- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829667248
作品紹介・あらすじ
「調教し甲斐のある身体だな」
美しくも策士な皇帝・ジークフリートの宮殿に捕らわれたミレーヌ。
耳もとから胸を這いまわる唇。知らなかった快感。
いけないわ、彼には婚約者が……。
ベッドで、鏡の前で、奔放に求められながら、気になるのは陛下の本心。
不器用な優しさに惹かれ始めた時、
「もうおまえを放したくない」と熱烈な求婚が。
どうしたらいいの? 私は妖精なのに!
感想・レビュー・書評
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国同士の争いによって、自国を亡国にさせられ妖精へ姿を変えられたフェンリヌ王女のミレーヌ。
自国を救う為に、ラインザー皇帝とモンタルク王女を結婚させるキューピッド役を任されることに。 恋に落とす目的で皇帝と王女に恋の矢を放とうとしますが失敗し、皇帝に見つかってしまい、姿を捕えられてしまいます。 ヒーローは自国を守らなければならない為に、いつも自分だけを信じるというような性格をしていますが、 ミレーヌは逆に打算的な所がないため、ヒーローはミレーヌを腹黒く騙しながら、自分のものにしようとするシーンがあります。 最初は相手のことが好きではなかったのに、性格的に正反対の二人が徐々に惹かれ合っていく所が萌えるストーリーです。 -
今までこの作家(立花実咲)の作品を数点読んできましたが、この作品は、妖精が出てくることでも分かるように、とてもファンタジック色の濃いものとなっています。また、あとがきで作者自身、この作品は「ラブコメ」と書いておられますが、全編を通して描かれるミレーヌのドジっぷりも微笑ましいですね。
そんな小説の舞台は外国。大陸の支配を進める皇帝ジークフリートの花嫁探しが行われる中、ミレーヌは小さい妖精に姿を変えられ、ある女性を花嫁にしてもらうという使命を達成するために一生懸命だった…。
華麗な王宮の描写と、登場人物の華やかさが物語を絢爛豪華に彩っています。なかでも碧瞳のジークフリートの姿は凛々しく、それでいてとってもエッチ。
キスをしたら呪縛が解かれるなんて、素敵なファンタジーですよね。さらには、呪縛を解くための『特別な儀式』って何だろう?
エッチシーンの描写は詳細で臨場感があります。幾つかある挿絵にもドキッとさせられ、やはりエッチシーンというのは、男女の恋愛において欠かせない要素なのだと思わされます。
ファンタジーらしいエンディングも、良かったです。 -
2015/07/06【貰】
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超甘~~い物語でした!
初ティアラ文庫でどんなもんかなと思って読んだんですが、すごく気に入りました!
主人公ミレーヌはドジだけど使命のために一生懸命で可愛いし、最初妖精として現れるところとかもなんだか新鮮でした。
恋する相手皇帝ジークフリートは「妖精のミレーヌを鳥籠にいれて捕まえておきたい」なんていうほど独占欲が強いけれど、主人公に触れる時はとても優しいところに好感が持てました。
妖精の姿から一時的に人間の姿に戻る手段がキスなんて、とってもメルヘンチックでした。
ジークフリートは最初妖精としてのミレーヌに興味を抱いていたのに、少しずつミレーヌの内面に惹かれていくところも良かったです。
同じくミレーヌも、最初は逃げられないからという理由でジークフリートのそばにいたのに、じわじわとジークフリートが好きになり、愛されたいとはっきり自覚するようになっていくのがいいなと思いました。
不器用同士で心が通じ合うのか心配だったので、くっついてよかったねとなんだか親のような気持ちになりました(笑
私は仲良くお茶をしているシーンが好きで、幸せな雰囲気に癒やされました。
中の挿絵もとっても可愛いです!お勧めですー!