
    そこでよう会う新進気鋭のデザイナーの久保田。
    久保田はストレートなので、恋愛対象ではなかったが・・・というお話。


    美山は毒舌で、ばばっと言っちゃう人。
    周りはわかってて、彼を支えている。
    そんな関係もいいなーと思ったし、
    だめだと思いつつ、久保田をだんだん意識していくのとか、すごくきゅんっとじした!! 

  • ページをめくる手が止まらなくて一気読みしてしまいました!

  • デザイナー×トップモデル
    母に愛されず、思春期の頃から男に養われ、磨かれてきた美山
    トップモデルでありながら、年齢的なものも感じている頃、新進気鋭のデザイナー久保田と知り合い、彼の懐の広さに惹かれていく
    そして彼と彼の夢に踏み出そうというときに昔の男が現れて…

  • ファッションデザイナー×モデル。モデルの靫彦がなかなか口も辛辣で態度も角が立ってるんだけど、不思議とそんなに嫌じゃない、攻めがそう感じてるからなのかそういう風に書かれてるのかな。攻の久保田はめっちゃいい男…攻めの包容力、大変ポイントが高い。割とホモ多発+業界的に許容されてる雰囲気なのはまあ置いといて、するする読めた本。

  • あ、スピンオフだったのかー!(家にあるのに)
    凪良ゆうさんは本を買うものの、重い話かもしれん、、と思い積んでしまう傾向がありますw
    過去は重いけど、会話は軽快で暗い雰囲気にならず面白かったです。一冊の完成度がずば抜けてる作家さんの一人です!

  • 大好きな1冊。もう何度読み返したかわからないです。
    不器用で意地っ張りで健気な美山がとにかく愛しい。
    抗いつつも久保田に惹かれて恋に落ちていく過程がなんとも切なく甘く苦しい!
    美山の心情なんかは、恋をしたことがある人なら誰もが共感できる点が実は多いんじゃないかと思います。
    365+のスピンオフですが、わたしはこちらのが好き。

  • 「365+1」のスピンオフ。
    スピン元より面白かった!

    美山はファッションにこだわりがあるわけじゃないけど
    プロ意識がきっちりあってそこが好印象。
    生活力はなくても仕事ができる人は好きだな~。

    久保田の人好きの良さはこれはこれで好き。
    タイプの違う二人だけどとてもあってました。

    ノンケ×ゲイなので、もちろん葛藤もあり、
    久保田の仕事の成功のために
    何のためらいもなく尽くす深山の健気さは泣ける。

    久保田の幼馴染の里江は腹の立つ女だったけど
    それをズバズバ本人に言う美山にすっきりしましたw

    最後はようやく結ばれて幸せになった美山に感無量。
    ウエディングドレス…BLではあまり好きじゃないけど
    美山ならありだなと思いました。

    納得のいく素敵なツンデレでした。
    ツンデレ受けには包容力攻めの組み合わせが好き。

    kindleで読みましたが挿絵はありませんでした。

  • うーん、辛口ご免なさい。受けが攻撃的過ぎて苦手でした。
    中盤までの気のおけない友達同士、にしか思えないやり取りに、恋愛に発展していく過程がちょっと分かりにくかった。ノンケの攻めが価値観の違う受けに惚れる要素とか。
    最後までモヤっとしたのは受けの、里江(恋敵兼攻めの幼なじみ)に対する上からの物言い。その通りかもしれないけど、自分の恋心を明かさないまま諭すようなこと言うのはフェアじゃないなぁと思う…。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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